東京五輪でのサッカー男女代表の戦い
先週金曜(7/23)に開会式が行われ、現在東京を中心に各所で行われている東京五輪。これについては武漢ウィルス(新型コロナ)禍が続いている中で開催されているために、今でも賛否両論があります。僕の意見としては、数年前に五輪を招致してそれが認められた大会ですので、1年開催が遅れながらこうして世界各国のスポーツ選手を集めて開催出来たのは非常に良かったと思います。この後行われるパラリンピックも含めて、無事開催都市としての責任をまっとうして欲しいと思います。
で、その中でサッカーは開会式より2日早く始まり、昨日(7/28)でグループリーグが終了して、日本は男女ともに決勝トーナメントへ進出しました。以下、その戦いぶりについて感想を書きたいと思います。
〇男子
この大会への出場資格がある選手達が粒揃いである事はもちろん知っていましたが、まさかフランス、メキシコ、南アフリカと同居したグループリーグを3戦全勝で突破するほど強くなるとは思いませんでした。過去の五輪代表では中田英、中村、高原らの黄金世代を擁したシドニー五輪の時が印象に残ってますし、ロンドン五輪の時は戦い方は前プレとそこからのカウンターに特化していましたが永井、清武、山口などを揃えて良くまとまった好チームでしたが、今回のチームはそれ以上の素材が集まった「強いチーム」になってますね。
こういう若年世代の代表は厳しい予選を通してチームを作っていく印象がある分予選無しの今回は逆に不利なんじゃないかと思っていましたが、杞憂でしたね。見てみると久保、堂安、富安といった早くから欧州で揉まれた選手がいて、彼らに刺激を受けた選手達が触発されて自分も海外へ出たりJリーグで自分を磨いたりしてチーム内で切磋琢磨してきた感じがあり、それが良い方向に向いているように見えますね。そういったメンバーにオーバーエイジで加わった選手達が自らの経験を伝えながら溶け込んでいるのも伝わってきます。まあ吉田、酒井は経験豊富ですし、遠藤もいつの間にか「ブンデスリーガのデュエル勝率No.1」の称号を貰う選手になってますからね。「こういう強化の仕方もあるのか」と少し感心しました。まあ決勝トーナメントはまたレベルが上がっていくのでこのまま順調にいくとは思えませんが、彼らの戦いは見届ける価値があると思うので、まずはベスト8でニュージーランドに勝って、あと2試合戦う権利を手にして欲しいです。
〇女子
一方の女子は苦しんでいますね。元々、特に欧州の選手達とはどうしても体格で劣るので、それを選手個々の技術と運動量、戦術で補う事で、2011年のW杯優勝という大きな成果を手にしましたが、それに触発された欧州各国が戦術面を磨いてくるにつれて少しずつ優位性を失って今に至っている印象があります。選手個々を見ると熊谷、杉田、長谷川、岩渕と世界と伍していけそうな選手もいるのですが、彼女達の力の活かすための戦い方が定まってなくて、結局サイドからオーソドックスに攻める事しか出来ておらず、そうなるとボール支配率で上回られるとどうしようもなくなってしまう感じですね。女子も海外でプレーしている、あるいはプレー経験のある選手はいるはずなのですが、どうもその経験を代表に還元できていない感じもあるし、今の女子サッカー界の状態を表している気がして辛いものがあります。普段からなでしこリーグを見続けているわけではないので、こういう事は書いてはいけないのかもしれませんが。
ベスト8ではスウェーデンと対戦します。正直非常に厳しい相手ですが、何がおこるかわからないのがサッカーなので、彼女達の奮起に期待したいです。
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