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2021年6月 4日 (金)

黒星スタート(6/2 ルヴァン杯鹿島戦)

 昨日(6/3)の記事で予告した通り、今日(6/4)は一昨日(6/2)の試合の感想を書きます。

 9年ぶりにJリーグ杯のグループステージを突破したエスパルス。9年前には準優勝したので、「9年前の悔しさを晴らそう」と思っているサポは多いはず。が、最初に立ちはだかったのが、その年の決勝でエスパルスを破って優勝した鹿島。毎回壁となって立ちはだかってきたチームで、今回も1st.legは敗れてしまいました。

<JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ1st.leg. 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー1 鹿島アントラーズ

 エスパルスのスタメンは以下の通りです。

 GK 永井
 DF エウシーニョ、ヴァウド、立田、福森
 MF 中山、河井、宮本、西澤
 FW ディサロ、鈴木唯
 SUB 大久保、鈴木義、片山、竹内、中村、金子、チアゴ サンタナ

 リーグ戦の横浜FM戦からわずか中2日での試合という事でコンディションを考慮して、7人が入れ替わりました。また怪我から復帰してまだ浅いという事で片山とサンタナはベンチスタート。カルリーニョスは完全休養となりました。

 試合の入りが良かったのはエスパルスの方でしたが、先制したのは鹿島でした。8分、CKから林がどフリーで合わせました。これで勢いを得た鹿島は前からガツガツプレッシャーをかけるようになり、エスパはこれに気圧されてしまって相手をつかめなくなって15分までの間に3度も決定機を作られました。いずれも永井のファインセーブで凌いだものの前半は鹿島の攻撃を跳ね返すので精一杯。40分頃にはようやくエウシーニョの突破からのクロスを唯人が合わせるという決定機を作りましたが得点には至らず、前半は0-1で折り返しました。

 後半は逆にエスパルスペース。前半途中から基本システムを3-4-2-1に変えましたが、後半開始からその効果が出て、鹿島を両サイドから揺さぶります。ただ肝心のクロスが単調かつ精度を欠いたためにいずれも鹿島にはね返され、なかなか決定機までは至りません。逆に鹿島はカウンターから何度かエスパルスゴールを脅かし、終盤にはDFの犬飼を投入してゲームをクローズさせ、1st.leg.は0-1で鹿島の勝利となりました。

 早い時間にセットプレーから失点し、それをきっかけに鹿島にペースを握られてバタバタしてしまったのは大きな反省材料ですが、後半持ち直して互角ややエスパペースにもってこれたのは良かったと思います。攻撃時に3-4-2-1に変わるのは試合当初から同じだったのですが、基本システムを4-4-2という鹿島とマッチするシステムで始めたために鹿島の寄せの早さ、デュエルの強さをまともに受ける格好になってしまっていました。そのため基本システムから3-4-2-1(守備時は5-3-2)にする事で最初の立ち位置を鹿島とマッチさせないようにして、人を捕まえる守備をする鹿島に捕まえにくいようにしました。その上でWBの片山、西澤にボールを付けて相手のSBを食いつかせてそのウラを2シャドウの中山、唯人が突く事で鹿島を自陣に押し込む事が出来ました。またいったんサイドでボールを貯めて相手のブロックがサイドに寄ったところで逆サイドに斜めのサイドチェンジのパスを入れる事も多用してましたね。特にこのパターンで西澤が再三フリーになって左サイドを突く場面が何度もありました。「相手守備陣が嫌がるポジショニングをとる」というのが今季目指すサッカーの基本のはずで、前半は相手の勢いに押されてなかなかプレスを剥がす事が出来なかったのですが、基本システムの変更をきっかけに試合開始から狙っていたであろう形を披露して鹿島を押し込む時間帯を多く作れた事は次につながると思います。

 ただ残念なのは、あれだけ押し込みながら決定機を殆ど作れなかった事。後半開始から1トップにサンタナを入れた事で相手DFに脅威を与える事が出来ていたと思うのですが、サンタナへ出すクロスの精度が悪くてなかなか決定機を作るには至りませんでした。また単純にクロスを入れるばかりで、サンタナを囮にしてマイナスのクロスを入れてそこで誰かが合わせるという場面が殆どなかったのは残念でした。この日の鹿島のCBはいずれも若い選手でしたが、あんな単調なクロスでははね返されますよ。ニアゾーンに誰かが入って相手CBを釣りだすという工夫もなかったし(開幕戦の後藤のゴールはまさにこれ)、あれでは鹿島の堅陣は崩せません。そこは2nd.legに向けての修正ポイントだと思います。

 もう1点残念なのは、前半にこの攻め方が出来なかった事。試合開始当初はやれていたと思うのですが、セットプレーからあっさり失点して鹿島の動きが良くなってからは、おたおたしてしまって相手を押し返す事が出来ませんでした。原因は相手に対する寄せや1対1、そしてトランジションのところで完全に鹿島に後れをとってしまったからだと思います。何とか自陣でボールを奪い返して「これから」というところでボールを取られたり、イーブンな状態のルーズボールへの寄せで負けてそこを起点に攻められたりという場面が多過ぎました。どんなに戦術のところで上回ってもデュエル、小林元監督の言い方で言うと「際」の部分で負けたり、トランジションのところで負けていては試合に勝つ事は出来ません。そこは個人個人がもっと意識して向上させていかなければ。逆にそうした部分を常に鍛える事で上位を維持しているのが鹿島なわけで、この差を埋めるのは簡単ではありませんが、「完敗」状態なのを「惜敗」くらいに持っていく事が出来れば開幕戦やこの日の後半のように立ち位置で相手に後手をとらせて勝つ事も可能です。少しずつでも個人個人が基本的なところを向上させていく事をやっていって欲しいです。

 これで2nd.leg.では勝たないとプライムステージには進めない事になりました。まあわかりやすくなったとは言えますが、今度はアウェーでの戦いですから、非常に厳しいと言わざるを得ません。ただ先に点をとる事が出来ればアウェーゴールで並ぶ分鹿島に心理的なプレッシャーをかける事が出来ます。1st.leg.で何人かの主力を温存したロティーナ監督がどのような策をとるのかを楽しみに待ちたいと思います。

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