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2021年4月29日 (木)

4月は勝ち無し(4/28 ルヴァン杯 広島戦)

 昨日(4/28)はホーム・アイスタ日本平での広島戦でした。祝日の前日なので無理をすれば行けなくなかったのですが、結局スカパーでの観戦にしました。

 結果は1-2での惜敗。これで4月の公式戦は勝ち無しとなってしまいました。まあさほど悲観すべき結果ではないのですが、勝てそうで勝てない展開が続いている中でこの日も負けてしまったので、モヤモヤした感じがかなり出ているのは確かですよね

<JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー2 サンフレッチェ広島

 リーグ戦から中2日でのルヴァン杯という事で、この日のエスパはスタメンをいじってきました。GKは永井で、最終ラインは右SBに奥井が回って空いた左SBに福森、CBの一角に立田に代えてヴァウドを起用。中盤はボランチに河井に代えて竹内、サイドハーフは右に金子、左に慶太を起用。2トップは後藤とディサロを入れて、サンタナと唯人はサブにも入りませんでした。

 両チームとも立ち上がりから積極的に出ましたが、エスパは広島のプレスも苦にせず相手陣にボールを運びますがそこから先のアイディアと積極性に欠けるために決定機までは至らず、かと言って広島の方もウチのブロックを敗れるアイディアがあるわけではないので、一進一退の展開となります。しかし30分過ぎに決定機を作った広島がペースをつかみ、38分、広島陣内でのCKでのこぼれ球をエスパ陣内へ運んだ広島がこちらの右サイドへサイドチェンジし、途中出場の東が入れたクロスを長沼が合わせて広島が先制します。何とか反撃に出たいエスパでしたが勢いに乗った広島の守備をかわすには至らず、前半は広島リードで折り返しました。

 後半開始からボランチに河井を入れて逆襲しようとするエスパでしたが、48分、広島陣内でのエスパのボールロストをこちらの右サイドに運ばれ、そこからのクロスがヴァウドのオウンゴールを誘って2失点目。さらに苦しい展開に追い込まれたエスパでしたが、53分に立田、ウイリアム マテウス、滝を入れ、さらに60分に指宿を投入して何とか最低でも同点にしようと攻撃のギアを上げていきます。68分には、右サイドから出たボールを河井がダイレで前線にスルーパスの形で入れ、それに反応した指宿がゴールへねじ込んで1点を返します。これで勢いの出たエスパは惜しいチャンスを何度も作りますが、同点にするまでには至らず、試合は1-2で終了。エスパルスはまたもホームで勝てませんでした。

 という事で非常に残念な結果となってしまったわけですが、敗因は2つあるのかなと思います。1つ目はリーグ戦でスタメンを任されている選手とそれ以外の選手との差。横浜FM戦を観る限り戦術理解の差はそれなりに埋まったのかなと思うのですが、能力の差はいかんともしがたいものがあったかなと思います。典型的なのは最前線に張ったディサロで、高さの差もあるのですがそれ以前に前にボールを持ち出そうとしたところでボールが足元から離れてしまってボールロストしてしまう場面が散見され、まだJ1とJ2との差にとまどっている部分があるのかなと思いました。右サイドの金子も前を向けそうなところでミスして向けずに後ろへ戻してしまう場面が散見されるあたり、リーグ戦でスタメンをはる中山とは差があるなという気がします。彼らが能力的に低いかといえばそんな事はなく、ディサロであれば1トップの後ろで衛星的な動きを任せればもう少し持ち味を活かせる気がするし、金子も左サイドに回ってからは結構良い働きをしたので見限る必要は絶対ないと思いますが、ルヴァン杯メンバーではまだ適材適所を探せていないという事だと思うので、そこをどう捉えるかが結構難しいなとは思います。

 もう1つはアーリークロスに対する対応ですかね。1失点目がアーリークロスからのもので、思えば湘南戦もアーリークロスからのものなので、今一度アーリークロスが入る際の真ん中の守り方について見直す必要があると思います。ただこの試合では2失点してしまいましたが、前述の通り1失点目は自分達のCKが失敗した後のカウンター、2失点目は相手陣で不用意なボールロストしてからのカウンターによるものなので、この2失点から「守備崩壊」と捉えるのは全くの誤りだと思います。どちらも守り方が非常に難しいので、むしろその前のボールロスト、つまり攻撃面の改善の方が必要だと思います。

 という事で、特に前半に関してはガッカリする要素が多い試合だったのですが、2失点目を喫してからの逆襲は見応えがあり、それに貢献した途中選手が存在感を出してくれたのは収穫だと思います。ここ数試合エウシーニョ、中山と絶妙なハーモニーを奏でている河井は別格として、右SBで出場した立田が右サイドの攻撃を活性化させてくれたのは予想外の収穫だと思います、また右サイドハーフに起用された滝もすごく存在感を示してくれました。こと右サイドハーフについては中山に次ぐ存在感を示しているのではないかと思います。それと後藤に代えてトップに入った指宿も横浜FM戦に続いて良かったですね。1点目の動きは見事でしたし、彼が入った事で真ん中にポイントを作る事が出来たのは収穫です。この先少なくともリーグ戦でリザーブで常時入っても文句のない働きだったと思います。

 この日一番脚光を浴びたウイリアム(新体制発表記者会見で「ウイリアムと呼んで欲しい」と言っていたと記憶しているので、それで呼ばせて頂きます)に関しては、コンディションについてはまだまだのようだし、戦術面でも結構逸脱したプレーがあったのでこれからだと思います。ただ能力は確かですね。まさにロベルト カルロスらの流れを組む典型的なブラジル人ラテラウって感じでしたけど、身長が高くでがっしりした感じで、それでいて足元は上手くてスプリント時は早いから、能力は確かだと思います。右サイドのエウシーニョよりもスピードはある感じかなと見えました。これからロティーナ監督がどう今のチームに当てはめていくかはわかりませんが、左足でクロスを上げられる選手が現状カルリーニョスか慶太しかいないので、彼が左サイドのレーンを任せられるようになれば攻撃の幅が一気に広がるなと思います。

 2失点して苦しい展開ながら1点返してなおも追いすがったという事で、ポジティブな感触を持つ方は多いと思います。ただこの負け方って昨季のホームゲームの負け方と同じなんですよね。だから、天邪鬼的な見方かもしれませんが、この負け方でも及第点をあげてしまうのは違うと思います。また、これも再三本ブログで書いた事ですが、どんなに良い内容のサッカーをしてもそこで結果がなかなか出ないでいると次第に内容も悪くなってしまうというのは良くある事なのです。4月の公式戦で勝ち無しだったとしてもチーム状態が上向きである事は否定はしませんが、それがいつの間にか下向きになってしまってないかという視点で注視する必要はあると思います。

 次の公式戦はリーグ戦のアウェーでの大分戦です。この試合とその次の横浜FC選はいわばシックスポイントマッチとなります。この2試合は少なくとも負け無しでいきたいところですので、最善の準備をして欲しいと思います。

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