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2021年4月26日 (月)

Esto es fútbol (4/25 湘南戦)

 昨日(4/25)はホーム・アイスタ日本平での湘南戦でした。気持ち良い天候での試合だったはずが後半半ば過ぎから雨が降り出してきたので、参りました。

 試合はホームで久々に得点したもののまたも終了間際にゴールを奪われてのドロー。先制時以外にも決定機はあっただけに、よく言われる’This is Football’の見本のような試合となってしまいました。これをスペイン語に訳したのが表題の’Esto es fútbol’です。ロティーナ監督も試合後この言葉を思い出したのではないでしょうか。僕も試合終了直後は怒りとかを通り越して苦笑いするしかありませんでした。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー1 ガンバ大阪

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 G大阪戦で手応えを感じたからか、この日のエスパルスは前節と同じスタメンをチョイスしました。ただ先日のルヴァン杯でのアピールを受けて指宿をリザーブに入れてきました。

 得点力は課題だが守備に自信を持ってきているというチーム同士の対戦という事で、前半30分近くまでは激しい中盤での潰しあいとなり、敵陣には入り込むもののシュートまではもっていけない状態が続きました。が、30分頃に西澤がバイタルからシュートを放ったあたりからエスパが何度もチャンスを掴みます。34分には唯人がペナ内をドリブルでかわしてのシュート、38分には西澤のクロスから中山のヘッド、42分頃にはサンタナとの連携から唯人がペナ内に入り、その流れから最後は奥井のシュートと何度も湘南ゴールを脅かします。が、得点には至らず、前半はスコアレスでの折り返しとなりました。

 後半も47分にサンタナが右サイドで起点となってからの中山のシュートという決定機を作るなど、エスパが押し気味に試合を進めます。更に圧力をかけるべく左サイドハーフに慶太を入れると、60分、左サイドでボールを受けた慶太が中へボールを持ち出して、フリーのエウシーニョにパス。エウシーニョが左足で上げたクロスをサンタナがヘッドで合わせ、エスパルスがホームで5試合ぶりの得点をあげました。この後、同点に追いつこうと湘南も前に出てきますが、エスパは落ち着いて対応し、時折カウンターから湘南ゴールを脅かします。このまま終わるかと思われた88分、左へサイドチェンジされフリーでボールを受けた毛利がアーリークロス。これを途中投入のウェリントンが頭で合わせて同点に。この後どちらも勝ち越しを狙って攻めあいますが得点をあげる事は出来ず、結局1-1でのドローとなりました。

 ロティーナ監督の仰る通り「勝ち点2を失った試合」です。失点の場面は予感のないところで出てしまったのですが、エスパとしては対応はしずらかったと思います。まず逆サイドからのサイドチェンジで流れてきた上に、それを受けた選手が後ろへ落とした形なので、寄せるのは難しかったでしょう。なので真ん中でウェリントンに前に入られたのが拙かったといえば拙かったのですが、アーリークロスなので遅れてしまうのはある程度仕方ないと思いますし、何よりペナに入るか入らないかのところからあんな強いシュートをヘッドで打たれたらどうしようもないですね。本当にハードラックだったと思います。なので反省すべきは追加点がとれなかった事、もっと言えば前半で先制できなかった事だと思います。決定機は何度もあったので、どれかを決めていれば何の問題もありませんでした。相手GKの谷も非常に良い選手でしたが、そこをこじ開けるだけのシュートやラストパスの精度を上げる努力を引き続き行う必要がありますね。あと、特に後半の飲水タイム以降湘南は3バックの誰かを上げてゴール前に人数をかけてきたのですが、正直そんなに怖い感じはなかったんですよね。バイタルを開ける事はなかったし、サイドでも簡単にクロスを上げさせる事はありませんでした。だから無理して追加点を取りにいかなくても良かったとも思うんです。特に80分以降は。なのに、例えば80分過ぎくらいにサイドでサンタナがボールをキープした時にウラのスペースが空いているからと言ってエウシーニョを走らせるボールを入れたり、大事に繋げばいいところをタテへ出したりする場面が多かったです。そこは時間を考えてよりボールを確実にキープして相手の攻める時間を少なくするというのも必要だったかなという気がしています。このへんは勝ち慣れてないがゆえかもしれませんが、今後考えて欲しいところですかね。

 などと苦言ばかり書いてしまいましたが、結果以外は今季一番良い戦いをしていたと思います。まずビルドアップのところで詰まる事がだいぶ少なくなりました。右はエウシーニョ、河井、中山のトライアングルに唯人が絡む事でスムーズにボールを運ぶ事が出来ていたし、左は立田が左足でも精度の高いボールを入れていたし、主にサンタナを左へ流れてキープさせてそこに奥井、西澤が絡む事で起点を作る事が出来ていました。アタッキングサードのところも、試合前は「相手は5バックだから苦しむかな」と予想していたし、実際30分頃までは少し攻めあぐねていたのですが、サイドからの斜めのクサビのパスやサイドチェンジのパスを効果的に使って少しずつ相手を混乱させる事が出来ていたし、真ん中でサンタナと唯人のコンビネーションによって突破出来るようになったのは大きな進歩だと思います。あれを見せる事で相手のブロックが中へ寄ったらその分サイドが空きますからね。前から取り組んでいるハーフスペースの攻略やファーサイドにクロスを入れて折り返しを狙う形も変わらず見せていて、少しずつ攻撃のバリエーションは増えていっています。何より神戸戦やG大阪戦ではボールを握っている割には決定機までは作れない状態でしたが、そこから2週間で「もう1点取れるチャンスあったのに」と思えるような試合をしてくれた。これは大きな進歩です。もちろん攻撃も守備も詰めなければならないところはありますが、1歩1歩チームはステップアップできています。ここに先週から合流しているウイリアムや怪我から少しずつ回復している片山が入れば、左足でのクロスも入ってきます。そうなれば攻撃のバリエーションは更に上がるでしょう。確かに昨日(4/25)現在の暫定順位が16位というのはちょっとイヤですが、下を見ながら怯える必要はないと思ってます。むしろこれから少しずつ上のチームを追い抜いていくであろう事を待っていた方が精神衛生上良いですし、そうなると思ってます。(尤も、この後の大分、横浜FCとの連戦で連敗したらさすがに慌てるでしょうけどね)

 今週と来週は水曜日にルヴァン杯が組まれており、次は明後日広島をホーム・アイスタ日本平に迎えます。またいろいろいじってくると思うのでどんな面子になるか楽しみですし、ここまで出場機会に恵まれない選手の奮起に期待したいですね。

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