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2021年3月28日 (日)

今季のウチの勝ちパターン?(3/27 ルヴァン杯仙台戦)

 昨日(3/27)はルヴァン杯の仙台戦を観に、ユアスタまで行ってきました。まあ緊急事態宣言から解除されたとはいえ宮城県の方は感染者が増えてきて独自の緊急事態宣言を出したらしいという事で批判の向きもあるでしょうけど、ユアスタは観やすくて良いスタジアムですし、仙台も行きやすい場所なので、誘惑に勝てませんでした。

 エスパは2014年以降アウェイでは仙台に勝てていなくて、ビミョーに「鬼門」となりつつあったのですが、昨日は唯人のプロ入り初ゴールを守り切っての勝利。勝ち方も何か今季のウチの勝ちパターンになりそうな感じのものだったので、観に来て良かったです。

<JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 於 ユアテックスタジアム仙台>

 清水エスパルス 1ー0 ベガルタ仙台

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 この日のエスパは来週から始まるリーグ戦での連戦に備えて、殆どの試合に出場していた竹内、カルリーニョス、サンタナを遠征に帯同させず、スタメンをかなりいじってきました。基本システムは4-4-2で、GKはA代表に行っている権田に代えて永井、2トップはディサロと後藤、中盤はボランチの1枚に宮本を入れただけでしたが、最終ラインでは前の試合の影響を考慮してヴァウドでなく立田をCBに入れ、そしてU-24に行っている原の代役には今季初めてエウシーニョを使ってきました。

 前半は一進一退の展開でした。最初の15分間は両サイドのウラを起点にしたエスパがペースを握り、エウシーニョの推進力とそのエウシーニョにスペースを与えるための金子のポジショニングによって再三相手ゴールを脅かしました。が、次第に両サイドのウラを突く動きが少なくなる事によってパス回しが詰まるようになり、逆に仙台にボランチの両脇で起点を作られて攻め込まれるようになりました。特に44分の西村と鈴木義の競り合いで鈴木義が負けて(ファウルくさかったですけどね)西村にほぼフリーでシュートを打たせた場面が一番危なかったのですが、立田がファーのシュートコースを消してくれた事もあってシュートが枠を外れて失点を免れます。結局前半は0-0で折り返しました。

 後半に入るとロティーナ監督の指示を受けたエスパの選手達が攻撃では両サイドのウラを再び使うようになり、守備でも前へのプレスを強めたりリトリート時はボランチの両脇をしっかり締めるようになって、再び優位に立つようになりました。さらにロティーナ監督は61分までに4枚選手を交代して仙台への圧力を強め、そして70分、相手のシュートがブロックされてセンターライン近くに流れてくるとそれに反応した唯人が相手CBとの競り合いに勝ってボールを前に運び、相手CBシマオ マテの股間を抜くシュート。これがゴールに突き刺さってエスパが先制に成功します。その後のエスパはゴール前では4-4のブロックを作って相手をペナ内へ侵入させず、ボールを奪えば西澤、慶太、中山らの推進力を使ってカウンターを狙うなどして仙台に最後までペースを渡さずに勝利しました。

 ロティーナ監督が仰っていた通り非常に拮抗した試合だったと思います。仙台は公式戦5連敗中との事でしたが、4-4-2のコンパクトなブロックを作ってきて、特に前半は苦しめられました。そんな中で勝利できた要因は、エスパの方が若干守備組織がより機能していた事ではないかと思います。リトリートした時は4-4のブロックを作る事で容易に相手にシュートまで持ち込ませず、後ろに戻したら2トップとサイドハーフがプレスをかけて相手に自由に前へパスを出させないやり方が出来ていました。また前にプレスに行くタイミングがメンバーが変わった中でも意思統一できているのは大したものだと思いますね。プレスに行くタイミングがバラバラだとそこを回避された時に大きなスペースを与えてしまう事になりますからね。ただ前半は最終ラインとのタイミングが合っていなかったせいかボランチの両脇にスペースを作ってしまっていたので、そこは引き続き修正が必要だと思います。

 攻撃に関しては、ここのところと同じで、最終ラインからビルドアップする時にどのようにボールを運ぶのかがまだ整理できていないのかなと現地で観ていた時は思いました。が、帰宅して録画した試合を観たのですが、CBからSBにボールが入った時に2トップもしくは両サイドハーフが斜め前に降りてきて、SBがそこにダイレかワンタッチで付けるという開幕戦で見せていた形を再び見せるようになってました。そこから先の展開がまだ上手くいったりいかなかったり、なので、そこは改善が必要ですが、少なくともサイドの1つ内側のレーンを使う事でボールを前に進めたいのだなというのは伝わってきました。他にも最終ラインから直接相手のウラへボールを送る場面が出てくるなど新たな仕込みが始まっている兆候が見えていたので、そこは今後期待して観ていきたいと思います。

 個人に目を向けると、一番注目していたのはエウシーニョでした。エウシーニョのプレーがロティーナ監督の戦術の中で活かされるのかを注目していたのですが、結構楽しそうにプレーしているように見えました。心配だったのは金子とポジションがかぶったりしないかだったのですが、ちゃんと金子が中にいたらサイド、サイドにいたら自分は内側のレーンいう感じで、ちゃんと規律を守っていました。特に面白かったのは中にポジションをとった時で、味方と重なったりする事なく前にボールを持ち出してペナ前のTOPにタテパスをつける場面が何度かあって、これは面白そうと思いました。やはりあれだけボールを持てる選手が中にいると相手はイヤですからね。この日はコンディションを考慮して61分で交代しましたが、今後コンディションを上げていって90分間プレーできるようになって、やがて「カンセロ ロール」ならぬ「エウソン ロール」という言葉が作られるような形を作ったら面白そうだなと思いました。

 これで公式戦連勝。もちろん油断は禁物ですが、課題が明確である分対応はしやすいし、課題を克服した時が楽しみな状態です。次はホームで徳島戦。徳島はポジショナルプレーをずっと続けてきたチームなので難しい試合になるとは思いますが、仙台戦でようやくアウェーサポが見守る中で勝つ事が出来たので、今度はホーム・アイスタ日本平で勝利を見せて欲しいですね。

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