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2021年2月21日 (日)

2021年シーズンプレビューのようなもの 前編

 Jリーグの開幕までいよいよ1週間を切りました。昨日(2/20)は恒例のゼロックススーパーカップが行われ、川崎が劇的な勝利をあげました。エスパルスも今日(2/21)恒例の必勝祈願を行い、開幕に向けて気持ちを高めている模様です。

 という事で、開幕まで1週間を切ったJリーグについてプレビューのようなものを書こうと思います。まずエスパルスが戦う事になるJ1リーグ全体について書き、後編でエスパルスの展望について書きたいと思ってます。例によって長文駄文になると思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

1.J1リーグの展望

 昨季は武漢ウイルス(新型コロナ)禍の影響で非常にタイトなスケジュールの中で行われ、その中でリーグで一番充実したスカッドを持つ川崎が4-3-3の新システムにチャレンジし、破壊的な攻撃力を身に付けてリーグと天皇杯の二冠を達成しました。今季は最多の20クラブで行われるのに加えて五輪による中断もあるので、昨季ほどではないにせよタイトなスケジュールの中で行われます。また選手交代の上限も昨季と同じ5人なので、やはり選手層の厚いクラブが優位ではないかと思います。

 そうした今季の事情とオフの戦力補強動向を見た時に、優勝争いの一番手は川崎、鹿島、名古屋の3つじゃないかと思います。

 川崎は中村憲剛と守田が抜けましたが、抜け目なくシミッチと小塚を獲得し福岡、大分に武者修行に出していた遠野と知念を戻したので、スカッドの充実度はリーグNo.1だと思います。鹿島は昨季序盤は苦しみましたが、最終的にザーゴ監督流のポジショナルプレーに基付くサッカーと鹿島伝統のインテンシティの高さと勝負強さの融合に成功しました。オフはそれほど動きませんでしたが新しく加入したブラジル選手達の前評判が高いし、昨季無冠に終わった分今季にかける想いは強いと思われます。名古屋は昨季フィッカデンディ監督の下で確立したウノゼロ上等の堅実かつカウンターの鋭いサッカーに柿谷、斎藤学、木本らを加え、さらにスカッドを充実させてきました。ボランチの層が薄いのが気になりますが、昨季同様に非常に勝つのが難しいチームにしてくると思われます。

 この3クラブに続く二番手がFC東京、G大阪、横浜FMかと思います。FC東京はアンカーに青木を加えブラジル人3トッププラス永井が健在なので、昨季同様やりにくいチームです。昨季2位に躍進したG大阪はボランチに韓国代表のチュ セジョン、FWにレアンドロ ペレイラを獲得しました。宮本監督が見出した山本、高尾らが順調に成長すればさらに手強いチームになるでしょう。一昨季のチャンピオン横浜FMは昨季はACL出場に伴う過密スケジュールに苦しみましたが、一昨季リーグを席巻した攻撃サッカーは健在です。新たに獲得したブラジル人FW2人がハマれば怖い存在になると思います。

 優勝争いは以上の6クラブによって争われると思いますが、柏、広島、C大阪あたりもハマれば怖い存在だし、何よりクラブ間格差が少ないのがJリーグの特徴なので、あっと驚く展開もないわけではないと思います。

 4クラブが自動降格してしまうという今季のレギュレーションでは、残留争いもし烈なものになるでしょう。関わってきそうなクラブとしてはどうしてもJ2からの昇格組である徳島と福岡、昨季ボトム4に沈んだ横浜FC、仙台、湘南、そしてウチ、それと13位の鳥栖あたりがあげられる事が一般的には多いと思います。しかし例えば福岡は昨季の昇格に貢献したレンタル組の遠野や上島を戻されてしまったものの、ブルーノ メンデス、渡、宮、奈良といったJ1での実績のある選手を加えているし、横浜FCも一美、斎藤、中山、志知といった選手が抜けましたが、渡邊千真、伊藤翔、高橋秀人といった選手を加えていて戦力的にはむしろ上がった印象すらあります。他のクラブも同様なので、昨季の成績だけを見てなめてかかると痛い目にあうでしょう。さらに今季は4クラブが落ちるので、その分所謂「ビックリ枠」が発生する可能性は高まっています。昨季上位、中位フィニッシュしたクラブも油断できない緊張感のあるリーグになるのではないかと思います。

 以上がリーグ全体のプレビューもどきwですが、その中で我らがエスパルスがどうかについては稿を分けて書きたいと思います。

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