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2021年1月11日 (月)

山本真希選手引退

 本日(1/10)、松本山雅FCに所属する山本真希選手の引退が発表されました。

 岩下選手に続いて長谷川健太体制のエスパルスにおいて一翼を担った選手の引退が発表されました。彼のプレーを初めて見たのは2002年の高円宮杯全日本サッカー選手権の1回戦、エスパルスユースと仙台育英との試合でした。なーんか思い立って行っちゃったんですよね。それも松本のアルウィンまで(苦笑)。試合はユースが0-1で負けてしまったのですが、前半に右サイドで仙台育英の守備網を蹂躙した選手がいて、「誰だ、コイツ」と思ってスタメンを確認したら、それが当時中三の山本真希だったんです。戦術的意図かわからないですが前半で代えられちゃったんですけどね。おそらくエスパのアカデミーウォッチャーには知られた存在だったのではないかと思います。静学で当時監督だった井田さんが中三の真希の自宅を訪れてご両親も加えた席で「高校では静学サッカー部に入って欲しい」と懇願されたという真偽が定かでない逸話もあるくらいですからね。

 高校ではエスパルスユースに進み、高三の時の2005年の公式戦に出場して、2006年にトップチームへ昇格。2年間はなかなか試合には出られませんでしたが、2008年から次第に台頭してスタメンでも出場。その後2009年、2010年にもそれぞれ20試合以上出場しました。2010年シーズン後の大脱走劇の際にもエスパに残ってくれたのですが、ゴトビ監督の下ではなかなか使ってもらえず、2012年に札幌に移籍。その後川崎、千葉、松本でプレーしました。2014年のアウェーでの川崎戦は試合終了間際の村田の勝ち越しゴールで勝ったためにサポの間で印象深い試合になっていますが、その試合では川崎の選手としてフル出場しています。

 とにかく豊富な運動量で中盤を活性化させてくれた事と、ミドルシュートの威力が凄まじかったという印象の選手でしたね。印象的なゴールとして2009年のアウェー新潟戦の直接FKをあげる方が多いのですが、僕はこれとは別に2つ印象的なゴールがあります。1つは2008年のナビ杯準決勝2nd legのアウェーでのG大阪戦です。ホームでの1st legで1-1のドローに終わってしまったため勝つか2点以上とってのドローでないと決勝へ行けないという厳しい状況だったんですけど、その試合の3分に真希が豪快なミドルを決めてくれたんですよ。僕はTV観戦だったんですけどシチュエーションとしてかなり厳しいと試合前は思っていたのが、このゴールで凄く勇気付けられたのをよく覚えています。その試合は前半のうちに同点に追いつかれたんですけど後半に枝村が2点決めてくれて3-2で勝ち、決勝へ進出しました。もう1つは同じく2008年リーグ戦のアウェイでのFC東京戦です。この試合の数日前に当時岡崎と不動の2トップを組んでいた原一樹のお父様が亡くなられ、確かエスパの選手全員が喪章を付けて臨み、最終的に5-1でF東を粉砕し、原一樹自らも3点目を決めてお父様を弔ったというかなり印象深い試合なのですが、その試合で先制ゴールを決めたのも真希なのです。アウェー側の2階席で見ていてゴールは逆側だっだのであまりよく見えなかったんですけど、後でスカパーの中継を観たら、ペナの外から弾道の低いシュートをズカンと突き刺しているんです。「こりゃすげーな」と思ったのを覚えています。

 そんな山本真希からのメッセージがクラブを通して発表されました。彼らしいメッセージです。

  山本 真希選手(松本山雅FC)よりメッセージ

 すみません。気が付いたら凄い長文になってしまいました。アカデミー出身だから思い入れがあるからかな。とにかくお疲れ様でした。引退後のご活躍をお祈りしています。出来れば地元の静岡中部に戻って後進の育成をして頂きたいですね。確か島田とか榛原にもウチのサッカースクールがありますし。

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