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2020年10月11日 (日)

負けは負けなんだけどね(10/10 広島戦)

 昨日(10/10)はホーム・アイスタ日本平での広島戦でした。ちょうど試合の日に台風が接近するという事で、行くかどうか迷っていたんですけど、台風の進路が南寄りになって直撃にはならなくなった事と、何よりチケットをもう購入していて捨てるのはもったいないと思って、エイヤ!って感じで行ってしまいました。

 時間別の降水量予測がそれほどでもなかったので甘く考えていたのですが、現地は本降りで風もそこそこ吹いていたし、そんな中よりによってメインスタンドの席をとっていたので、ポンチョを着ていたとはいえずぶ濡れになるし、おまけにCゲートを出たところですっころんでしまって膝を打ってしまったりと散々ではあったのですが、試合内容は結果を除けば悪いものではなかったし帰りの交通の乱れがそれほどなくて(伊豆急と伊東線の遅れくらい)、まあ「行ったのは間違いだった」ってほどではなかったかなと思っています。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー3 サンフレッチェ広島

 試合開始後の20数分間は広島にボールを握られて苦しい展開となりましたが、時間を追うごとに選手の動きが良くなって広島を押し込めるようになったし、後半は6~7割方は広島陣内でプレーできて、内容的にはここ数試合に比べて非常に良くなったと思います。それだけに負けてしまったのが非常に残念な試合でした。

 敗因は、これまでと同じなのですが、失点の仕方が非常に軽かった事と決定力ですね。1失点目はタテパスが入ったところにヴァウドが後ろからチェックにいってファウルしてしまったところからですが、チェックにいった事自体はセオリー通りだと思うので相手に前を向かせない程度の守備ができなかったかな、という悔いがありますね。シュート自体はゴラッソでしたし、壁の人数もあれ以上は増やす事は出来なったと思うので、仕方がないと思います。2失点目は何といっても同点を追いついた直後だったので、非常に痛い失点となってしまいました。ヘナトのファウルが軽率だったのと、FKからボールが入った時にレアンドロ ペレイラがこぼれ球を予測して後ろに下がったところを近くの選手がもっと早く察知して欲しかったですね。3失点目は飲水タイム直後で少し緊張が緩んだところで、GKからロングフィードにヘナトと西澤がかぶってしまってボールを後ろにそらしてしまったのが痛かったと思います。何より2、3失点目はちょっと気が緩んだ時間帯でやられていて、こういう失点は今季は本当に多いので、こういうのを無くさないと勝ち点は積み上げられないので、考えて欲しいところです。

 決定力に関しては、まず相手GKの林が非常に当たっていたというのはありますが、それでもポストやクロスバーに当たった跳ね返りにエスパの選手がいち早く反応した場面が2度ありましたからねぇ。このうちどちらか一方を決めていたらというのはありますね。まあ1度目はドゥトラに対して広島DFが寄せていたし、2度目のカルリーニョスはフリーでしたがあの跳ね返りに面をしっかり合わせるのは簡単ではないので、致し方ないとは思うのですが。他にも良いクロスが入っても誰もいなかったり、ゴール前に結構人数が入っていたのにクロスが合わなかったりするシーンが結構あって、このへんもなかなか改善されないので、もっと練習から選手同士で要求し合って意識を高くやっていって欲しいところです。

 という事で、まあ「負けるべくして負けた」感じではあるのですが、内容的には非常に良かったと思います。この日はこのところ怪我で離脱している竹内に加えて立田も同じく怪我で離脱してしまって、試合前はどうなる事かと思ったのですが、代わりに出場した六平と西村が非常に良い働きをしてくれました。3バックの真ん中に入った六平は後ろの西部からの「下がるな!」という声に呼応してしっかりラインコントロールしながら真ん中の守備を締めてくれて、繋ぎのところでも上手くボールを引き出して散らす役割を果たし、2得点目の時のように持ち出して攻撃に絡む姿勢を見せてくれました。西村はアンカーの位置に入りましたが、ボールの引き出し方とかポジショニングが良かったですね。パスを出しては次の位置に動いてボールを引き出す動きをしてくれたので、パス回しが滞る事が少なかったです。また中間ポジションでボールを受けた時に迷わず前を向けるのが良いですね。敵に囲まれるとついビビって後ろに下げてしまう選手が多い中でああいう動きが出来る選手は貴重で、この動きに脅威を感じた広島の選手は多かったと思います。これまでボランチの序列で下位に甘んじてしまっていた西村ですが、やはりエスパは彼を手放す事なく育てていかないと、と感じました。

 この六平と西村、そしてインサイドハーフの唯人と河井(途中から後藤)が最終ラインと2トップもしくは両サイドと巧みに連携しながらボールを引き出して攻撃時の潤滑油みないな役割を果たしてくれたのが攻撃を機能させた一番の要因だと思います。特に前節問題となったサイドについてはWBに付けた時に必ず誰かが次のパスを受けるポジションに入ったりWBの前に流れたりしてサポートしていたので、前節のようにボールがサイドで詰まる事がなかったです。またWBが中に入った時は別の選手がサイドに入って幅をとるようにし、広島最終ラインのウラを常に狙っていたので広島も容易にラインを上げられませんでした。こうしたウラ抜けにより深さを保つところや、サイドの活用、相手の中間ポジションをとるところが前々節、前節では殆ど見られなかったので「これじゃあ厳しいなぁ」と頭を抱えていたのですが、負けてしまったとはいえ久しぶりに今季エスパルスが志向するサッカーが見られたので、ホッとしました。これだけ負けるとどうしても迷いが生じるとは思いますが、ブレずに続けないと何も残りません。この日のようなサッカーを続け、かつつまらない失点を少しでも減らす事が出来れば結果は少しずつついてくると思うので、とにかくこれを続けて欲しいです。

 次はアウェーでのFC東京戦。前線に個の力が高い選手が揃っていて守備も堅い難敵ですが、この日のサッカーを続ける事ができれば付け入るスキはあると思います。少しでも良い結果を出せるように頑張って欲しいですね。

P.S
 この日の審判団もいまいちな方々でしたね。判定基準が非常にわかりにくかったのですが、何より試合開始6分のヴァウドへのスライディングや後半広島の選手の首にウチの選手の腕が入ってしまった場面を見逃したのは問題ですね。下手をすれば選手生命にも関わる事なので、そこは猛省を促したいところです。

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コメント

こんにちは。
負けてしまいましたが手ごたえは感じられた試合でしたね。まぁこれを続けていき、また改善出来れば良いのですが。出来ないからこその現在ですし、結局内容良くても喜べないんですよね。

審判団のレベルはまぁ苦言も言いたくはなりますが、不用意はファウルは多かったですね。
二点とも森島のキックは素晴らしかったですけどね。

アンカー置いての逆三角形の中盤は当たりましたね。
個人的には前向きな守備からボールをカットしてショートカウンターでチャンスを作れたシーンが得点につながったプレーも含めていくつかあったのが今までにないプラスのポイントだったと思います。
センターライン付近で六平がボールをカットしたシーンなんかラインが低すぎないから出来たプレーですし。

投稿: はすき | 2020年10月11日 (日) 18時21分

はすきさん、コメントありがとうございます。

仰る通りラインを一定の高さに保って前向きの守備が出来たのが良かったですね。中盤のポジション取りも含めてこれを維持して欲しいですが、これも仰る通りでせっかく良い内容なのにそれを続けられずに次の試合でボコボコにされる事が今季は続いているので、その意味で次の試合は重要だと思います。

投稿: YANA | 2020年10月11日 (日) 21時01分

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