« またも惜敗(9/23 浦和戦) | トップページ | 2020年秋の移籍動向その1 »

2020年9月27日 (日)

7連戦終了(9/26 名古屋戦)

 昨日(9/26)はアウェイでの名古屋戦でした。この日の前日にJリーグから10月以降の試合についてアウェーサポーターの来場が解禁される事が決まりましたが、エスパの10月以降のアウェー戦は10/3の大分戦が最初で、その大分よりも近くて会場も大きい豊田での試合を観たいという欲が勝り、完全脱色した上で観戦しました。

 今年の3月以降安倍川を越えて西に行ったのは初めてだったのですが、名古屋駅に着いて早々に味噌煮込みうどんを食し、試合後は現地の名古屋サポの友人の飲み会に混ぜてもらって、みそ串カツやドテ串(?)などを食しながら楽しい時を過ごす事が出来ました。友人達に感謝、です。

 え、試合?そんなのありましたっけ?

<明治安田生命J1リーグ 於 豊田スタジアム>

 清水エスパルス 1ー3 名古屋グランパス

Cimg1664_small

 開始1分20秒でのゴールでほぼ勝敗が決まってしまった感じでした。キックオフのボールを名古屋の最終ラインの選手が前方へフィードしてそれにあわせて前線の選手が前に飛び出して圧力をかけ、その後のスローインからの攻撃をいったんは防いで繋ごうとしたのですが、ティーラシンの落としを名古屋の選手にカットされて逆サイドに振られ、フリーの阿部に見事なループ気味のコントロールショットを決められてしまいました。あの弾道は目の前でよく見えたので、あのシュートは大久保にとってはノーチャンスだったと思います。ですのでエウシーニョがもっと寄せないといけなかったのですが、吉田が外側をオーバーラップしてきたのでそれに釣られて十分寄せられなかったのでしょう。ですのでその前のマテウスのところでパス出しを抑えられなかったかとか、さらにそもそもティーラシンの落としがどうだったのか、というところを考えないといけないと思います。いずれにしろホームゲームという事で開始からエンジン全開で攻めてきた名古屋に対して、エスパがあまりにもふわっと入って無防備の状態で受けてしまったのが一番の問題だったと思います。

 この先制点により名古屋は4-4のコンパクトなブロックを作って安全第一のプレーを心がける事で試合を完全にコントロールしていきました。最終ラインとフォローしたボランチとでパスを回し、こちらがプレスをかけようとしたり名古屋の前線の選手がフリーでウラへ出る動きをしたらロングボールか中間ポジションの選手へタテパスを通して、エスパのブロックを下げさせます。これに対してエスパは、基本5-3-2か5-4-1なので前にプレスをかけようにも名古屋の方が数的優位だし、昨季途中まで風間前監督の薫陶を受けているためかパス回しが上手いので、全くプレスがかからない状態。やっとの事でボールを奪っても場所が低い上に名古屋が4-4の狭いブロックを作っているのでタテパスの付け先が全く見つからず、サイドへ付けてもフォーメーションの関連でどうしても数的不利になる上に、この日のアンカーには怪我の竹内に代わって河井が入ったためなかなか後ろからのフォローまで手が回らず、インサイドハーフに入った慶太も河井のフォローのために下がってボールを散らすばかりでサイドのフォローをしなかったので、結局煮詰まって後ろへ下げるだけ。たまに真ん中にタテパスが入っても相手の厳しい寄せに苦しんで殆どボールをおさめられず。後半途中からはドゥトラを入れて2トップをブラジル人コンビにしましたが、その頃には中盤が殆ど作れない状態になっていたので、2トップにフィフティフィフティのボールを当てるという本来の自分達のサッカーからはほど遠いプレーをする事となってしまいました。そうやっている間にも名古屋は、25分に前田、74分に相手CKから丸山に得点を決められ0-3。88分にカルリーニョスが1点返しましたが焼石に水で、1-3で完敗となってしまいました。

 予想外に早い時間帯に失点した事によりゲームプランが崩れてしまったとはいえ、その後の戦い方にどういう狙いでこの試合に臨んだのか、どのように名古屋の堅陣を崩したかったのかが見えなかったのは本当に残念でした。結果として8月末からの試合では川崎戦やアウェイの横浜FM戦と同等かそれ以下の酷い試合内容だったと思います。ただ、これはある程度予想できた事です。9/18の総括記事でも書きましたが、今季は7月~12月で全34試合プラスカップ戦をこなさなければならず、そのために非常にタイトなスケジュールになっています。特にエスパルスの場合、9/5の柏戦からこの日の名古屋戦までの3週間の水曜全てに試合が組まれており、中2~3日で7連戦を戦うというスケジュールでした。そうなると前の試合で出た課題を潰すための練習や次の試合の準備はこの3週間は殆ど出来なかったと思われますし、曖昧になっている約束事も増えているのではないかと思います。8/19のホームでの横浜FM戦以降試合内容がみるみるうちに悪くなったのは間違いなくこのハードスケジュールがしていたと思いますし、この名古屋戦についてもリカバリーとミーティング程度の準備しかできなかったものと思われます。(「名古屋も同じだろ」と言う方もいると思いますが、昨季からフィッカデンティ監督が指導している名古屋と昨季と真逆のサッカーに取り組んでいるウチと比べれば、やはり名古屋の方がアドバンテージを持っていると思います)

 幸いこの日の名古屋戦を以て7連戦は終了しました。10~12月は水曜に組まれている試合は毎月1試合ずつだけで、しかも国際Aマッチウィークのためか試合が組まれていない週もあるので、次の試合のための準備期間を十分とる事が出来ます。この準備期間を使ってこれまでの試合で課題となったまま残っているものや曖昧になっている約束事を整理していってもらう事で、少しずつでも試合内容を向上させていって欲しいと思います。

 一方で、逆に言うともう「準備期間が足りない」という言い訳は通用しないという事です。ですので10~11月の2か月間を使っても試合内容が良くならず勝ち点も積み上げられないのであれば、クラモフスキー監督始めとする現場のスタッフ陣が来季もエスパルスを指導できるとは限りません。そういう危機感は持って頂きたいです。もちろんそれは選手達も同じですよ。

 次はアウェイでの大分戦です。また長距離アウェイでの試合ですが、幸い1週間の準備期間があるので、しっかり準備してもらって少しでも良い結果を持ち帰って欲しいと思います。

※ブログランキング参加中です。

にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

 

|

« またも惜敗(9/23 浦和戦) | トップページ | 2020年秋の移籍動向その1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« またも惜敗(9/23 浦和戦) | トップページ | 2020年秋の移籍動向その1 »