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2020年9月13日 (日)

富士山は綺麗だった(9/12 鹿島戦)

 昨日(9/12)はホーム・アイスタ日本平での鹿島戦でした。この試合については直前まで行くかどうか迷ってました。まず先週の柏戦がどうにも納得いかないものだったし、水曜の広島戦も終わってみれば3点差をつけられて敗戦とチームに好材料がありませんでしたから。また先週末のJリーグ・NPBの合同連絡会議でイベントの収容人数緩和の要請をする事が決まったと報道があり、それに呼応するように木、金に政府の方でイベントの収容人数緩和を議論するとの報道もあったのも影響しました。が、考えてみたら今季はアウェーでの勝利がなくしかも2試合連続で完敗していましたので、「やっぱり行くのだったらアイスタかなぁ」と考えて前日夜にチケットを確保し、観戦しました。

 天気も心配で、実際自宅を出る時は雨だったのですが、清水に着いたら綺麗に晴れていて、しかもアイスタに着いたら富士山が凄く鮮明に見えたので、これを観る事が出来ただけでも観に行った甲斐はあったかなと思うようにしています(汗)。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー4 鹿島アントラーズ

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 まず鹿島が強かったですね。伝統であるデュエルの強さ、切り替えの早さをそのまま継承し、もともと水準以上だったパスワークをより洗練させて、いやらしいところにポジション取りをしながら細かくボールを繋いで攻めてきて、時折ハーフスペースを狙った動きもまじえてくるので、エスパとしてはなかなか前で引っかける事が出来ず、実際ボール支配率とシュート数で上回られ、あと1、2失点しても不思議ではありませんでした。

 またエスパ側の問題として、まず失点の仕方が悪過ぎました。1失点目はGKから繋ごうとしたものの岡崎が既に相手につかれかかっていた宮本に安易にパスを出して奪われて、そこからショートカウンターをかけられての失点。2失点目は1失点目の3分後、自陣右サイドのスローインで宮本が傍に寄った慶太に出したところを奪われて同じようにショートカウンターを食らってのものと、本当にしょうもない失点を続けてやってしまっているんですよね。で、DAZNではリプレイが流されていたために見れないのですが、実は1失点目の直前に2つ続けてGKから繋ごうとしたところを前で引っかけられていて、それが伏線になっているんです。だから1失点目の場面では岡崎が恐らくパニックになっていて、安易に横パスする選択をしたのでしょうが、そういう時こそ周りが声をかけて落ち着かせるべきだったし、岡崎自身もチームを落ち着かせるためにラグビーのタッチキックのつもりで陣地を回復する選択をしても良かったのではないかと思います。鹿島はこちらのGKの時に相手陣に5人くらいの選手を配して明らかに前からプレスをかけてのボール奪取を狙っていたし、前半の飲水タイムの後はそれがさらにきつくなりましたからね。柏戦の時はちょっと攻め急ぎの感がありましたけど、かと言って全部後ろから繋ぐ必要はないので、その意味では選手が真面目過ぎると感じました。

 他に気になったところは、守備の時に中盤のライン、特にボランチが最終ラインに吸収される場面が散見された事と攻撃でサイドにボールが入った時のもう一工夫でしょうか。守備に関してはこの日のボランチが慶太、河井と少しフィジカル面で不安がある選手だったので余計にそうなってしまったのかもしれませんが、最終ラインの位置をなるべく高くしようとしたりリトリートした時のポジションのバランスを意識しているように見てとれたので、そこはもったいなかったと思います。一方攻撃に関しては、サイドにはボールをつける事ができているし、そこでトライアングルを作って繋ごうという姿勢も見てとれるのですが、そこからさらにウラを狙ったりハーフスペースに入ったりする動きがなくなっているなと思います。だから鹿島としたらサイドにボールが入ってもそこでプレスをかければこちらはすぐボールを戻してしまうので、守りやすかったでしょう。ティーラシンのゴールの前のウラへの動き出しがまさにそうなんですが、ああいうウラ抜けや斜めのパスを引き出す動きを入れないと相手守備陣を動かす事は出来ないので、そこはもっと意識して欲しいです。

 以上、課題をつらつら書きましたが、正直前節の広島戦やその前の柏戦の時のような悔しさはないです。なぜなら好材料がいくつかありましたので。まずこの日は前節からスタメンを7人入れ替えて竹内、ヴァウド、ヘナトはベンチにも入れませんでしたが、代わりにスタメン出場した中の慶太、河井、唯人の中盤3人が攻撃を活性化させてくれました。特に試合開始後の15分間は慶太、河井の両ボランチを中心にテンポ良くボールを回す事が出来ました。やはりこの2人はボールを持てる上に視野が広いので、頼りになりますね。特に10分過ぎの河井からカルリーニョスへのスルーパスは「おおっ」と思いました。今のエスパはCBが開いて同サイドの前の選手に付けるのが殆どですが、それだとバイタルを攻略するのに手間がかかります。やはり直接真ん中へパスを出せればそれが最短ですし、それを織り交ぜる事で攻撃に変化が付けられるので、竹内、ヘナトもこれを取り入れて欲しいし、守備には若干不安はあるものの慶太、河井については今後もボランチで使って欲しいと思いました。唯人に関しては、オフ ザ ボールの動きは物足りなさがありますが、ボールを持った時の推進力には魅力があります。得点も唯人がスローインを受けてターンしたところから始まっているし、ウィングでならスタメン起用もアリではないかと思いました。それと途中交代の選手達がチームを活性化させてくれたのも好材料だと思います。特に六平は慣れない左SBでの起用でしたが気迫あふれるプレーを見せてくれたし、何より成岡ですね。ルヴァン杯の記事で「今季中のリーグ戦デビューもあるのでは」と書いたのが現実になったわけですが、ボールは持てるし視野は広いし、で、周りの選手と全くひけを取りませんでした。これから体幹などを鍛えていけば凄い選手になると思いますので、大事に育てないといけないですね。

 これで6連敗。大榎元監督もやっていなかった事で、何とアルディレス監督就任初年度以来の不名誉な記録となってしまいました。これからの2週間も平日に試合が組まれているため、練習を通して修正する事は殆ど出来ないでしょう。ここからの少なくとも4試合は相当厳しい戦いを覚悟せざるを得ないと思います。ただ少なくともこの日に関してはチームとして修正された事項もあったし、選手達も今のサッカーをブレずに続ける姿勢は見せています。となると観ている我々としては、試合毎に良くなった事を見つけて褒めてあげる、つまり「良かった探し」をしてあげる方が精神衛生上良いのではないかと思います。

 一方で今日(9/13)湘南が勝利した事で、再び最下位に落ちてしまいました。次の試合で折り返しとなりますので、クラブとして今の状況をどう考えているかについては何らかの形で明らかにして欲しいとも思います。

 次はアウェイでの横浜FM戦です。正直勝てる要素がなかなか見つかりませんが、ウチにとっては正面切って殴りに来てくれる分どちらかというと戦いやすい相手とも言えるので、少しでも相手を慌てさせて欲しいですね。

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