テセ、新潟へ(2020年夏の移籍動向その4)
昨日(8/24)の記事で、今夏の移籍ウィンドウがいつまでオープンしているかを育成型とそれ以外について書きました。また今夏のエスパからの移籍は育成型期限付き移籍だけとも書きましたが、今日(8/25)育成型以外での移籍が発表されました。
〇移籍
鄭 大世(FW 新潟へ期限付き移籍)
’15年夏の加入以降エスパルスの顔として活躍してくれたテセが、新潟へ期限付き移籍する事がリリースされました。今季はクラモフスキー監督の下でもう一度活躍したいとの思いを持っていたようですが、なかなか試合出場機会に恵まれませんでした。リーグ戦で出場したC大阪戦は何か空回りしていて周りと合ってない感じがしたし、ルヴァン杯も鹿島戦の後半途中から出場していくつか決定機を作りましたが、一方で周りとの連携がもう一つ合わず得意だったはずの身体を活かしてのキープでも相手DFに負ける場面が散見され、「これだと川本やティーラシンより序列が下になるのはしょうがないかな」と思っていました。ただ本人にとっては今の状況は全く本意でないと思うし、年齢を考えると一年一年が勝負なわけですから、他チームからのオファーがあればそこでプレーする事を考えるのは当然だと思います。ましてや新潟は現在J2で5位と好位置につけていて、今季就任したスペイン人の監督は優秀な方と聞きますしね。なら「新潟で暴れて来い!」と快く送り出してあげるのがいいのかなと思います。
テセは’15年夏にJ2降格を回避するための切り札の一人としてKリーグの水原から加入。その年は力を発揮できずにチームも降格してしまいましたが、翌’16年は、序盤こそ怪我で出遅れたものの、85得点をあげて当時のJ2でトップクラスの攻撃力を誇ったエスパの中でも26得点とチームの得点の3分の1近くを叩き出し、大黒柱として1年でのJ1昇格に大きく貢献してくれました。’17年は怪我もあって9得点にとどまりましたがそれでも出場すれば攻守に貢献してくれたし、北川の台頭やクリスラン、ドウグラスの加入により出場機会が大幅に減った’18年、’19年においても’19年のエコパでのダービーなどで印象的なゴールをあげてくれたし、ピッチ外では良い兄貴分として若手の良い見本となってくれました。ただ、中でも印象深いのは’16年シーズンですね。最初は「1年でホントに昇格できるのかな」と不安に思っていたのが、テセが黙々とゴールをあげ前からプレスをかける事でチームを引っ張ってくれたので、その不安を吹き飛ばす事が出来ましたから。あの年の活躍があったから今のエスパルスがあるので、お礼を言わなければならないのはこちらの方ですよ。
5年間ありがとうございました。新潟でのご活躍をお祈りします。そしてもし御縁があれば、また一緒に戦いましょう。
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