現地生観戦しちゃいました(8/8 札幌戦)
一昨日(8/8)はアイスタ日本平での札幌戦でした。この試合をF東戦以来5か月半ぶりに現地で生観戦してしまいました。
7月頃から再び新型コロナウィルスの新規感染者(正確にはPCR検査で陽性と判定された方)数がかなり増えてしまい、それが全国に広まっている状況でした。そんな中で清水を訪れていいものかとかなり迷ったのですが、某都知事の「夏休みは都の外への旅行は自粛して」との発言がなされたと聞いて逆に「そこまでする必要あるか?」との疑念も湧き、幸い僕は3月以降ずっと在宅勤務中で感染リスクの高い場所(いわゆる夜の街)には行っておらず体調も普通だったので、2日前に思い立ってチケットを購入し、5か月半ぶりに清水へ行きました。結果としては試合自体が非常に面白かったしエスパルスの勝利も観られたので、大いに満足しました。
<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 3ー1 北海道コンサドーレ札幌
中立的な立場で観たとしても非常にエンターテイメント性の高い試合だったと思います。あの暑い中最後まで戦った両チームの選手達に敬意を表したいです。
ともに攻撃サッカーを志向するチームという事で、前半立ち上がり15分はお互いジャブを出し合いながら様子を見る感じでした。札幌は5分くらいにペナ内の角度のないところでこぼれ球を駒井が拾ってシュートを放つという決定機を作ったり、カウンターの形から鈴木武蔵やチャナティップがシュートを放つなど怖さを見せましたが、20分過ぎから次第にエスパがボールを握る時間帯が増えてきて、そこからチャンスを作れるようになってきました。札幌は基本的にマンマークで、昨季などもボールを持つ度に厳しく当たられボールを奪われてカウンターを受けるという事を何度もやられてきたのですが、今季は自分達がどんどんポジションを変えて空いたところに別の選手が入る事でチャンスを作るというサッカーを志向していて、ちょうど大分戦あたりからメンバーが固定されて志向しているサッカーを出来るようになってきた事もあったので、相手のマンマークを逆手にとってチャンスを作る事が出来ていました。実際、大分戦、浦和戦以上に斜めのタテパスが入った時に空いたスペースにカルリーニョス、後藤やダブルボランチが走り込み、そこへダイレでパスが渡る場面が何度もありました。このへんはパス回しのテンポも変わったりして、非常に良かったと思います。ただラストパスがズレまくって決定機を作るまでには至らなかったのですが、アディショナルタイムに相手右サイドを突破したソッコのラストパスを金子がシュート。それが相手DFの手にあたってPKとなり、金子がこれを決めてエスパルスが先制し、良い形で前半を終える事が出来ました。
後半開始時に札幌は2人選手を入れ替えて2トップにし、より前からの圧力を強めます。それでも49分くらいにCKから立田が決定的なシュートを打つ場面があったのですが、50分に直接FKを鈴木武蔵が決めて札幌が同点に。この場面はFKの壁の作り方などにも問題があったかと思いますが、そもそもその前の立田のファウルが軽率だった気がしてます。味方の人数は揃っていたので。この同点ゴールにより札幌の勢いが増し、かなりボールを握られるようになってしまったのですが、エスパがこれまでの試合と違ったのは低い位置でボールを奪った時にカウンターを選択する場面が非常に多かった事。これまではまずボールを落ち着かせてゆっくり攻める場面が多かったと思うのですが、この日は早めに金子、西澤らに預けて一気に相手陣へ攻めかかっていました。これにより札幌の攻撃の勢いを減退させてオープンな展開、というか殴り合いに持ち込む事に成功し、結果として後半から出場した相手ボランチの田中の退場に繋がりました。これによりエスパが優位が立ったわけですが、そこで怯まないのが今の札幌。フォーメーションを4-4-1にして守り方もゾーンに変更し、逆に2度ほど決定機を作るなどの抵抗をみせてきます。スペースを見出せなくなったエスパは少々攻めあぐね、やっと作った決定機もフィニッシュを外しまくってなかなか勝ち越せなかったのですが、85分にヘナト アウグストの「これぞゴラッソ!」という一撃で勝ち越し。90+3分にはエウシーニョの「そこ通すか」というパスを受けてゴール前へ持ち込んだカルリーニョス ジュニオが落ち着いてゴールへ流し込み、3-1でエスパルスが札幌を下しました。
時間帯やその時に応じて札幌が攻め方や守り方を変えてきて、それによる試合展開の変化が観ている側としては面白かったのですが、実際にそれに対応するエスパの選手達にとってはやりにくかったのではないかと思います。ただそれに対してきっちり対応して最後に勝利をもぎ取る事が出来た事にチームとしての成長を感じました。前半はこれまでやって来た自分達が動く事で相手も動かしてスペースを作るというやり方を徹底する事でチャンスを作れていたし、後半の63分くらいまではこれまで回数の少なかったカウンターで活路を見出しました。4-4-1でスペースを埋められた時もサイドチェンジ等で揺さぶって決定機を作れていたのも良かったですね。何よりもここ3試合メンバーが固定された事で右のエウシーニョと金子、左のソッコと西澤の連携が少しずつ深まったり、カルリーニョス、後藤の献身的な動きをチームとして活かせるようになったり、ボランチの竹内、ヘナト、CBの立田、ヴァウドが攻撃参加するタイミングがより効果的になったりと、チームが成長しているなというのが感じ取れるようになったと思います。リトリートした時の守備も少しずつ安定してきたし、ようやく反攻体制が整ってきた感じがしますね。
もちろん改善すべきところはあります。特にこの日は「決めてくれよー」と頭を抱えてしまう場面が後半何度もあったし、サイドからラストパスを送っても真ん中と合わない場面がありました。このあたりは以前も書きましたが引き続き改善していく必要があります。守備時もボランチの脇にタテパスを通されるところをもう少し修正できないかという気がしますね。とはいえ再開後8試合行ってきた事で課題を潰していく事は出来ています。これからも出てきた課題を1つ1つ潰していけばチームとして強くなっていける感じになってきているので、ここから先が楽しみです。
次の試合は明後日(8/12)のルヴァン杯の鹿島戦。残念ながら消化試合となってしまいましたが、おそらく先週同様にこの日のスタメンおよび中村は温存されると思うので、サブ組にとっては大きなチャンスです。というか今季のハードスケジュールを固定されたメンバーだけで戦うのは不可能なので、選手層を厚くする事はチームとして必須課題です。ぜひとも現在の序列を変えるようなアピールをして欲しいですね。
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