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2020年8月20日 (木)

殴り合い(8/19 横浜FM戦)

 昨日(8/19)はホーム・アイスタ日本平での横浜FM戦。平日なので行けるはずもなく、DAZNで観戦しました。

 対戦成績のあまり良くない横浜FMですが、'18年のアウェイと’19年のホーム・アウェイと、ここのところ3連勝していて、「相性はいい」と書いているプレビューもありました。が、いずれも生観戦している僕としては、’19年は守備に重心を置いてのカウンターでの勝利でアウェイではまさにそれだったし、’18年はそれほどでもなかったけどドウグラスのゴール(オフサイドじゃね?って言われてましたね)からは数的優位にも関わらず一方的に押し込まれてPKをとられてもしょうがないプレーが2回くらいありながら何とか逃げ切ってのものなのでとても「お得意様」なんて言えないし、「今年は守備重視の戦いなんてしないから、酷い事になるかも」と若干心配してました。が、予想と違って真っ向勝負の殴り合いとなり、最終的には負けてしまったもののそれほど悔しいとは感じない試合をしてくれたので、良かったです。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 3ー4 横浜F・マリノス

※8/21 追記
    上記スコアが誤っていたため訂正しました。特に横浜FMサポの皆様、申し訳ありませんでした。

 仙台戦の時に書きましたが、今回は週の中日にリーグ戦があり、しかもその後中2日で試合があるので、ある程度スタメンを入れ替えてくるのではと思っていました。が、右SBを金井から奥井に代えた以外は同じメンバー。このスタメンを見るにクラモフスキー監督は今のスタメン組での戦いにある程度自信を持っていて、そのメンバーを昨年までポステコグルー監督と共に指導してきたF・マリノスにぶつけてどの程度通用するか見てみたいという思いがあったのではないかと思います。

 そのような形で臨んだ横浜FM戦でしたが、昨季のチャンピオンチームに対しほぼ互角の戦いが出来ました。開始早々に柏から移籍してきたジュニール サントスに見事なゴールを決められたり、早々に追いつきながら20分過ぎにセットプレー崩れからマークを外してすぐ勝ち越されたりと決して楽な試合展開ではありませんでしたが、慌てる事なく攻撃を仕掛ける事が出来ていました。横浜FMがこれまで当たったチームより最終ラインが高いという事で、そのウラ狙いのロングボールもありましたが、基本的にはサイドに張ったウィングもしくはSBに付けて、そこにボランチもしくは後藤が絡む事でサイドを攻略し、何本か惜しいクロスを上げる事が出来て、そのうちの1本が相手のオウンゴールにつながりました。後半はさらに前への意識を強めてなるべく前でボールを引っかけようとしていたし、ボールを奪ってからの攻撃も早くて、前半以上に惜しいチャンスを作る事が出来ました。守備に関しては横浜FMほどコンパクトなブロックは作れませんでしたが(というか、今のメンバーになったあたりからそれほど無理にラインを高くしていないようですね)、CBの立田、ヴァウドはこの日も安定したプレーを見せてくれたし、竹内、ヘナトのCB前での守備も堅かったと思います。横浜FMが中央で細かく繋いで崩そうとしてもはね返す事が出来ていました。両SBも好守ともに貢献してくれました。特に奥井の守備面の頑張りはチームとしても大きいと思います。もちろんミスはありましたが、チーム全体として現在出来る事はかなりの比率で出してくれたのではないでしょうか。

 とはいっても、負けは負けです。まだまだ横浜FMに学ぶところは多いなと思いました。特に劣っていると感じたのは、走力、決定力、選手層です。走行距離はエスパが117kmに対し横浜FMは123km。それは終盤に現れていて、横浜FMの運動量が最後まで落ちなかったのに対して、エスパの特に最終ラインが殆ど上げられなくなって相手がボールを奪ったらウチの最終ラインの前に広大なスペースがあるという状態でした。あれだけ最終ラインが晒されるような感じになったらそりゃ失点しますよ。このへんはポステコグルー監督就任以降走力を強化していって今もそのイズムが継承されている横浜FMと、今季その横浜FMから引き抜いた安野フィジカルコーチの下で走力強化を始めて7か月のウチとの差なのでしょう。次に決定力ですが、決定力というよりはその前のラストパスですかね。ほんのちょっとズレてしまったクロスが何本かありました。それとヘナトによるラストパスは完璧だったんだけど唯人とカルリーニョスが重なってしまって決定機を逃した場面もありました。このへんはすぐに解決する問題ではないので、引き続き練習するしかないですね。あとは選手層。前節からスタメンを6人入れ替えた横浜FMは、後半からエリキや扇原といったレギュラー組に加えて松田、渡辺といった若手を入れて終盤にギアを上げていきましたが、まだそこまでチームが熟成されていないエスパは前節とほぼ同じメンバーで臨み、その後メンバーを入れ替えていきましたが活性化させるには至りませんでした。このへんもクラモフスキー監督がチームを見始めて7か月半程度ですから、致し方ないところでしょう。後は解説の岩政さんに指摘されていましたが、特にゴールキックから再開する時のパスの受け手の動き出しがエスパはまだ鈍くて何本かミスにつながっていたし、パスの強さ、動きなおしの細かさなど学ぶべき点は多いと感じました。

 ただ、観ていた僕としては、いつもの負けに比べてそれほど落ち込んではないです。負けたのはもちろん悔しいですが、現時点で出来る事をぶつけた結果ですからね。特に2点差をつけられながらアディショナルタイムに入る直前に1点返し、最後まで同点に追いつこうと戦った姿勢は大いに称えられるべきかと思います。それに、まだまだ足りない点がたくさんある事はわかったけど、一方でやろうとしているサッカーに間違いはないという事はわかったし、チームが確実に成長してきている事も確認できましたからね。ですので今後も試合毎に課題を出してそれを潰す作業を繰り返す事で、強くなっていってもらいたいと思います。

 次はホーム・アイスタ日本平に横浜FCを迎えての試合です。J2から昇格してきたチームですが、ここ2試合連勝して調子を上げている油断ならない相手です。しかもこの日これだけきつい試合をやったのにまた全く同じメンバーで、というのは無理でしょうから、何人かスタメンを代える事になるでしょう。これまでと違ったメンバーで同じレベルの戦いが出来るかというのがカギになりそうですが、ここでまた連敗したら雰囲気がまた悪くなりそうなので、何とか勝ち点3を奪って欲しいと思います。

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