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2020年8月 6日 (木)

評価の難しい試合(8/5 ルヴァン杯名古屋戦)

 昨日(8/5)は、2/16以来のルヴァン杯グループステージの名古屋戦でした。

 ルヴァン杯第2節が延期となり、その後Jリーグも6月下旬まで試合が出来なかったため、ルヴァン杯のレギュレーションが大幅に変更されました。グループステージが4チーム1回総当たりとなり、決勝トーナメントへの進出チーム数や決勝トーナメント自体も変更になっています。第1節を1-5で落としていたエスパにとっては、試合数が減らされた上に最低でもグループ2位となって、2位の中で一番良い成績をとらなければならないという非常に困難なミッションが課せられる事となりました。それでもクラモフスキー監督は日頃から「チャンピオンになる」と豪語しているし、Jリーグの3大タイトルの中では狙いやすいタイトルではあるので(天皇杯も今季は出場できない可能性がありますからね)、「最低でも勝って望みを繋ぎたい」と思って試合を観ましたが、非常に残念な結果となりました。

<JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー3 名古屋グランパス

 人によって評価が分かれる試合だろうなと思います。「タイトルとるぞ!」とか「公式戦なのだから勝て!」という思いの強い方は「酷い試合」と思っただろうし、「まだ成長途上だから」とか「ユース組観られればOK!」という感じで考えていた方はそこそこ楽しめた試合だったのではないかと思います。僕はどちらかというと前者だったので、試合直後はガッカリしました。

 ただ冷静に考えると、メンバーや現時点での戦術の浸透度合を比べると、勝つのはかなり厳しかったと思います。名古屋が先週土曜の試合に出場したメンバーからランゲラック、丸山、吉田、シミッチ、マテウス、相馬の6人を頭から投入してガチで勝ちに来たのに対し、ウチは先週土曜の試合のスタメンと中村の10人をスタメンからも外して、しかもフォーメーションも3-4-1-2に変更して戦ったのですから、勝つ確率は低かったといっていいでしょう。もちろんクラモフスキー監督が「負けてもいい」と思っていたとは思いません。フォーメーションを変えたのも、このメンバーなら3バックにした方が勝てる確率が上がるだろうと考えたのだと思います。ただ監督の日頃の言動からすると、どちらかというと常に勝利を目指すというよりチームとしていかに成長させるかの方を重視する方のように感じるので、それがメンバー選定に出たのではないかと思います。

 しかしながら少なくともフォーメーションの変更に関しては、今後を考えても良くなかったような気がします。特に守備面に関しては、どうしても最終ラインの両サイドの前のエリアが空いてしまって数的不利を強いられてしまい、WBと3バックのサイドのどちらがどうマークを掴むのかが曖昧になってしまったために、15分過ぎからは特にこちらの右サイドがいいようにやられてしまいました。で、いつもの4-3-3だとWGの2人が下がって4-4-2で守る形になるので、そこまでサイドがやられる事は特にここ数試合はなかったと思うんですよね。金子と西澤は献身的に守ってくれますから。この日はそれがない上にどう当たるからが定まらなかったので、右の金井、宮本、左の福森、奥井にとってはやりにくかったと思うし、これでスタメン組と比較されるのは可哀想だなという気がします。まあ監督の視点は攻撃時にどのように関われたのか、攻から守へのトランジション時の対応はどうだったか、1対1はどうだったかというように、違うところを観ているのかもしれないですけどね。

 少なくともいつもこうやって拙い観戦記を書いている僕としては、「いつものメンバーの時と比べてチームとしてどうだったか」という視点で見たかったので、タイトルの通り評価の難しい試合となってしまいました。少なくとも守備に関しては前述の理由によりボロボロだったと思います。それでも前半は良く我慢してましたけどね。一方、攻撃に関しては、メンバーとフォーメーションを変えても最終ラインからペナ前まではスムーズにボールを繋げていたし、サイドに入ってからの崩しでも何回か面白い形が作れていたと思います。スタメン組と同じでアタッキングサードでの崩しは思うようにいかなかったし、名古屋が途中からブロックの横幅を狭めて容易にハーフスペースを使わせないようにしてからは攻めあぐねるようになってしまいましたが、レーンの使い方とかポジションの取り方とかに関してはチーム全体に浸透してきている事がわかったので、そこは収穫だと思います。個人に目を向けても何人かは良い働きをしていました。ネト ヴォルピの繋ぎの時の安定感はさすがだし(外国人枠の関係で使えないのが辛い)、岡崎も3バックの中央で良く体を張ってくれました。ボランチの六平、西村もよくやっていたと思うし、鈴木、ドゥトラも目立っていました。途中から入った選手の中では滝が積極的に仕掛けようとしていたという点で良かったです。ただ何といっても目を惹いたのは成岡ですね。ボールを持った時の視野の広さとキックの正確さは目を惹きました。まだ二種登録なので線が細いし守備面では課題が多いですが、大事な原石なのでしっかり磨いてあげたいです。一方、ネガティブな面で目立ったのが金井とティーラシン。金井は確かに難しい対応を強いられましたが、それにしてもつまらないファウルが多すぎです。ティーラシンも、あのメンバーの中であればもっとシュートを打って欲しかったですね。

 残念ながらルヴァン杯はグループステージ敗退となってしまいました。来週水曜にもう1試合ありますが、おそらくこの日出たメンバーが中心になると思うので、この試合を「今季のチームでの立ち位置を決める試合」と思って気合を入れて欲しいです。一方、明後日には札幌戦が控えていますが、せっかく温存してもらったのだから腑抜けた試合は許されませんよ。

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