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2020年8月17日 (月)

初のクリーンシート(8/15 仙台戦)

 一昨日(8/15)はアウェーでの仙台戦でした。ここのところ仙台には行ってなかったので、状況が許せば行きたかったのですが、さすがに「アウェーへの観戦は控えて下さい」とJリーグからお知らせが出ていたので遠慮して、家で観戦しました。

 結果はスコアレスドロー。「ここで初の連勝をして欲しかったなぁ」という思いもありますが、ここのところとんでもない暑さになっていて、18時から2時間程度では殆ど気温は下がっていなかったでしょうし、インタビューを受けた立田によるとピッチ状態もあまり良くなかったそうなので、そんな中で今季初のクリーンシートを達成し無敗記録も伸ばす事が出来たのだから、そこは評価してあげないといけないと思います。

<明治安田生命J1リーグ 於 ユアテックスタジアム仙台>

 清水エスパルス 0ー0 ベガルタ仙台

 仙台は前節で連敗を止めたと聞いたくらいで、前日の会見の中で「奪ってからの攻撃が早い」という話が出ていたので、「堅守速攻型なのかな」と勝手に思っていたのですが、実際に見てみると前任の渡邊さんが落とし込んだ5レーンを使ったポゼッションに木山さんらしい堅い守備が融合した手強いチームでした。

 そんな仙台相手に攻撃面は苦しめられましたね。仙台が特に真ん中をきっちり締めてタテパスを入れさせないようにしてきたので、勝ち試合の時には見られるペナ角あたりのレーンでタテパスを入れる事が殆どできませんでした。このタテパスが入った時が攻撃のテンポを上げるスイッチなのにそれが入れられないために、どうしても相手のブロックの周りでパスを回すだけの時間帯が増えてしまいました。そんな中でもサイドにボールが入った時は時々複数が絡んでパスを回す事によりクロスを入れる時間を作り、そこからグラウンダーでクロスを入れる場面が数回あったのですが真ん中で合わせる事がこの試合でもなかったのは残念でした。仙台はウチの最終ラインにもきつめのプレスをかけてきたので、そもそもタテパスを入れるための時間がなかなか作れなかったし、途中から入ったボールキープの技術に優れた中村慶太ですらあわやボールを失いそうになった場面があったし、カルリーニョスも2度あった決定機で両方枠を外してしまうし、と、なかなか得点できそうな空気を作れませんでした。

 このように攻撃でなかなか良い時間が作れないと、これまでのエスパであれば負けてしまう事が多かったと思いますが、この日は守備がしっかりしていましたね。仙台もボールを奪った時は全体を押し上げて、特にサイドに人数をかけてきて良いクロスを入れられた場面が何回かありましたが、立田、ヴァウドの2人を中心にしてしっかり跳ね返す事が出来ていたので、クロスからの被決定機を後半の長沢のヘッドの1回だけで凌ぐ事が出来ました。真ん中で相手にこぼれ球を拾われた時も両CBとボランチ2人が体を張ってシュートコースを消してくれたので、それほど危ないシュートは打たれなかったと思います。前節の札幌戦も流れからの失点はなかったし、ここのところCBの立田、ヴァウド、ボランチのヘナト、竹内で固定されて4人の連携も良くなってきているようで、これにより決定機をかなり少なくできているのではないかと思います。もちろんボールを奪われた際のいわゆるネガトラもこれまで同様早くて、それにより相手にカウンターをさせる前にボールを奪い返す場面が増えているのも、守備の安定につながっていると思います。

 個人に目を向けた時、特に目を惹くのが立田ですね。もともと長いリーチを活かして相手からボールを奪うのが得意でしたが、その技術に磨きがかかっているし、空中戦でも強さを発揮するようになってきました。さらに攻撃にかかった時のフィードが正確になっていますよね。35分くらいの金子へのロングフィードは絶品です。ボールを持っている時に詰められても自信をもって対応しているように見えるし、ここ数試合でだいぶ成長したなという気がします。相方のヴァウドも強さだけでなく読みの良さでボールをカットする場面が増えているし、タイミングを見ての持ち上がりも上手いですね。この2人のコンビが安定してきたのはウチにとって大きいと思います。それとこの日はエウシーニョが怪我か何か欠場し代わりに金井が出場しました。エウシーニョの不在が攻撃面に与えた影響は大きいと思います。彼はボールを持って味方が動き出す時間を作ってそこにパスが出せますからね。ただこの日出場した金井も、当然エウシーニョのような存在感は出せませんでしたが、周りの金子、後藤などと効果的なパス回しをしたり正確なクロスを上げたりするなど、彼なりのやり方で右サイドの攻撃に寄与していました。エウシーニョは怪我がちなところがあるので、金井のような計算できる右SBが他にいるのは大事だと思います。

 残念ながらリーグ戦の連勝と通算400勝はお預けになりました。5試合負けなしといっても勝てたのは2試合だけなので先は長いですが、それでもチームとして安定してきたのは感じられるので、このまま少しずつ課題をクリアしながらチーム力を上げてくれれば、と思います。

 次は明後日(8/19)のホーム・アイスタ日本平での横浜FM戦。昨季のチャンピオンチームを迎える事となります。先週と先々週はルヴァン杯の試合だったので完全なターンオーバーが可能だったのですが、さすがにリーグ戦となるとそうはいかず、この日スタメンで出場した中から何人かが明後日も出場する事になると思います。静岡方面は尋常ではない暑さなのでどうやり繰りするかは非常に難しいところだと思いますが、ここでクラモフスキー監督を始めとするスタッフ陣がどのようなメンバーを出してくるか、注目したいと思います。

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