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2020年7月24日 (金)

何とか勝ち点1(7/22 鳥栖戦)

 記事のアップが遅れてすみません。本来は昨日(7/23)アップしたかったのですが、球蹴りに参加して疲れてしまって記事を書けませんでした。

 で、一昨日(7/22)の鳥栖戦ですが、1-1のドローに終わりました。ともに勝利のないチーム同士の対戦という事で、お互いに「ここで何とか初勝利を」という思いが強かったと思いますが、結果としてはお互いに何故低迷しているのかがわかる内容だったかなと思います。そんな中でエスパルスとしては何とか連敗は止められたし、ドローに値する内容の試合は出来たのかなと思いました。

<明治安田生命J1リーグ 於 駅前不動産スタジアム>

 清水エスパルス 1ー1 サガン鳥栖

 鳥栖は予想していたよりも良いチームでしたし、鳥栖サポの観戦記をいくつか見た限りではこの日はそれまでとやり方を変えてきたようです。いつもはフォーメーションは4-3-3で、後ろからじっくり繋いで崩すスタイルで戦っていたようですが、この日はフォーメーションを4-4-2にし、豊田ではなく足の速い選手を前に置いて、これまでよりもこちらの最終ラインのウラに長いボールをシンプルに狙うボールを増やしてきた模様です。ウチの最終ラインがやや高めに設定されるのを意識してのものでしょうが、それがハマってウチは終始苦戦を強いられるようになってしまいました。鳥栖のフィニッシュの精度が高かったらもっとやられていたかもしれませんね。

 それに対する我らがエスパルスですが、初見の時は「うーん、これはきついなぁ」と感じていましたが、今日(7/24)改めて見返した限りではそこまで酷いサッカーはしてないなという印象を持ちました。

 まず守備に関しては、前節と同じで、前からプレスをかけていって、1度だけ左にボールがいくように誘ってボールが入った時に奥井が奪いかけるシーンもあったのですが、前からプレスをかけた時に連動して最終ラインを上げてスペースを埋めるところが不十分で、最終ラインの前の浮いたポジションをとる選手にタテパスを通されてピンチになる場面がたびたびありました。それと相手の左サイドの小屋松、途中からアン ヨンウにかなり手こずって、特にアン ヨンウには好き放題やられて、慌てて岡崎を入れたんだけど穴を埋めきれなかったのは拙かったと思います。で、一番拙かったのは、60分くらいで全体の足が止まってボールホルダーへの寄せが甘くなり、結果としてはね返してもセカンドボールを拾えなくなった事。まあ前日に長距離遠征しての試合ですし、当日は気温も湿度も高かったのである程度は仕方ないとは思います。前半から結構走ってましたしね。さらにヘナトが怪我明け後の初スタメンで60分しか使えなかった事も影響したでしょう。このへんは連戦の影響を考えながらコンディションを維持しつついかに体力を上げていくかをフィジカルコーチ中心に考えてもらうしかないでしょう。そんな感じで守備面で引き続き改善していかないといけない課題は多いですが、あれだけ左右からクロスを上げられながらも決定機はこちらのミス絡みから3~4回程度しか与えなかった事は評価できると思います。特に立田が空中戦で殆ど勝ち、相手の突破に対しても後半アディショナルタイムの時以外は落ち着いて対応してくれていたのは明るい材料だと思います。またGKの梅田も、失点の場面は止めて欲しかったですが、逆にファインセーブで3回くらい危機を救ってくれました。こういった若い選手達が確実に成長してきているのは今後に向けての収穫といえるでしょう。

 攻撃に関しては、試合前に考えていたよりもボールを握っている時間が少なかったし、鳥栖がGKの時に前からはめようとしてきていたので、それをかいくぐるのに汲々としていた場面が多かったですが、その割にはGKからの繋ぎを引っかけられて決定機にもっていかれたのは90分頃の回だけで、それ以外は何とかボールを前へ運んでいけていました。ペナ前に運ぶところで三角形を作って繋ぐところもスムーズで、ペナ前までボールを運ぶところは出来るようになっていると思います。またセットプレーから2回ボールをゴールへ押し込む事が出来たのも収穫といえるでしょう。少しずつセットプレーでの精度が上がっていると思いますね。残念ながらそのうちの1回は不運な形でノーゴールとされてしまいましたが。ですので現在のチームの課題は、いわゆるアタッキングサードのところでの崩しに尽きます。サイドに起点を作ってからの繋ぎがスムーズじゃないんですよね。サイドのレーンに二人が重なってしまったり、選手間の距離が近すぎたりしたために詰まってしまってボールを奪われたりミスで裏返されたりする事が多かったと思います。何より内側のハーフスペースへ入り込む動きが少ないですね。そこへボールを入れる事が出来ればより大きなチャンスになるし、ボールを入れられなかったとしても相手のサイドの選手をより内側に動かさせるという効果もあるはずなのですが、どうも神戸戦もこの日の鳥栖戦もそういう動きが少なかったのが気になります。あと前に張っている選手に斜めからタテパスを入れる回数も増やす必要があると思います。そうした動きを組み合わせる事で神戸戦で1回だけあったパス交換の結果作った決定機を生み出す事が出来ると思うので、そこは練習を通して見直していって欲しいと思います。

 これまで得点がとれなかった鳥栖に1点を献上し、結果としてまた勝てなかった事で、ネガティブな反応が多くなってしまうのは仕方ないと思います。僕も本音を言えばここで勝ちたかったですからね。ただ周りが言うほどチーム状態が悪くなっているとは思いませんし、攻守とも良くなっている部分はあります。何より遠いアウェイの地で勝ち点1をとれた事は決して悪くないと思うので、あまり悲観し過ぎずさりとて楽観もし過ぎないようにしながら見守っていくのがいいと思っています。(もっとも次のホームで負けるとアウェイでの勝ち点1の意味はなくなりますけどね)

 次は明後日にホーム・アイスタ日本平に大分を迎えての試合です。ポゼッションに長けたチームでかつ5レーンをしっかり埋めてくるチームなので、やりにくい相手ですが、何とかここで勝ち点3がとれるよう頑張って欲しいです。

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