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2020年7月27日 (月)

雷雨の中での初勝利(7/26 大分戦)

 昨日(7/26)はホーム・アイスタ日本平での大分戦。DAZNで観戦しました。

 この日の静岡市は朝から天候が不安定だったようで、前半にも結構な雨が降った時間帯がありましたが、60分過ぎからは滝のような豪雨となり、さらに雷も鳴り始めたので、65分に佐藤主審が試合中断を指示し、そこから1時間近く天気が収まるのを待つ事になりました。モニターから観ていた僕はといえば、まあ他の試合を観ても良かったのですが、「いつ再開するかわからない」と思って、「雨がおさまらないなぁ」とか「まだ雷鳴ってるよ」とか「また光った。でもちょっと遠くなった?」とか思いながらアイスタ日本平の様子をずっと観ていました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 4ー2 大分トリニータ

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 この日のスタメン発表時に注目されたのが、ファン ソッコを左SBに起用した事と、カルリーニョスをスタートから真ん中にした事。特にソッコのSBがどうなのかなと思っていたのですが、結果としては凄くハマりましたね。

 大分のイメージとしては、ボールを大事に繋いでゆったり回しつつチャンスと見るや一気に数人が飛び出してカウンターっぽく仕留めるスタイル。そして守備においては必要とあれば5-4-1のブロックを敷いて守り倒す事もやるチームというイメージがあります。またここのところ連敗しているため、より慎重な戦いをしてきました。そんな大分に対して、前半のエスパルスはいわゆるアタッキングサードのところでは攻めあぐねたところがありました。が、それ以外は再開後の試合の中で一番志向するサッカーが出来ていたのではないかと思います。ボールを握っている時は常にトライアングルを作りながら繋いでいき、周りの選手も足を止めずに次のポジションに動く事で大分にボールの取りどころを絞らせない。サイドでは右はエウシーニョ、ヘナト、金子が、左はソッコ、竹内、西澤がトライアングルを作って味方を孤立させず、そこにトップ下の後藤が絡む事でチャンスを作ろうとしていました。そこへヴァウド、立田がボールを付ける時も、単純にサイドに開いた選手だけでなくてその内側にポジションをとった選手にも結構入れていました。時にはパスがずれてカウンターを受けそうになる場面もありましたが、その時のトランジションも早かったので、特に前半は裏返される場面が殆どなかったと思います。残念ながら決定機はヘナトのパスを上手く持ち出した後藤のシュートくらいしかありませんでしたが、前半のようにボールを握って試合をコントロールするのが今季ウチが志向するサッカーであり、それを5-4のブロックを作って守ろうとした大分に対しても焦れずに遂行し、セットプレーから先制点をとれたのは本当に理想的な試合展開だったと思います。

 後半は大分が何とか同点に追いつこうと前からプレスをかけてきて、50分くらいまでの間に2~3回サイドからクロスを入れられましたが、それに対して落ち着いてはね返し、大分のプレスを上手くかわして逆に相手を裏返してチャンスを作る事が出来たのは良かったですね。後ろから繋ごうとして引っ掛けられた場面はなかったと思います。そうやって相手を裏返す事が出来れば逆にスペースがあるので、必然的にチャンスの場面が増えてきました。そこで決める事が出来れば良かったのですが、大分GKの高木が凄く当たっていて何本もファインセーブされてしまったのはウチにとってアンラッキーでした。ただそこで得たセットプレーから3点とれたのは良かったですね。2点目は鳥栖戦と同じようなデザインされた形だし、何より西澤のキックの質が高かったです。前半のように押していながら得点できない事は今後もあると思うので、そんな中でもセットプレーから得点できればそれは大きな武器になるので、今後もさらに精度を磨いて欲しいですね。

 残念なのは2失点してしまった事。2失点とも最終ラインが揃ってなかった事によるもので、そこに1失点目はヴァウドが4点リードという事で気を抜いていた事、2失点目は1失点目で動揺したのか立田が不用意に前に出てしまった事、とどちらもメンタル面も絡んでいたのではないかと思います。十分修正できると思いますので、今後はないようにして欲しいところですね。それと攻撃では最後のクロスの精度を上げて欲しいです。合わなかったりフリーなのにふかしてしまう場面があったので。流れの中から得点をとれるようになるためには必要な事なので、ここも練習から意識して欲しいですね。

 個人に目を向けると、初めてセンターFWを任されたカルリーニョスが良かったですね。さすがに前半はスペースがなくてボールをもらえませんでしたが、それでもこまめに動きなおしをしてくれていたし、スペースを得た後半はより活き活きとプレーしていたように見えました。彼の場合は真ん中で自由に動いてもらった方がいいのかもと感じました。それと左SBのソッコも良かったですね。解説の岩政さんの「できる範囲の事をしっかりやっている」という表現がぴったりですが、アップダウンを繰り返しながら堅実にプレーしてくれました。これからの奥井とのポジション争いが楽しみです。それと怪我から復帰したエウシーニョ、ヘナトが次第にチームのやり方にフィットしてきたのも大きいし、この日は守備では出番の少なかった梅田が、繋ぎのところで常に意図の見えるボールを蹴っていたのも印象的でした。ただこの日のMOMは西澤ですね。4得点全てに絡んだだけでなく、思い切りの良いシュートを何度も見せていましたから。

 これでようやく今季公式戦初勝利。それを自分達が志向したサッカーを焦れずにやった結果手にしたのは、より大きな価値を持つと思います。が、これで安堵してしまってはいけません。次はアウェーでの浦和戦。また難しい試合になるでしょうが、この日得た感触を忘れずにプレーする事で、良い結果を持ち帰って欲しいと思います。

8/2追記

 スコアとチーム名が誤っていたため、訂正しました。特に大分サポの皆様には申し訳ありませんでした。

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