ブレてはダメ(7/8 C大阪戦)
先週から再開したJリーグですが、今年の12月で全日程を終わらせるため1か月に6試合を消化しなければならないという過酷なスケジュールとなっています。今週も昨日の水曜日(7/8)にC大阪とのアウェイゲームが組まれました。
結果は0-2で完敗。長居での試合はとにかく相性が最悪なので、昨年と同じ状態だったとしてもなかなか遠征しようとは思わない試合だったのですが、もう少し「行けていたらなぁ」と思わせてくれる試合にして欲しかったですね。
<明治安田生命J1リーグ 於 ヤンマースタジアム長居>
清水エスパルス 0ー2 セレッソ大阪
完敗ですね。わかってはいたのですが、相手とのチームとしての完成度の差があり過ぎました。今のエスパルスが当たるには厳しい相手でしたね。
まあ相手はロティーナ監督就任2年目で、昨季リーグ最少失点を成し遂げたチームですからね。基本的にはゆったりしたゲーム運びなんですけど、ポジショニングが良くて要所でしっかりボールホルダーにフォローするから簡単にボールを奪われないし、奪われてもポジションが崩れていないからすぐプレスにいけるしブロックが崩れる事も少ない。その上要所でズバッとタテパスを打ち込んで崩しにかかる。イメージ的にはスペインの典型的なポゼッションの上手いチーム(ソシエダみたいな感じ?)で、ちょっと崩すのは容易ではなかったですね。
そんなただでさえ強敵のC大阪相手なのに、エスパルスの方はスタメンを前節から5人入れ替えてきました。3トップは3人総とっかえで、最終ラインも4人中2人を入れ替えています。そんなチームが機能するはずもなく、特に前半は殆どC大阪にペースを握られてしまいました。C大阪の選手個々の能力の高さを警戒してかそれほど前からプレスをかけず、4-4-2のブロックを上下させながらブロックに入ってきたところを捕まえる守り方だったと思うのですが、相手のボール回しの前になかなかボールの取りどころを定めきれず、やっとボールを奪っても相手のプレスの前に相手陣に入るか入らないかのところでボールを奪われる事が多く、やっとボールを奪っても良い時には見られるタテへの速さが皆無で、ドゥトラか鈴木唯人がボールを持った時くらいしか期待できそうな状況を作れなかったですね。何よりやってはいけない最終ライン付近でのパスミスによるボールロストを2~3回やってるし、個々人が体を張る事で何とか凌いではいたものの、「このままでは苦しい」という言葉しか浮かばなかった前半でした。
ハーフタイムに監督から檄が飛んだのか後半の立ち上がり15分は本来エスパが狙っている攻めの形を作って、何度かシュートチャンスを作りました。が、65分くらいから足が止まり始め、70分に丸橋からのスルーパスを受けた奥埜に決められて失点。このシーンを見返したのですが、丸橋がボールを持ち出してからパスを出すまで結構時間があるのですが、エスパの選手3~4人くらいがまるで花道を作るような感じになって誰もボールにいかないんですよね。特にボランチ、たぶん岡崎だと思うのですが、彼は進路を塞ぎにいかないとダメでしょ。だから最終ラインにいた立田が慌てて前に行くんだけど時すでに遅し。で、CBの相方のソッコは完全にボールウォッチャーで自分の横に奥埜が立った事に気付いてないし。2失点目については清武にかわされたのが全てで半分はしょうがないと思うのですが、1失点目は全く話にならないですね。という事で、またも複数失点と再建への道のりの長さを思い知らされた試合でした。
この暑い時期に中3日での試合で、そのためにスタメンを5人入れ替えたというのはエクスキューズになると思います。この日の長居の湿度は80%もあったらしく、ただでさえ頭を使いながら運動量を上げていかなければならないチーム戦術をとっているので、終盤に運動量が落ちるのもしょうがないでしょう。クラモフスキー監督も最後の10分で岡崎のSBを試すなど、まだ選手個々のベストなポジションなどを探っているように見えます。そんなチーム状態でしかも超鬼門の長居での試合ですから、負けた事はもうしょうがないとすら僕は思っています。ただ、少なくとも1失点目のような「何だこりゃ?」というなプレーは勘弁して欲しいです。あれは戦術以前の話です。また、まだスタミナのある前半に弱気の虫が出て本来狙っている攻めの形を殆ど作れないのもやめて欲しい。選手がここでブレたら何にもなりません。多少劣勢にはなってもボールを持ったら先手をとって優位なポジションをとりながら繋いでいくサッカーをちゃんとやって欲しいです。後半の最初の15分は出来たわけですからね。そこはブレないで欲しいです。
などと厳しい事を書きましたが、収穫もありました。繰り返しになりますが、後半の頭15分にペースを握ってチャンスをいくつか作れたのがまずありますし、この日再開後初スタメンとなった5人がそこそこ自分の役割を果たしてくれたのも、タイトなリーグのスケジュールを考えると収穫だったと思います。特に左SBに入った六平と西澤は竹内と3人で左からゲームを作ろうとしていたし、西澤のシュートへの積極性も良かったですね(ただ枠には飛ばして欲しい)。で、最大の収穫が2試合連続でトップ下のスタメンを張った鈴木唯人。当たられても簡単に倒れないし、ボールさばきも上手いし、何より堂々とプレーしてました。欧州では、例えばドルトムントのサンチョやハーランド、バルセロナのファティなど10代にも関わらずトップレベルで戦っている選手がウヨウヨいて「凄いな」と思っていたので、自分が応援しているエスパルスからこういう選手が出てきたのは嬉しいですね。このダイヤの原石はウチでしっかり磨いて光り輝くまで育てたいですね。
次はホーム・アイスタ日本平でのG大阪戦。再開後初めて観客を入れての開催となります。こちらも強敵ですが、この日の反省を活かした試合を見せて欲しいです。
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