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2020年7月 5日 (日)

ほろ苦いリスタート(7/4 名古屋戦)

 昨日(7/4)、待望のJ1リーグが再開しました。エスパルスはホーム・アイスタ日本平に名古屋を迎えての試合となりました。

 7月第2週の金曜までは無観客試合改めリモートマッチの形で行う事となり、エスパルスがリモートマッチをホームで行うのはこの日の名古屋戦が唯一という事で、ヤマハが開発してくれた応援システムを採用したり、投げ銭改めパルギフも導入したりして、何とか試合を盛り上げようと努力してくれました。なかでもサポにシートクッションを購入してもらって、それをアイスタの座席に置いてコレオグラフィを行うという企画が目玉だったと思うのですが、申し込み開始当初はなかなか集まらなくて心配したのですが、何とか5000席分購入してもらえたという事で、試合当日はアイスタのバックスタンドが社長を始めとするクラブスタッフ手作りのコレオグラフィが実現しました。僕も計5口購入しちゃったんですけど、実現して良かったです。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー2 名古屋グランパス

 試合前監督や選手から「良い準備が出来た」というような力強い言葉が多く発せられた分期待していたので、その割には内容があまりよろしくなく、結果も逆転負けだったので、正直ガッカリしましたね。

 前半途中までは悪くなかったんですよ。パスはサイドを中心にテンポ良くまわっていたし、ボールを失った後のネガティブトランジションも早くて良い感じでボールを奪えていたし、さらに前からのプレスでボールを引っかけてのカウンターから先制点も奪えて、30分までは本当に良い流れで進んでいました。しかし自陣左サイドでの相手の繋ぎの中でマテウスとシミッチをフリーにして失点してから途端にバタバタしてしまい、後ろから繋ぐべきところを名古屋の前からのプレスに慌てて蹴ってしまって簡単にボールを失う場面が続き、38分にはオフサイドトラップの掛け損ないからオウンゴールで失点して逆に1点ビハインドで前半終了。後半は立ち上がり15分は悪くなかったけど、60分に攻撃陣を3枚代えてから段々攻撃の質が落ちてしまって、引いた名古屋のブロックを殆ど崩せず仕舞い。結局いいようにあしらわれて負けてしまいました。

 本来今季のエスパは相手より多くボールを握って主導権を握るサッカーを志向しています。が、この日は特に前半ポゼッション率で上回られ、志向していたのとは異なるサッカーをさせられました。それでも失点するまではほぼ互角やや優位の展開だったのですが、31分の失点で慌ててしまい、さらに名古屋が最終ラインからSBへのパスコースを消しにきた事にも慌ててしまって相手のウラへ蹴るだけになってしまいました。こういう時はウィングかCFが下がってボールを受けるか逆サイドへサイドチェンジするかすれば逃げられたはずなのですが、この時間帯は前の方も慌ててしまったのかそういう動きが殆どなかったですね。そして38分にオウンゴール献上。これに関してヴァウドと梅田は責められないと思います。責められるべきはボールホルダーがフリーな状態にも関わらずオフサイドトラップをかけようとして逆に前田に入れ替わられた立田の判断に問題があったんじゃないかなと思います。これも混乱してたがゆえ、ですかね。この後結局前半は良い形を作れず、逆に名古屋に決定機を作られる展開。後半はいくぶん持ち直したもののブロックを作った名古屋の堅陣を崩す事が出来ませんでした。本当に31分からの十数分間の混乱が高くつく事になってしまいましたね。

 という事で、ガッカリしたのは確かですが、悪い点ばかりだったとは思いません。イメージ通りの戦いが出来なかった割には、守備に関してはよく体を張って最後のところはやらせないように出来ていたと思います。真ん中のヴァウド、立田、岡崎は頑張っていたし、梅田も公式戦初出場にしては堂々と出来ていました。またボールを奪われた後のネガトラも前述の通り良くなっていました。ただボールを相手に握られた時にプレスをどうかけて追い込むかとかリトリートした時にどうパスコースを消すかという部分が見えなかったのが気になりました。さらに気になったのは最終ラインと中盤との間にタテパスを通される事が前半始めから見られた事。これは前の方がプレスをかけるべく上がった時に最終ラインが連動して上げる事が出来ていなかったのではないかと思います。全体が見えてないのでわからないですけどね。ただ全体のブロックをコンパクトにするためには前の方と最終ラインとの守備における連動は必須だと思うので、そこは見直して欲しいところです。

 攻撃に関しては前半30分くらいまでと後半20分くらいまではある程度出来ていました。ただ攻撃サッカーを志向するチームが90分間で決定機を4回くらいしか作れなかったのは物足りないですね。この原因の1つは想定より明らかにボールを握る時間が少なかった事にあり、これについては守備と連動させながら解決する必要がありますが、他の要因としてボランチからタテパスを引き出す前の方の動きが足りなかった事とそれに伴うボランチの押し上げが足りなかった事もあげられるかなと思います。F東戦の中村、西村の働きが鮮烈だったから余計にそう思うのかもしれませんけどね。それにボランチの個人的な能力とは思わないので、全体の攻撃の精度を高める事とあわせて調整していく必要があるでしょう。

 もう1つ気になるのは後半時間がたつに連れて運動量が落ちた事。コロナの影響で全体練習の時間が他チームと比べて少なかった名古屋に走行距離で負けたのは問題でしょう。これは緊急事態宣言によって活動が中断してしまった事が影響していると思います。ウチは短いながらもかなり密度の濃い練習をしていますが、これは疲れていても勝手に体が動くくらいまでコンディションをもっていく狙いがあるはずです。それがいったん途切れてリセットされてまた一から90分走りぬく体力をつけるのは簡単ではないでしょう。それにウチの戦い方は結構頭を使うから余計に体力を使うだろうし、この日は時間がたつにつれて風雨が強まってましたから、余計にしんどかったのではないでしょうか。90分間のペース配分もまだ戻ってないでしょうし、考えずとも体が勝手に動くようになるまでにはまだ時間がかかると思います。このへんはフィジカルコーチを中心に頑張ってもらうしかないですね。

 これで開幕から2連敗。これは初めてだそうです。前述のようにいろいろ課題はありますし、次の相手が開幕2連勝してチームとしての戦い方が確立しているC大阪というのも厳しいところです。ただ1節、2節とも先制しているのも確かなので、少しでも良い結果が残せるよう頑張って欲しいですね。

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