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2020年6月 1日 (月)

思い出の試合8(2009年8月22日 清水vs磐田(アウスタ日本平))

 ようやくJリーグの再開日が決定し、それに向けての準備が進められる事になりますが、それまではもう少し時間がかかるという事で、この週末もエスパルスの過去の試合を観ました。2009年シーズンホームでの磐田戦です。

 前の年にシーズン終盤の驚異的な追い上げで5位に食い込んだエスパルスは、前年の外国人FWの失敗の反省から、既に名古屋で結果を残してきたヨンセンを獲得。さらに浦和から永井、横浜FCからは前から目を付けていたいわゆる調子乗り世代の1人である太田を獲得し、ピンポイント補強によりさらなる上位進出を目指しました。最初は連携がなかなか上手くいかずに苦しみましたが次第に調子を上げ、16節から22節まで無敗で6位まで順位を上げていました。一方の磐田も開幕から5戦勝ち無しと苦しいスタートでしたが、緊急補強のイ グノが初出場したエコパでのダービーで3-0で初勝利をあげた後調子を上げていき、この試合の前で9位にまで順位を上げてきており、調子の良いチーム同士の対戦となりました。

 

 エスパルスのスタメンとベンチメンバーは以下の通りです。

 GK 山本海
 DF 市川、青山、岩下、太田
 MF 伊東、本田、兵働、枝村
 FW ヨンセン、岡崎
 SUB 西部、児玉、高木純、山本真、マルコス パウロ、藤本、長沢

 試合は早々に動きます。2分、右からのCKにファーサイドで岩下が飛び込んで、あっさりエスパが先制。当然磐田は反撃に出ますがそれに落ち着いて対処したエスパは10分、岩下からのサイドチェンジのパスを受けた市川が本田に預け、本田からバイタル付近で枝村、兵働、ヨンセンとダイレで繋げた後ヨンセンがこれもダイレで右へはたくと、走り込んだ市川がクロス。これに枝村がヘッドで合わせて2点目。あっという間にエスパが2点をリードします。これで動揺した磐田に対して畳みかけるエスパは24分、スローインから戻されたボールを岩下がウラへ浮き球のパス。これに反応した兵働が難しい角度から流し込んで3点目。その後もエスパは付け入るスキを与えませんが磐田もようやく落ち着きを取り戻し、44分、CKでの那須のシュートのこぼれ球を前田が押し込んで3-1とし、2点差で前半を折り返しました。

 後半は選手交代を2人行った磐田が攻勢を仕掛け、イ グノのシュートなどいくつかチャンスを作り出します。エスパはなかなか押し上げる事が出来ませんでしたが、57分、岡崎が見事なトラップから右サイドへ抜け出してクロス。GKの川口が触ったためにヨンセンには合いませんでしたが、こぼれ球を拾った枝村がボレーで叩き込んで4点目。その後は磐田の攻撃を岩下、青山の両CBがはね返して決定機を与えず、75分、クロスをカットした岩下が自陣から前線の岡崎へ見事なスルーパス。抜け出した岡崎が川口の股間を破るシュートを決めて5点目。試合は最後まで集中を切らさなかったエスパルスが5-1での完勝をおさめました。

 7~8年ぶりにこの試合の映像を観たのですが、観終わっての第一印象は「いやぁ、強かったなぁ」でした。この年の磐田は前田、イ グノの2トップを軸に安定した戦いをしていたのですが、その磐田に2~3回しか決定機を与えなかったのは見事だと思います。実際、面白いサッカーをしてましたからね。守備は4-4-2のブロックを作って、CBの岩下、青山が制空権を与えずに跳ね返し、その前で伊東テルと本田が中を締める。攻撃ではヨンセンの懐の深いポストプレーと岡崎のウラへの飛び出しで起点を作り、中盤の兵働の巧みなゲームメイク、枝村の神出鬼没なポジショニングで相手をかく乱し、そこへ中からテルと本田、右からイチ、左から太田が絡んで分厚い攻撃を仕掛ける。途中出場した藤本は兵働よりも前に絡んでカウンターに厚みを持たせ、長沢は85分過ぎからの出場でしたが2度決定機に絡みました。その他のリザーブ組にも高木純平、山本真希、児玉らがいて、原、永井がベンチ外ですからね。良い選手が揃ったものです。

 特筆すべきはこれらの選手の半分以上が生え抜きだという点です。2003年に久米さんが強化部長に就任されて、それまで新人獲得で苦戦していたところにテコ入れを図って、2005年には8人もの新人が加入しました(うちユース昇格組が2人)。この日のメンバーには2005年新入団組が5人います。2005~7年にかけて久米さんの下で興津さん、内藤さん、山崎さんといった方々がスカウトとして鍛えられ、内藤さん、山崎さんがその時のノウハウを受け継いでいて、現在のメンバーもユース昇格組も含めて生え抜きが多いですが、そうやって生え抜きの選手を大事に育てていくスタイルになっていったのは久米さんが強化部長としてらつ腕をふるっていた時期で、それが花を咲かせようとしていたのが2009~10年シーズンだったのかなと思います。

 それだけにこの時代でタイトルがとれなかったのは痛かったんですよね。この年のリーグ戦は28節で1度は首位に立ったのですが、その後アウェイでの大分戦から5連敗を喫して7位フィニッシュ。カップ戦ではナビ杯が準決勝でF東で1分け1敗で敗れ、天皇杯でも準決勝でPK戦の末に敗退して無冠に終わります。翌シーズンは小野とボスナーを獲得してタイトルを目指しましたが、リーグ戦は得意の夏場から失速し始め、ナビ杯でまたも準決勝敗退。そしてこの年背伸びし過ぎた反動による人員整理などが選手の反発をかって、オフの大脱走につながってしまいました。この時期のチームはタイトルをとった98~99年シーズンと同じくらい思い入れがあるだけに、改めて考えると逃がした魚は大きかったと思うし、「優勝を目指す」と豪語する今年のチームにも同じ轍は踏んで欲しくないなと思います。

 てな感じで今回も長くなってしまいました。リーグ再開までまだ時間はあるので、あと2~3試合は観たいなと思っています。この期間中にNHKやスカパーあたりがウチの勝ち試合を放送してくれると真っ先に飛びつくのですが、どうなるでしょうね。

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