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2020年3月29日 (日)

久々の試合観戦(TM磐田戦1・2本目)

 先週は感染者が東京など都市部を中心に100人/日単位で感染者が見つかり、そんな中でJリーグも25日に再延期を発表するなど、日本中が沈んだ空気に包まれています。そんな中で今週末は練習試合をDAZNなどネットを通して中継する試みがいくつかあり、エスパルスも元々実施予定だった磐田とのトレーニングマッチの1・2本目をDAZNを通して中継する事を発表し、3・4本目も公式インスタグラムを使って中継してくれました。おかげで昨日(3/28)は11時からの約3~4時間久々にサッカーを観ながら過ごす事が出来、終わった後も何度か見直したりして楽しむ事が出来ました。ヨーロッパも含めて完全にサッカーが観られない日が続いていたので、非常に楽しかったです。

 という事で、磐田とのトレーニングマッチ2試合について久々に取り留めのない感想を書きたいと思います。まずは1・2本目です。

 まずはJリーグ再延期が発表された後すぐにトレーニングマッチの中継を決定し実行してくれたエスパルス、ジュビロのクラブ関係者や、DAZNや地元のTV放送関係者(SBSがメイン?)に心から感謝したいと思います。おかげで楽しい週末を過ごす事が出来ました。

 さてエスパルスは、ブラジル人のネト ヴォルピ以外は怪我や調整中という事で、ネトとティーラシン、ソッコ以外は日本人で、さらに開幕戦でスタメン出場した立田、石毛、西澤に代えて福森、六平、竹内をスタメンにし、加えてフォーメーションも先週から取り組み始めた3-4-3を採用しました。一方の磐田は怪我のルキアン以外は開幕戦と同じメンバーで、システムも4-4-2。エスパがかなり実験的要素の濃いメンバー構成なのに対して磐田はこれまでトレーニングしてきた内容をそのままぶつけて来たという事で、その差が試合内容に現れた感じはあります。

 まあシステムを変えたといってもボール保持時はSBがインサイドハーフの位置に入る3-4-3のような陣形だからそれほど違和感なく出来るのかなと思ったし、リトリートした時に相手に左右に揺さぶられてもそれほどスライドせずにやれるので安定したようには見えました。ただその分中盤から前の人数が減るので前からのプレスが上手くかからなくなった感じで、特に前半はそれが顕著で何度も相手の最終ラインからあっさりウラに通されるシーンが再三ありました。ラインを高く保たせるためには前からのプレスによって楽にウラへ出されないようにするのが必須だと思うので、この日見た感じだとこのまま3-4-3でいくのはしんどいような気がしました。まあこれは僕の個人的な趣味(後ろは4枚の方が重くならないから良い)による見解も入っているし、勝っている時の逃げ切りの時なら使えるかもしれませんけどね。

 システム関連以外でも課題は結構出ましたね。攻撃面は、藤枝戦もそうなんですけど、いわゆるアタッキング・サードの所で詰まる事が多かった事とティーラシンの使い方。特に後者は気になりましたね。彼がシュートを打てたのは5分過ぎの2本だけでその他はフィニッシュに絡めなかったし、ボールが入る事自体が少なかったですね。60分くらいに交代となって後藤が真ん中に入ってからの方が攻撃が活性化したので、余計に気になりました。ただ見ていると「ここでつけてあげても」と思う場面もありましたけど、全体的に動きが少なくて、ボールが入った時に一人で持とうとし過ぎる場面が多いとも思ったので、もう少し真ん中で細かく動き直しをしてくれるといいのにと思いました。いずれにしろティーラシンにボールが入ったうちの2~3回はいい形になりかけていたので、もう少し彼の使い方を考えてあげたいですね。

 守備に関しての課題は、いずれも失点の場面ですが、ボールを奪われた後のいわゆるネガトラがF東戦と比べて遅かった事、そして真ん中で相手を見失う場面が散見された事ですね。前者は先制された場面がまさにそれで、ボールを奪われた時の反応が2人くらい遅くて、それによりあっさり最終ラインを晒す事になったので問題かと。このへんはいつもと違う3-4-3で臨んだからというのも影響しているかなと思いますが、ここがちゃんと出来ないと失点が増えるばかりなので、再チェックが必要でしょう。後者はもう論外なので、治しましょう。

 などと悪かったところばかり書いちゃったのですが、もちろん良いところもありました。磐田は結構前からプレスをかけてきたのですが、それによりボールを奪われたのは1~2回くらいで、最終ラインからの繋ぎはかなりサマになってきましたね。また3得点とも形が良かったです。1点目は最終ラインから早い繋ぎで一気に相手ゴールに迫り、その流れから両サイドを揺さぶってのもの。2点目は相手のウラへのボールをカットしてからのカウンター。竹内の思い切りの良い飛び出しが効きました。3点目はいったん攻撃をはね返された後最終ラインからのやり直しでのパスワークによる崩しによるもの。ダイレクトのパスを何本も繋いでの形は見事でしたし、左のハーフスペースに右ウィングの金子が走り込んだのがミソですね。この日は特に右サイドが、金子が中にポジションをとった時は奥井が外で幅を取るなど流動性の高い動きをしながらバランスは崩さない形が出来ていました。このあたりは休まずにトレーニングを続けた賜物だと思うし、これがさらに浸透すれば前述のアタッキング・サードでの課題も解決できると思うので、今のトレーニングを続けていって欲しいです。

 という事で、レギュラー組中心の1・2本目は3-2で勝利。相手の磐田は完成度の高いチームだったので、選手達には自信になるのではと思います。その自信をさらに膨らませる事になるのがサブ組による3・4本目なのですが、それは稿を改めて書きます。

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