Jリーグが中断して2週間。「エスパルス分が足りない・・・」と感じる方が大勢いらっしゃると思います。僕もその一人です。とはいえ地元民ではない分練習を見に行くというのも簡単にはできないので、せめてサッカー分を埋めようとこの週末はヨーロッパの各国のリーグ戦をあわせて3試合見ました(明朝もマンチェスターダービーを視聴予定)。そのうちの2試合について簡単に感想を書きたいと思います。
〇バルセロナ vs レアル・ソシエダ
この試合で印象に残ったのは、ラ・レアルことソシエダの戦いぶりですね。GKから丹念にショートパスをつないでくるチームで、バルサもそれをわかっているので相手のゴールキックの時にGK以外にマンマーク気味についてミスを誘おうとするんですけど、1人1人がちゃんとパスコースを作ってつないで最後はプレスをはがして局面を変えるというのを何度もやってました。中堅以下のクラスだとアウェーだとブロックを作って相手の攻撃を受け止める事が多いし、実際スペインのクラブではポゼッション率が50%以下のクラブの方が多いというのを聞いた事があるのですが、そんな中でバルサ相手にしっかりつなぐサッカーをして相手を苦しめたソシエダの戦いぶりは印象に残りました。エスパも今季は後ろからつなぐサッカーを志向しているので、こういう姿勢は学ばないといけないなと感じましたね。
ただそんなソシエダに苦しめられながら前後半どちらも途中からギアを上げてペースを握り、最後に1点をとって勝つあたり、バルサもさすがですね。
〇ボルシアメンヘングラードバッハ vs ボルシアドルトムント
ブンデスリーガの上位対決ですが、この試合で印象に残ったのはプレスの激しさ。両チームとも中盤の守備が洗練されていて、相手のボールホルダーが中盤でちょっとパスの出し所に迷ったら即座に4~5人に取り囲まれて詰められるから、攻守ともちょっとのスキも見せられない緊張感の高い試合でした。特にそれが徹底されていたのがグラードバッハの方で、ドルトムントのボランチ、ヴィツェル、エムレ・ジャンを自由にさせずサイドの攻防でも上回り、前半はドルトムントよりも多くの決定機を生み出しました。そこで得点できなかった事、ミスと気の緩みから2失点した事、そしてキープレイヤーのザカリアを怪我で途中交代させざるを得なかった事で後半の運動量が起きた時の巻き返し策がとれなかった事で敗れましたが、なかなか面白いチームでした。エスパもF東戦の前半終わり頃にボールを奪われた後4,5人が次々とF東戦のボールホルダーに襲い掛かってボールを奪うシーンがありましたので、中盤の守備はグラードバッハに近いものを目指すのではないかと思うので、この試合のような中盤の激しいプレスがアイスタでも見られるようになればいいなと思いました。
一方のドルトムントは今年に入ってからまた見るようになったのですが、ハーランド、サンチョといった十代後半の才能の原石のような選手とフンメルス、エムレ・ジャンといった実力者を上手く融合させた魅力的なチームになってましたね。このへんのチームの編成方針は、ヌリ・シャヒン、香川、レヴァンドフスキを擁して2連覇した頃から変わっていなくて、好感が持てます。
余談ですが、この試合の会場となったボルシア・パルクは、5年半前くらいに行った事があります。デュッセルドルフから電車で30~40分くらいのメンヘングラードバッハ駅からさらにシャトルバスで15~20分くらいのところにあります。ですので決して地理的に便利というわけではないのですが、とにかくシャトルバスの本数が多く、特に試合終了後はバスが次々とやって来てはたくさんの乗客を乗せて駅まで連れていってくれるので、ほとんど移動のストレスを感じませんでした。アイスタもあれくらいの本数のバスが出てくれるといいなと思うのですが、まあ道路の幅や車線が違うので、難しいのでしょうね。
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