負けたけど今後に期待が持てた試合(2/23 FC東京戦)
相手のプレスがさほどきつくなかったのもあるかもしれませんが、内容の良さにビックリしました。全体のポジションのバランスがとれていて選手間の距離が近過ぎず遠過ぎずという感じだったので、その中で軽快なパス回しが出来ていました。少なくともサイドのウィングにつけるところまではかなりオートマチックに出来ていたと思います。それ以上に感心したのがネガティブトランジションの速さで、ボールを失った後素早く寄せて相手の動きを限定し、最終的にセンターラインあたりでボールを回収する場面が何度もありました。先制点も相手のドリブルを立田がスライディングで止めたところから始まってますしね。さらに押し込まれた場面でもペナの前あたりで2ラインのブロックを敷いて相手の攻撃を防ぐ事が出来ていたし、何より選手1人1人が球際で戦えてましたね。先週のルヴァン杯ではそこがボロボロだったので、それを思えば大きな進歩だと思います。そんな感じで60~70分まではほぼゲームをコントロールできていて、その事にまず驚きました。昨季はもちろん先週から比べても大きな進歩を見せてくれて、その事が嬉しかったです。
それだけに残り15分で3点ブチ込まれて負けたのは残念ですね。せめて勝ち点1はとりたかったところです。まず同点にされた場面については、立田が滑ってしまったのはやはり軽率でしたね。PKをとられるリスクを考えると、あそこはパスやシュートのコースを消すだけで良かったと思います。後ろからヴァウドも来てましたしね。それと2失点目については、誰かがボールホルダーに寄せてドリブルのコースを限定すべきだったように思います。3失点目の奥井のミスなので、論外。そうした守備のディテールのところはもう少し詰める必要があると思いますが、それ以上に気になったのは逆転された後の攻撃の迫力が足りなかった事。何か気持ち的にガクッと落ちてしまったように見えました。このへんは、ガス欠をおこしたところもあったでしょうが、昨季から続く、言い方は悪いですが「負け犬根性」を引きずっているのかなと思いました。このへんのメンタル面の改善は今後の課題ではないかと感じました。
それとどうしても失点の多さに目がいきがちなのですが、特に前半押し込んでいる割に決定機を作れなかったのも大きな課題だと思いました。原因としてはまずウィングの金子、西澤がまだそこでのプレーがこなれていないのがあるかなと。西澤はカットインしてのシュートの意識があったのでまだ良かったですけど。ただ2人とも元来ウィングプレーが得意というわけではないので、やはりSBやインサイドハーフが絡んでコンビネーションをもっと磨く必要があるかな、と。やってはいましたけどまだ足りないように思います。さらにラストパスの精度を上げる事。クロスを相手GKの林に全部抑えられていたので、そこは個人が磨く必要があるなと思います。前述のコンビネーションを磨く事でより楽にクロスを入れられるシチュエーションを増やす事が出来ればベストですが。
などといろいろ苦言を書きましたが、同点に追いつかれるまでは本当に面白かったので、その点では満足してます。ここまでゲームを支配できたのは久々ですからね。これがまだ公式戦2試合目である事を考えれば、上々だと思います。個人に目を向けても、ボランチを任された中村、西村の出来は良かったし(特に中村は出色の出来)、後藤も気の利いたプレーで攻撃を活性化させたし、移籍後初スタメンのティーラシンも結果を出してくれました。これで怪我の治療や調整を行っているエウシーニョ、ヘナト、カルリーニョス ジュニオが戦線に加わったらどうなるかと考えると、楽しみは尽きません。もちろんずっと順調に行き続けるとは思いませんが、チームとしてどう成長してくれるのか、楽しみです。
今週と来週は水曜にルヴァン杯があります。エスパは中2日で名古屋戦。相手も良い滑り出しを見せているし、ある程度選手を入れ替える事になると思うので簡単にはいかないと思いますが、少しでも良い結果が出せるように頑張って欲しいですね。
※ブログランキング参加中です。
| 固定リンク
コメント