エスパルス2020年シーズンプレビューのようなもの
明日(2/16)は今季最初の公式戦となるルヴァン杯第1節の川崎戦があります。リーグ戦の開幕は来週ですが事実上明日から2020年シーズンがスタートします。という事で、プレビュー的なものを書いてみたいと思います。
1.昨季の振り返り
まず昨季の振り返りから。昨季はリーグ戦は11勝6分17敗の12位、カップ戦はルヴァン杯はグループステージ敗退、天皇杯はベスト4という結果です。一昨季に久々にひと桁順位に食い込んだ事でさらに上を目指す機運が高まりましたが、オフの補強の失敗、ドウグラスの不整脈による調整遅れに加え、ヨンソン元監督がコンディション維持を重視し過ぎた分開幕前の身体作りがほとんどなされなかった事による後半途中からの運動量低下といった問題が重なって、開幕当初から失点を重ねてしまい、それを修正できないまま11節をもってヨンソン元監督は解任されました。
後任としてヘッドコーチから昇格した篠田前監督は、練習でのフィジカル強化のためのメニューを取り入れて運動量低下を抑えられるようにし、試合に際しては対戦相手の分析を事前に行ってそれを練習に落とし込むなどある程度柔軟かつ現実的な戦い方をとるようになり、そこへドウグラスの調子が戻ってきた事もあって、監督交代後5節連続無敗という成績を残し、その後も着実に勝ち点を積み重ねていきました。が、対戦相手によって微妙に戦い方を変える一方でベースとなる戦い方の落とし込みがおざなりとなり、さらに試合前に準備した部分を覆されると途端に何も出来なくなるという弱点も露呈。8月のホームでの札幌戦の0-8という惨敗から歯車が狂い始め、9月の湘南戦の後からは、相手を押し込んでも崩す術がなくミスからカウンターを食らったり、相手に押し込まれ続けやっとボールを奪ってもドウグラスへのロングボールしかないという無惨な戦い方で6試合勝ち無し。降格しても不思議ではない内容でした。
2.今オフの動き
昨季の戦いぶりを受けて、フロントはまずGMにC大阪で強化担当をしていた大熊氏を招へい。監督は、J1に残留すれば篠田さんが続投する話もあったみたいですが、方針転換をして昨季J1優勝を果たした横浜FMでヘッドコーチをしていたクラモフスキー氏を招へい。オフの選手補強はこの2人と前GMの大榎氏を中心に進められた模様です。特に昨季リーグ戦で69失点をした守備陣にはテコ入れがなされ、GKのネト ヴォルピ、CBのヴァウドが加入。またFC東京からU-22代表の岡崎を期限付きで獲得するなど積極的な動きを見せました。
一方で昨季の主力だったドウグラス、松原、二見が移籍。特に昨季リーグ戦でチームの3分の1の得点をとったドウグラスの退団は大きな痛手で、このせいで開幕前の各誌の順位予想は低いものになっています。まあ痛手なのは間違いないので仕方ないですね。
3.今季目指すサッカー
ただ今季が悲観するばかりのものではない事は、エスパサポならご存知の通りです。根拠はクラモフスキー新監督の存在と、彼が掲げるアタッキング・フットボールです。内容は簡単に言ってしまえば昨季の横浜FMの戦い方で、4-3-3のフォーメーションでコンパクトかつハイラインを保って前線からプレスをかけ、テンポ良くパスを回してゴールを奪い取る。ボールを奪われたらすぐさま奪い返してボールを握り続けるサッカーです。昨季の後半の攻守ともに個人の頑張りで成り立たせていたサッカーから180度変わるわけです。昨季はとにかくドウグラスの好不調に勝敗が左右されていたのをチーム全体でゴールを奪いにいくサッカーに変わるのですから、単純にドウグラスの退団をそのままマイナスとして計算してもらっても困る、というのが我々エスパサポが思っている事ではないかと思います。
もちろん最初から上手くいくとは思いません。横浜FMも一昨季は残留争いに巻き込まれたというのは認識していますし、ハイラインハイプレスとなるとどうしてもゴトビ元監督時代が思い出されますしね。あっさりウラをとられてカウンターから失点という場面は出てくると思いますし、ぶっちゃけ最初のうちは失点は減らないだろうとも思ってます。
一方で、SBもゲームメイクに加わってテンポ良くボールを回してゴールを奪うサッカーが浸透すればこちらも無得点では終わらないでしょうから、殴り合いに持ち込めればという感じには早い段階でもっていけるのではないかと思います。練習の映像を見る限りではかなり活気がありましたしね。やがてカウンターへの対応策などが浸透すれば、より面白いサッカーが見られるのではないかと思います。昨季の終盤は本当に苦行のような感じだったので、今季面白いサッカーを見せてくれればそれだけで満足できる気がします。
4.勝手な順位目標
とはいえ目標がないとつまらないので、僕としては今季のエスパルスに以下の目標を課したいなと思います。
リーグ戦:9位以内。ひと桁順位を目指す。
カップ戦:どちらかの大会でベスト4以上。
新監督は「チャンピオンになる」と豪語されていますが、他のチームも強化に余念がない感じですから、まずはこのあたりから始められればというところです。リーグ戦に関しては夏頃に上方修正できればいいんですけどね。
でも、とにかく期待しています。明日からが楽しみです。
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