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2020年2月17日 (月)

ほろ苦い2020年シーズン初戦(2/16 ルヴァン杯川崎戦)

 昨日(2/16)は2020年シーズン公式戦初戦となるルヴァン杯川崎戦でした。朝から雨が降っていて開門前の列並びの際にかなり降られましたが、席を確保した後に川崎のスタグル名物の塩ちゃんこを食べて少し温まりました。

 試合は1-5で惨敗。現実の厳しさを思い知らされましたが、選手達の新しいサッカーを表現したいという気持ちは伝わってきたので、あまりネガティブになる事はないかなとも思いました。

<JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 於 等々力陸上競技場>

 清水エスパルス 1ー5 川崎フロンターレ

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 川崎は強かったです。ただでさえ2017,18年シーズンでリーグ連覇、昨季もルヴァン杯を獲った完成度の高いチームなのに、昨季の横浜FMを超えるべくシステムを4-3-3にして前からプレスをかけ、サイドはもちろんハーフスペースもガンガン攻略していくというより攻撃的なスタイルにモデルチェンジ。ただでさえ巧みなパス回しと緩急を付けた崩しに苦労させられていたのにスピードと迫力もアップしていて、伊達にトレーニングマッチの札幌との90分2本で11得点奪ったわけじゃないなと思わせられました。少なくともシーズン序盤は川崎が走りそうな気がしますね。

 という事で、大幅なモデルチェンジを図っているウチとしてはちょっと当たるのが早すぎた感じはしますが、それにしても守備がモロ過ぎるなというのは感じました。まあハイラインハイプレスで戦う以上そのウラはどうしてもとられやすくなるし、この日も何度も両サイドのウラをとられました。その割にはその流れから一気に失点する事はなかったのですが、全体を押し下げられた後の守備があまりにもお粗末でしたね。1失点目はあまりにも簡単に抜かれ過ぎだし(3人はいたのに棒立ち)、2失点目、3失点目とも対人が軽すぎるし、真ん中も捕まえられていない。全体を押し下げられた後の守備についてはまだ手が付けられていない可能性もあるとは思っていましたが、それならそれでもっと個人個人が相対する相手をしっかり止めるとかボールウォッチャーにならずに周りの敵を捕まえるとかいった守備における責任を果たしてもらわないと困ります。そういう部分は監督に言われなくとも選手間でしっかり意思統一して欲しいです。あとは今年のサッカーはネガトラを早くして全体が下がらなければならなくなる前に止めるのが基本です。その意味では、昨季よりは随分良くなっていますが、まだまだトランジションの時の速さと強度が足りないですね。もっと厳しくチェックにいって取り切るとか、ウラをとられてもペナに入られる前に獲り切る事をしなくてはなりません。そういうところをもっと改善していって欲しいです。

 という事で、守備に関しては課題が山積みという感じでしたが、攻撃に関しては思っていたよりもやりたいサッカーが表現できていたように思います。全員が足を止めずに動きまわりながらテンポ良く回そうという意思が感じられましたし、試合が落ち着いてきた30分から70分くらいはセカンドボールも拾えるようになって、互角に近い殴り合いが出来ていたと思います。象徴が得点シーンで、後藤、金子、西村、中村の4人が動きまわってパスを引き出し、石毛のヘッドにつなげる事が出来ました。他にも終盤のテセのシュートシーンなどある程度意図した崩しが出来ていて、「この戦い方の精度を上げていけば面白いサッカーが見れるな」と思いました。もちろん課題はあります。パス回しの精度はまだまだ低くて何度か引っ掛けられてカウンターを食らいそうになったし、両サイドに張らせたウィングの2人が攻撃の起点としてしか機能していないのはもったいないなあとも思いました。金子も西澤もウィングプレーが得意なわけはないので、右は奥井(復帰できたらエウシーニョ)のフォローが必要だし、左も石毛があまり前に行き過ぎないでフォローする事、そして最終的には噂のスイスから加入予定のブラジル人のフィットが不可欠かなと思います。

 新加入の選手達もそれぞれ持ち味を出してくれました。ネト ヴォルピはセービングもさる事ながらフィードが物凄く正確だし、ヴァウドも大変だったとは思いますが無難にプレー。奥井は右サイドでバランスをとってくれたし、後藤も前で起点になったりサイドの崩しに関わったりと存在感をアピール。そして途中から投入された岡崎はボールを貰ってからの推進力が目を引きました。クラモフスキー監督が彼をボランチで起用した意図がよくわかりましたね。

 という事で良かった所、悪かった所の両方が出た試合という事で、負け方は無惨でしたが、悲観的になり過ぎる事はないと思います。が、来週はリーグ戦開幕戦。ホームに昨年の2位のFC東京を迎えます。今のままの守備ではブラジル人3トップのズタズタにされる恐れが高いでしょう。それを防ぐためにこれからの1週間でどう手を加えるのか、注目です。

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