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2019年9月 4日 (水)

ホーム2試合連続惨敗(9/1 鹿島戦)

 先週末は土日とも出勤だったため、一昨日の鹿島戦も当然リアルタイムでは見る事ができませんでした。が、情報を一切遮断して22時頃に帰宅してから見逃し配信で観ました。

 まあ、観なきゃよかったと思いましたね。ホームゲームだしその前がアレだったのでその分意地を見せてくれるかと思ったのですが、そんな淡い期待は開始15分でぶち壊され、あとは何も見るべきところはなし、だったので。これとその前のアレの両方を生で観た方にはホントに何と言ったらよいやら、と思いました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー4 鹿島アントラーズ

 試合の入りはエスパの方が良くて、最初のチャンスを作ったのもエスパでした。が、信じられない形であっさり失点して一気に意気消沈。インテンシティの高い鹿島の前に完全にビビってしまってシュートすら打たず、PKで2失点目も献上。後半はカツを入れられたのか多少は動きが良くなったものの得点には至らず、逆にカウンターから2失点食らってホームゲーム2試合連続の惨敗。選手達は憔悴した表情をしてましたが、はっきり言って同情する気にはなりませんでした。

 解説の方が「安い失点」と仰ってましたがまさにその通りで、特に1失点目のあっさり最終ラインでの駆け引きで負けて失点する様は、まるでゴトビ元監督時代の調子の悪い時を思い出させるような無様さだったと思います。相手との駆け引きに負けてスリップする吉本や中途半端に飛び出してボールに触れない大久保も酷かったですが、一番頭に来たのはラストパスを出したボールホルダーに寄せずにズルズル下がった竹内とヘナトに対してです。なんで数的優位だったのに2人ともステイするんでしょうか?しかも結構時間あったのに。あれじゃいるだけで結果的に最終ラインを晒すのと一緒でしょ。アホかと思いました。同時にああいう時の約束事を落とし込めていない監督コーチ陣にも怒りを覚えましたが。

 まああの先制点が全てで、あれでエスパは意気消沈してろくに寄せる事が出来なくなり、ボールを持ってもシュートすら打てない状態になってしまいました。一つ一つのプレーが緩くなって球際で全く勝てなくなり、いいようにボールをまわされたあげく2失点目。この時も、散々揺さぶられた後とはいえ、ラストパスを出した選手への寄せがユルユル。あれじゃラストパスを出して下さいと言っているようなものです。守備組織の面で見てもただブロックを作ったふりして全然近くの味方の動きが見てないから、あっさり相手にブロックの間に入られてさらに混乱するばかり。篠田監督就任後守備に関しては少しずつ自信を取り戻してきたと思っていましたが、ここに来て再び「どう守っていいかわからない」状態に陥っているように見えます。

 ただどうしても守備の酷さが目を引きますが、攻撃も酷かったですね。前でボールを引っ掛ける時のカウンターにはそこそこ迫力があると思います。実際15分まではそれにより鹿島は若干あわてさせる事が出来ていました。が、ひとたびディレイさせられて相手にブロックを作られると、途端にアイディア不足が露呈します。結局サイドでの崩し以外の攻め手がなくて、その分バイタルエリアが全く使えてないんですよね。しかもサイドを攻略するためにどんどんサイドに人が集まるからその分真ん中にはボランチのどちらか一枚しかいなくて、でボールを奪われると両SBも同時に上がっているから広大なスペースを相手に与える事になるわけです。いわばリスクマネジメントの「リ」の字もない状態ですから、そりゃたくさん失点もするでしょうよ。まあ攻めきれればいいのでしょうけどそのためにハーフスペースを使うなどいったアイディアが足りないし、ドウグラスも真ん中で孤立するばかりですから難しいですよね。そんな感じで、なんかヨンソン前監督の時の良さがどんどん失われてしまっている上に結果として失点のタメも自ら蒔いている格好なのが悲しいですね。

 篠田監督に代わってからチームの雰囲気自体は戻ってきたし、接戦をモノにできる力も身についてきたかに見えましたが、それは試合前の分析とそこから来る対策を練習で落とし込み、選手達がその意図を忠実に具現化する事で手にしたものでした。逆に言うとその対策がハマらなかったりそれを上回る事をされるとベースだけで戦わざるを得ないからいいようにやられてしまうのも無理はなく、それを見せられたのがここ数試合だと思います。しかもベースに関しては監督交代時点の時ほど変わっておらずむしろ悪くなっているところすらあるのが苦しいですね。となると監督交代論が出るのも無理はないし、僕も来季を篠田監督に託すのは反対です。ただ試合前の準備がハマれば勝てるので、それを考えると今季は今の体制でいくしかないかなと思っています。ここ数試合で選手達から自信が失われてきているように見えるのが心配ですが、後半途中から出場したジュニオール ドゥトラという好材料もあるので、何とか踏ん張って欲しいですね。

 今週末は代表Aマッチウィークのためお休みで、次は金曜夜のナイトマッチの名古屋戦です。なかなか好材料を見つけにくい状況ですが、この休みを利用して立て直しのきっかけをつかんでくれる事を祈るばかりです。

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