薄氷の勝利(9/13 名古屋戦)
今日(9/16)は三連休の最終日でしたが、J1リーグは金・土開催。エスパルスは金曜のナイトゲームでアイスタ日本平に名古屋を迎えての試合でした。客足が心配されましたが、1万5千人の観客が集まりました。あいにく僕は仕事で行けませんでしたが。
速報メールとTwitterのタイムラインが頼りでしたが、3-1になって「これで勝てるかな」と思ったら3-2となり、その後は悲鳴に近いツイートがいくつも流れたので気が気ではありませんでしたが、何とか勝つ事が出来て良かったです。
<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 3ー2 名古屋グランパス
内容についてざっくり言いますと、「良くもなく悪くもないが、チャンスを確実にモノにした事で勝利を呼び込んだ」って感じです。率直に言って前節の鹿島戦に比べて「ここが良くなった」と指摘するのが難しいなと思ってます。惨敗した2試合と比較して相手の名古屋がタテへの攻撃のスピードがさほど速くなかったのは、ウチにとってはありがたかったですし。ただ良くなった点が全くなかったかと言われるとそんな事はないです。まずボールホルダーの寄せは若干ですが早くなっていたし、最終ラインと中盤のラインもある程度コンパクトに保たれていたので、ボールを握られていたわりには決定機はさほど多くは作られませんでした。攻撃に関しても特に前半は全体的に前がかりになっていましたが、前節のような不用意なボールロストは多少減少したかなと思います。これは右SBにエウシーニョが復帰した事と右CBにファン ソッコが起用されたのが大きかったかなと思います。二人ともボールを持てるので、チームに安心感をもたらしたのではないかと思います。そして何より評価したいのは先制されてもガクッと来る感じがなかった事。札幌戦も鹿島戦も先制されてからガクッと落ちてしまったのですが、この日に関しては落ち着いていて、それが西澤のゴラッソに繋がりました。これはホーム2試合の惨敗を経て学んだ事かもしれませんね。
そんな感じで良かったところをいくつかあげましたが、物足りないところも多々あります。守備に関しては中を閉める事で容易にタテパスを許さない形ができていましたが、いざサイドへボールを追いやった後にクロスをあげさせないようにするという部分が物足りないですね。1失点目はエウシーニョの寄せがやや甘かったと思うし、終了間際にサイドからのクロスがポストに当たった場面もありました。またクロスが上がった時の対応も1失点目に象徴されるように甘いところがあったし、逆にサイドに寄り過ぎてハーフスペースに入り込まれる場面が散見されたのも気になるところ。何より全体としてここ数試合言っていますが、どうしても人を意識し過ぎてバランスを崩しがちになっているのが心配な部分ですね。ここは篠田監督になって変わったところですが、もう少しゾーンを意識して欲しいなと思います。一方攻撃に関しても、思ったよりはボールを握る事が出来たものの、そのわりには後ろからのビルドアップで崩せた場面って1度もないんですよね。何かサイドばかりを意識してしまって、タテパスが入る事が少ないです。2得点目がエウシーニョからのタテパスからなので、もう少しそこを増やして欲しいのですが。
というわけで、勝つには勝ったものの、「この試合での良かったところを積み上げていく事ができれば」という気持ちには正直なれないですね。ただここ3試合は内容も結果も良くない状態が続いていたのを、この日の勝利で勝ち点を積み上げる事が出来たのは良かったと思います。一つ勝つと気持ち的には落ち着くでしょうし、その後の練習を通しての修正もポジティブな気持ちで出来ますから。10位に上がったとはいえまだまだ大混戦ですから、気持ちを引き締めて練習に取り組んで欲しいところです。
次の公式戦は明後日の磐田戦です。次のリーグ戦まで1週間空くので、もしかしたらベストに近いメンバーで戦うかもしれません。やはり磐田には負けるわけにはいかないので、最善の準備をして欲しいと思います。
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