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2019年8月21日 (水)

恥辱(8/17 札幌戦)

 少し間が空いてしまいましたが、先週末はホームでの札幌戦でした。結果はご存知の通り0-8で惨敗。リーグの最多得点差記録で、クラブの最多失点記録となってしまいました。「恥辱」とか「屈辱」とかいった言葉がこれほど似合う試合はなかなかないですね。見ていただけの僕が未だにショックをひきずってますから、選手にとっては大きなダメージになったでしょう。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 0ー8 北海道コンサドーレ札幌

 この試合は3失点目までとそれ以降に分ける事ができるかなと。で、3失点目を喫して以降については、論評しても意味ないかなと思っています。もう「なんとか1点でも返そう」という意識ばかりが先走ってしかも選手間でのそのレベル感がバラバラだったから、あり得ないスペースの与え方をしているし、もうどうしようもなかったですね。ただそんな中でももう少し選手間でコミュニケーションをとってバラバラな感じを修復して欲しかったのですが、そういう姿勢が全く見られなかったのは残念です。このあたりは降格した2015年頃に見せたメンタリティと同じものを感じてしまい、「こいつらヤワだなぁ」と思いました。

 では3失点目を喫するまではどうだったかというと、試合のサマリーなどを見るかぎりではそれほど差はないんですよね。ただ、要所で守り切れなかったというのがありました。原因は1つ目はこの試合に向けた準備不足。それは守備の面に大きく現れていて、具体的にはチャナティップと鈴木を全く止められなかった事があげられます。1トップ2シャドウのチームを相手にする場合には2シャドウをどう封じるかがカギになると思うのですが、開始当初から2人がボールを持った時にズルズル下がるばかりでほとんど止められませんでした。ただそういうシチュエーションに至った要因として、2人へのタテパスを簡単に許していたというのがあります。札幌相手にもなるべく前でひっかけようとするのはいいのですが、そのたびに後ろのラインが下がってスペースを作ってしまうし、そもそもシステムがミスマッチなのだからその分前に出るにも工夫が必要だったのに、あまりに無策だったなと思います。

 篠田監督になってからのエスパルスは、スカウティングをしっかりやって対策を立てて試合に臨むようになっており、勝った試合に関してはその策が上手くハマって勝ち切る事が出来たと認識しています。一方でそれが上手くいかないとF東戦のように手も足も出ない試合も出てくるわけです。ですので本来準備に時間をかけたかったはずが天皇杯を間に挟んだ事で十分な準備が出来なかったというのはエクスキューズとしてあげられると思います。

 ただ、そうした試合前の準備の部分を除いた素の力で戦った時のウチのチーム力ってまだ全然なのかな、というのを思い知らされた感もあります。まあ前からプレスをかけてボールを奪いカウンターでゴールを陥れるという戦いは確立してきた感はありますが、そのプレスがはまらずに押し込まれるとなかなかそこから抜け出せないというのは前から本ブログで書いていますし、ボールを握っている時のビルドアップに難があるのもここ数試合で現れています。さらに北川が抜けた事で攻撃がますますドウグラス頼みになっていて、この日のようにドウグラスがゴールを奪えないと停滞してしまうのも事実です。そんな感じで現時点でのチームの限界を最悪な形で露わにしてしまったのがこの日の試合でした。

 前述の通り、この結果に選手達は大きなショックを受けていると思います。心配する向きもあるでしょう。ただ、僕は同情する気はないです。全て自分達の力の無さ、甘さが招いた事。ここはもう自分達で這い上がるしかありません。選手達にはなぜ今回のような結果となってしまったのかを徹底的に考えて、この後の試合につなげて欲しいです。

 次はアウェーでの川崎戦。非常に厳しい相手です。ただいつかは当たらないといけない相手ですから、踏ん張りどころです。

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