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2019年8月28日 (水)

重苦しい1週間を超えて(8/24 川崎戦)

 すみません。また間が少し開いてしまったのですが、先週末の川崎戦の事を書きたいと思います。

 前節が本当に衝撃的な惨敗だったので、正直等々力に行くのが少々憂鬱でした。ただあの試合の直後にも関わらずビジター席が売り切れたという話も聞いていたので、「行かないのは良くないかな」と思い直して出かけました。来てみたらビジター席はおそらく昨季よりも割り当てを増やしてくれたと思うのですが、それにも関わらず満員でした。それだけではなくて来た人みんなが「何とかチームを後押ししよう」という空気を発していて、選手達には相当勇気を与えていたんじゃないかと思います。ああいう空気を出せるのがエスパサポの良さだよな、と改めて思いました(後ろで文句ばっか言っているのもいましたけどね。)

<明治安田生命J1リーグ 於 等々力陸上競技場>

 清水エスパルス 2ー2 川崎フロンターレ

 結果としてアウェーでドローというのは、悪くないと思います。一時はリードしたので「あのまま逃げきれれば」と思いもなくはないですが、では2失点目を防げたとして残り十数分を耐える事が出来ていたかというと、そこまで意図通りに抑えられた感じはなかったですし、何といっても相手はリーグ戦2連覇中でリーグ戦の対戦も4連敗をしていた川崎ですからね。その上前節の惨敗を思うとそこからよく立て直したというのもあるので。勝ち点1でもとれた事にホッとしています。

 では内容的にどうだったかというと、それほど良くなかったというのが正直な感想で、気になるところがいくつかありました。まず守備についてですが、1つ目は特に前半SBとSHの間、いわゆるハーフスペースをやられ過ぎた事があげられます。エスパはここ数試合と同じく真ん中をしっかり固めてタテパスを通させない事を徹底していたので、その分ボールはサイドに回り、相手のSBかSHがサイドに開いてボールを受けてその内側をもう一方の選手が突くというパターンが多くなりました。そうしたオーソドックスな攻めにより相手のサイドハーフへの侵入を許す場面が多かったのが気になりました。1失点目はその典型ですし(もっともあの場面は最終ラインが揃わずにオフサイドをとれなかった事も問題ですが)、他にも同じような場面が4~5回くらいあって、もし川崎のラストパスやフィニッシュの精度が高ければもっと失点していた可能性もありました。対応としてボランチが見るとかいくつか手はあったと思うのですが、僕としてはもう少しSHがSBやボランチとの間を詰める事で対応した方が良かったんじゃないかなと思いました。もっとも篠田監督も同じような事を考えていたらしく、前半途中からは中村と西澤のポジションを修正する事で対応したみたいですが。

 もう1つ気になったのは、特に中盤の選手達がボールに寄り過ぎてしまって、その分真ん中が空いてしまったためにパスを通されてしまう場面が散見された事です。「え、なんでそこ通されちゃうの?」と思った場面が結構ありました。そばにいた選手が詰める事で何とか事なきを得ていましたが、相手がもっと判断を早くしてさばかれていたらやられていたかなと思います。で、ボールに寄り過ぎた事でポジションのバランスを崩した時に起こる問題として、いざボールを奪った時に味方の選手との距離が近過ぎたり遠過ぎたりするために余計にボールをつなげなくなっているのではないか、という点です。で、ボールをあっさりボールを奪い返されて二次、三次攻撃を許す形になっているように思いました。今は失点を減らそうという事にどうしても注意がいってしまうのはわかるのですが、とはいえあまりにポジションのバランスを軽視してしまうのは攻守両面で良くないと思うので、もう少し味方との距離感を意識すべきではと思いました。

 という事で、「真ん中は締めて通させない」「ボールホルダーには厳しく寄せる」「1度やられかけても粘り強く」といったこれまでの守り方を改めて徹底させる事をこの川崎戦に向けて重視したんだろうとは思うのですが、前述の2つの気になる点や結局勝ち切れなかった点など、まだまだ再起への第1歩を踏み出したくらいの状態で、詰めなければならないところはいっぱいあると思っています。何よりこの日の戦い方が「個人はすごく頑張っているんだけど、組織として守っている感じには見えなかった」のが一番気になりますかね。これについては直感的にそう思っただけで具体例が出せるわけでは正直ないのですけどね。何にせよ、少なくともこれでホッとし過ぎてはいけないtおは思いました。

 ただ、翌日の記事か何かに出ていたと思うのですが、やはり前節が終わってから川崎戦までの1週間はやはりどこか重苦しかったみたいで、それを考えるとこの試合の評価を下げ過ぎてしまうのは良くないかなとも思っています。やはりあんな負け方をした後ですからメンタル的に相当きていたと思うし、それを思えば「よくここまで戻せたな」と考えるべきなのかもしれません。何より勝ち点1という最低限の結果は得ているので、課題は課題として置いておきつつ、選手達には「よく頑張った。次も頑張れ」と声をかけないといけないのでしょうね。

 次はアイスタに戻っての鹿島戦。これまた厳しい相手との対戦です。ただアイスタでまた無様な姿を晒すわけにはいきません。勝ち点獲得に向けて最善の準備をして欲しいと思います。

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