後半戦白星スタート(7/6 神戸戦)
昨日(7/6)はホーム・アイスタ日本平での神戸戦でした。雨には降られましたが小雨程度で良かったです。
ホームでの神戸戦となるとどうしても昨季のホーム最終戦が思い出されます。せっかくイニエスタというビッグネームが来てくれたのに何とも後味の悪い試合になってしまったのは記憶に新しいところ。同じような事が起きない事を願うばかりでしたが、この日はジャッジメントにストレスを感じる事もなく、イニエスタのボールが足に吸い付くような足元の技術やビジャの動き出しの鋭さや技術の高さ(ダブルタッチのゴールは圧巻でした)を堪能でき、その上でエスパルスが勝ってくれたので、非常に満足度の高い試合となりました。
<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 2ー1 ヴィッセル神戸
前節の敗戦のショックからちゃんと切り替えられているかが心配な要素だったのですが、その心配は全くの杞憂で、攻守ともバランス良く戦ってくれました。まず守備ですが、神戸のポール回しに対しては全体をコンパクトにする事で対抗。前からそれほど追いかけまわしはしない代わりにとにかくスペースを与えず、ボールが中盤に入ってきたところにチェックにいって相手に容易にボールホルダーに前を向かせないようにする事で、神戸がパス回しのテンポを上げさせません。たまに入るロングボールにもファン ソッコ、二見がきっちり対応。それでもビジャ、ウェリントンには手を焼き、前半3回決定機を作られそのうち1回をゴールに結び付けられました。あの場面はビジャを捕まえていなかったのも問題ですが、ラストパスを出した古橋への寄せが甘かったですね。竹内がパスコースを消す事を優先してステイしてしまったのが裏目に出ました。そこはチームとして反省すべき点かなと思います。とはいえ全体的には守備時のポジションのバランスが良かったし、誰かがミスなどで突破を許しても必ず他の選手がカバーリングにいけていて、いわゆるチャレンジ&カバーについての約束事がだいぶ整理されてきたのかなと感じました。もっともサイドからのクロス対応はまだまだですけどね。
攻撃面も良かったですね。まず奪ったら素早く前につなぎ相手の背後を狙うという意識がだいぶ浸透してきて、その分攻撃時のスピードがだいぶ速くなってきましたし、押し込んでからのつなぎもどう崩すのかという意識が少しずつ共有されてきているように思いました。象徴がエウシーニョで、彼がカットインしてきた時に真ん中が渋滞する事が少なくなりましたね。左の松原も周りと連携しながら崩せるようになってきているし、少しずつ左右からの攻撃が機能してきているのは好材料です。が、何といってもこの日の主役はドウグラスでした。1得点目の重戦車のような突破や2得点目の滞空時間の長いヘッドなど、この日も攻撃の軸として機能。イニエスタ、ビジャといったビッグネーム以上の存在感を見せつけてくれました。あれだけ前に来たルーズボールを拾ってくれたら周りは楽ですよ。彼に関しては「無理して怪我とかしないでね」ってくらいしか言う事ないです。
一方でここのところドウグラスや西澤の影に隠れがちだった北川がこの日は存在感を見せてくれた事も地味に大きいなと思っています。得点場面もさる事ながら、少しずつトップ下の仕事が板についてきているというか、預けられたボールをしっかりキープして上がってきた周りの選手に展開する事がこの日はきっちり出来ていたかと思います。それでいて前半最初の決定機では最前線で潰れながらドウグラスにボールを渡しているし、決定機も得点時以外に2つ作っています。どちらかが決められていたらなお良しですが、トップ下としてもフォワードとしても機能したのは良い事だと思います。やはりエスパの攻撃の看板はドウグラス、北川の二枚あってこそだと思うので、頑張って今のポジションの役割をモノにして欲しいですね。
ここのところの勝利は試合終盤の勝ち越し点によりもぎ取ったもので、勝負としては紙一重でした。が、この日に関しては、点差こそ1点ですが、久々に安心して見ていられた試合でした。攻守ともに戦い方が整理されてきたと感じる事が出来たからでしょうね。もちろん反省点は多々ありますが、5月の川崎戦の頃を考えるとかなり良くなってきています。残り16試合でどこまで盛り返す事が出来るか楽しみです。そのためにも次のアウェーでのG大阪戦に向けて万全の準備をして欲しいですね。
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