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2019年6月 4日 (火)

鬼門(6/1 松本戦)

 週末はアウェーでの松本戦でした。良い天気で、しかもナイトゲームだったので、ちょうどよい観戦日和という感じでした。

 このスタジアムは球技専用という事で非常に見やすいところなのですが、いかんせんエスパにとっては鬼門の地です。何せ今季のルヴァン杯を含めて勝ち点をとった事すらなく、ここまで3連敗中です。このためどうなるか非常に不安だったのですが、どうにかこうにかドローに持ち込む事が出来てホッとしました。

<明治安田生命J1リーグ 於 サンプロアルウィン(松本平広域公園総合球技場)>

 清水エスパルス 1ー1 松本山雅FC

 何というか、非常に固い試合というかしょっぱい試合だったなというのが率直な感想です。この順位にいるがゆえの難しさも感じました。

 とにかくまず守備を第一優先にと考えて極力リスクを排除しながら戦うという意思ははっきり感じました。相手の松本がカウンターが持ち味のチームである事を意識して、不用意なボールロストをしないように相手のブロックの外側でボールをまわしながら機を見てウラを狙うという戦いが攻めにおいては徹底されていました。一方の守備については、とにかく攻から守への切り替えを早くするという意識が見てとれました。ボールを奪われたら素早く切り替えてボールホルダーにチェックしに行って容易に相手に前に進めさせないようにしていて、それにより危険なカウンターは数回程度しかさせませんでした。リトリートする事になっても、コンパクトなブロックを保ちながらボールホルダーに厳しく寄せていくというのが90分通して出来ていたし、集中が切れる事も殆どありませんでした。こと守備に関してはほぼ試合前のゲームプラン通り出来ていたのではないかと思います。

 ただ攻撃に関してはなかなか意図通りにはいってなかったように思います。松本の浅い最終ラインのウラをつこうという狙いは悪くなかったと思うのですが、ボールの精度が悪くて味方に渡る事が殆どなかったですね。ドウグラスがサイドへ流れた時の数回くらいだったのではないでしょうか。また相手のブロックを前にボールを回す時にも、ただでさえ5-4-1で人が多い中で、こちらの前4人がボールを引き出そうと動く場面が少なかったし、そのおかげでタテパスが入る事も殆どありませんでした。さりとてサイドでコンビネーションで崩す場面もなかったし、攻撃に関しては単調だったと言わざるを得ません。松本からすると守りやすかったのではないでしょうか。

 とはいえ、攻撃面で見どころが少なかった事を以てこの日の試合の進め方を全否定するつもりはないです。むしろ相手の松本が守備が堅く先手をとられると非常に苦しくなる相手である事を考えると、致し方ないだろうと思います。松本の守備は堅いですし、カウンターも怖いですからね。実際、選手達は辛抱強く戦っていたと思います。攻撃においては不用意なボールロストを避けるべくセーフティなパス回しをしていってどこかでそのスキを突き、守備においては切り替えを早くしてカウンターを許さずボールホルダーにも自由にやらせないという戦いを90分通してしっかり行えていたと思います。ウラへのボールの精度の低さ、こちらがカウンターを仕掛ける時のスピードの遅さ等攻撃面での稚拙さがなかなか解消されなかったために1得点しか出来ませんでしたが、得点力がさほど高くない松本相手とはいえ試合前の狙い通りの守備でチャンスをそれほど与えず、最終的にドローに持ち込めたのは決して悪くない結果だったと思います。

 これで再び最下位に沈みましたが、勝ち点13で5チームが並ぶ大混戦で上位との差もそれほど大きくない事を考えると、巻き返しのチャンスは十分あると思います。今週は代表Aマッチウィークで1週間空くので、篠田監督にある程度まとまった時間を与える事が出来ます。その後は横浜FM、名古屋といった上位チームとの対戦が続きますが、それに向けて最善の準備をして欲しいですね。

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