ようやく1勝(4/14 磐田戦)
勝因は、2点目がとれた事と、「勝ちたい」という気持ちで磐田を上回った事の2点かなと思います。特に後者に関しては選手達の気持ちがプレーぶりから伝わってきました。(失礼ながら、前半の磐田のあまりに消極的なプレーぶりがそれを際立たせた面はありますが。)
立ち上がりの5~10分はお互いにウラのスペースへの蹴り合いとなりましたが、テセが効果的なポストプレーをしてくれた分、次第にエスパが優位に立って磐田を押し込みます。そうなっても湘南戦の時みたいに中央に人が固まって渋滞を起こす事になっては意味がないのですが、この日は渋滞を起こす事も中央で余計なパス交換をしてボールロストする事も殆どありませんでした。というかこの日は、3バック+2ボランチで中央を固める磐田相手という事で中央を無理に狙う事はなく、2ボランチの脇とかWBと3バックの間のスペースを執拗に突いていました。やはりシステム上のミスマッチによりサイドで優位に立てる事を意識して、WBが食いついたところを狙ってSBに仕掛けさせたり、CBがカバーしてきたら今度はそれにより空いたスペースを狙ったりして磐田守備陣を混乱させ、相手が引いたところを両サイドや中盤の数的優位を活かしてさらに攻勢を仕掛けるという事が出来ていました。エウシーニョと金子、松原と中村の同サイドの連携も良かったし、湘南戦で不安視していた攻撃時のポジションの問題はだいぶ修正されてきた感じがあります。まあ2得点ともミス絡みで崩してとった点ではないですが、攻撃の意図に関してはしっかり整理されていて、良い感じで攻撃出来ていたと思います。
守備に関しては、F東戦と同様にコンパクトなブロックを作りつつ前からプレスをかけて相手をサイドに追い込んでボールを奪い取るという昨季からの守り方を忠実に行い、それによって相手がミスしたところを引っ掛けてカウンターを仕掛ける事が出来ていました。ここで効いていたのがヘナト アウグストで、チームの守り方に沿ってパスコースを切って相手を追い込みつつ、「獲れる!」と思ったら長いリーチを活かして確実にボールを奪ってくれて、最終ラインの前の掃除役として非常に機能していました。ここ数年はどちらかというと攻撃重視でこのポジションが決まっていたのですが、彼のように守備で存在感を出してくれる選手がいると助かります。彼に触発されるように竹内も時折良いパスカットを見せてくれたし、前の方の2トップ+2SHも前からよく追いかけてくれました。また最終ラインでは立田が奮起して頑張ってくれていました。そんな感じで70分くらいまでは磐田にサッカーをさせずに良い形で戦えていました。
それだけに71分に失点してからのバタバタぶりは残念でした。原因は体力的な面と心理的な面の2つと思われ、特に心理的な部分が悪い方に作用しちゃったかなという気がしてます。要は今季勝っていないという事で、どうしても守りに入ってしまって全体的に下がってしまったという面が大きいのではないかと。やはりプロとは言っても人間ですからね。相手もイケイケになってくるし、致し方ない面はあるとは思います。ただあそこまで下がってしまうと相手に「攻めてくれ」と言っているようなものなので、ほんの少しでもいいから全体を上げる努力をして欲しかったですね。前線でのキープ役を任されたはずのドウグラスが本調子からほど遠い出来だったというのはあるでしょうが、それなら両SHがフォローのために上がるとかしても良かった気がしますし(体力的に厳しいでしょうが)、もう少し上手く相手をいなして欲しかったところです。まあそこは次節以降に向けての課題でしょうか。
これでようやく最初の白星をあげる事が出来ました。まずはホッと一息といったところですが、言ってしまうと単に1勝しただけです。次節も勝ってさらに勢いをつける事が出来なければ意味がありません。幸いこの後の2試合はアイスタ日本平でやれますから、この2試合を連勝できるように最善の準備をして欲しいです。
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