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2019年4月23日 (火)

クリーンシート(4/20 C大阪戦)

 週末は3週間ぶりにホーム・アイスタ日本平に戻ってのC大阪戦でした。残念ながら桜は散ってしまいましたが、暖かい観戦日和となりました。

 前節ようやくリーグ戦初勝利をあげたという事で「これで次の試合が盛り上がればいいな」と思っていましたが、入場者数は1万1千人ほどとちょっと少なめとなりました。10連休の前の週という事でその分行楽が抑えめになった事はあるでしょうし、エスパは時々春先に観客数が少なくなる時もあるのでそれほどの驚きはないのですが、少々気になるところではありますね。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 1ー0 セレッソ大阪

 勝因は、とにかく守備組織が最後まで崩れる事なく集中力を保ち続けた事に尽きるんじゃないかと思います。その結果が今季リーグ戦初のクリーンシートとなって現れました。

 とはいえ、試合開始当初からゲームプラン通りに守れたかというとそんな事はありませんでした。この日のC大阪は3-4-2-1というウチとシステム上ミスマッチになる布陣を敷き、それによりこちらの前からのプレスをかかりにくくした上で、それでもこちらがボールホルダーにチェックにいくところを巧みに外してパスをつなぎ、ソウザの展開力を活かして両サイドから仕掛けてきました。このため前半は守備が後手にまわる場面が多く、何度かサイドから危険なクロスを入れられました。前半途中から一時的にC大阪の攻勢が弱まったのを受けて逆にこちらが前からプレスをかけられるようになり、何度かパスミスを誘う事が出来るようになりましたが、後半はそこもしっかり修正されて、再び押され気味の展開に持ち込まれてしまいました。こうなるとこれまでならいつ失点してもおかしくない雰囲気が出そうなものですが、この日は2CBと2CHが真ん中をしっかり固めてバイタルエリアを空けるようなミスを犯さず、両サイドからのクロスも跳ね返し続けてくれました。もちろんエウシージョ、松原の両SBのサポートも秀逸でしたし両SHの献身的なディフェンスも見事でしたが、やはりCB、CHの働きが大きかったと思います。何せC大阪で一番怖かった清武、柿谷の2シャドーを沈黙させてくれましたから。今季はCBの顔ぶれが変わった事でなかなか昨季のような安定感を見せられませんでしたが、少しずつ昨季の形に近付きつつあるな、と感じさせてくれました。

 一方の攻撃に関しては、この日は今一つでしたね。要因の1つはC大阪が後ろのスペースをきっちり埋める布陣を敷いた上で前から積極的にプレスをかけてきた事にあるかな、と。F東戦やダービーに比べると最終ラインやCHのところの繋ぎでなかなか余裕を持てなかったし、何よりタテへのくさびのパスが少なかったですね。これはソウザ、デサパトの2ボランチに真ん中を埋められているためになかなかタテへつけるリスクをとれなかったところがあるんじゃないかと思います。あともう1つの要因は心理的なものではないかと。この日の試合の重要性は選手達も十分認識していたと思うのですが、それがあまりリスクを負いたくないとか早めに点をとりたいとかいうような心理につながって、繋げられるところで蹴っちゃうという事につながったんじゃないかと。これも勝ち慣れていないがゆえの事だったのではないかなと思っています。

 そんなわけで特に後半に関しては点が入る雰囲気を全く感じなかったのですが、そうした閉塞感をあの「トリプルカウンターアタック」が見事に打ち破ってくれました。あの場面は六反の冷静な判断力とフィード能力、エウシーニョのチャンスを見逃さない嗅覚とフィジカル面のタフさ、そして北川の得点の匂いをかぎ分ける嗅覚とそれをモノにできるテクニックが見事に合わさったものでした。僕はああいう複数のプレイヤーの意図が見事にかみ合ってのゴールというのは大好物なので、今でもその時の映像を見ては顔を緩めています。あれを見る事が出来ただけでも清水へ行った甲斐は十分あったと言えますね。

 前節ダービーでリーグ戦初勝利をあげたものの、もしこの日負けるような事があればまたダービーの前の沈滞ムードに陥る可能性が高かったと思います。それだけにこの日の勝利は本当に貴重なものでした。また勝ち方として、決して内容的に良かったわけではない中で特に守備において粘り強く戦って勝てたというのも大きかったと思います。何と言っても守備面での自信につながりますからね。今季もこと得点力に関してはある程度のレベルを維持していますが、ベースとなるのは粘り強くハードワークして相手を自由にさせない事だと思うので、それを思い出す意味でも意義のある試合だったと言えるのではないでしょうか。

 この後は浦和、鹿島、川崎と、優勝候補と目されるチームとの戦いが続きます。結構ハードな対戦順ではありますが、うち2試合はアイスタ日本平でやれるので、何とか一泡吹かせたいところ。それに向けて勢いをつけるためにも、まずは明後日のルヴァン杯ですかね。

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