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2018年12月11日 (火)

2018年シーズン振り返りその1 エスパルスかく戦えり

 ここのところ選手の退団の話ばかりでしたが、この記事では趣向を変えて、前からちらっと書いていたシーズン振り返り記事も書きたいと思います。今年は久々に降格の事も昇格の事も考える必要のない穏やかなシーズンとなりましたが、そんな2018年シーズンの振り返り第1弾として、2018年のエスパルスの戦いぶりを振り返りたいと思います。ほとんど記憶が頼りなので一部誤りもあるかもしれませんが、そこはご容赦下さい。

 今季はW杯による中断期間がありました。それをはさんで成績が好転した事もあるので、W杯中断前と後に分けて書きたいと思います。

1.開幕~6月前半

 2018年に向けてのエスパの補強の目玉はCBに元広島、鹿島のファン ソッコ、センターFWに仙台のクリスランというものでした。が、犬飼を鹿島に引き抜かれた事もあって開幕前の専門誌の順位予想は芳しいものではなく、降格を予想した評論家も数多くいました。

 しかし迎えた開幕戦、エスパは昨季と同じく4-4-2としながらより組織的なサッカーを披露し、前年2位の鹿島を苦しめます。試合はスコアレスドローでしたが、これで自信をつけたチームは神戸、札幌とのアウェイ戦で連勝。合間に行われたルヴァン杯の磐田戦でも勝利し、最高のスタートを切りました。が、まだこの戦い方をするようになってからまだ間もないチームは、アウェイでのルヴァン杯の甲府戦に敗れたあたりから歯車がかみ合わなくなり、仙台戦からF東戦までリーグ戦6試合勝ち無しという事態に陥ります。どうしても守備の時間が長くなって守り切れずに失点し、なんとかチャンスを得ても得点できないという昨季に似た状態でした。さらに言えばこの4月はリーグ戦ルヴァン杯と合わせてなんと8試合が行われました。そうなると試合と試合の間隔はわずかとなり、前の試合で出た課題を修正しようにもそのための時間もろくにありません。この時期の不振はまさにそれが災いとなったと思います。

 その後チームはアウェイの名古屋戦で勝利して連敗を食い止めると、次のホームの柏戦で久々にアイスタでの勝利をあげますが、5月連休最中のアウェイ2試合で連敗。ホームの湘南戦は勝利するものの、続くアウェイの川崎戦では完敗。並行して行われたルヴァン杯も、ここで勝てばというアウェイ磐田戦で敗れて、そのままグループリーグ敗退と、昨季よりは良くなっているのだけどどこか物足りないという状態でW杯による中断を迎えました。

 この間の成績は以下の通りです。

 リーグ戦 5勝7敗3分け 19得点21失点
 ルヴァン杯 3勝2敗1分 8得点5失点 グループリーグ敗退
 天皇杯 2回戦勝利

2.7月~12月

 6月初旬の天皇杯初戦を終えた後、チームはJ1では最長の16連休となりました。これに対して「大丈夫か?」と不安の眼を向けるサポは少なくなく、リーグ戦再開1週間前に行われた天皇杯3回戦で甲府に敗れた時は、その不安・不満はさらに大きくなりました。

 しかし迎えた再開初戦のホームC大阪戦で、エスパは3-0という結果と特に前半相手にサッカーをさせなかったという内容をもって周りの不安・不満を完全に鎮めてみせます。続くアウェイG大阪戦では、夏の移籍期間に獲得したドウグラスが初めてベンチ入りし、途中出場していきなり見事なヘディングによるゴールをゲット。その次のホーム鳥栖戦では、ドウグラスはスタメンに入り、自らPKを得てゴールを決めてみせます。こうしてエスパはリーグ再開後いきなり今季初の3連勝を決め、「このまま上位進出も!」と思わせてくれました。

 が、今度は夏の異常なまでの暑さと過密日程がチームを苦しめます。アウェイ鹿島戦の終了間際にセットプレーから失点して敗れたのを皮切りに、5試合で4敗1分けという結果となってしまいました。4月の不振時と比べてもチーム状態は悪くなく得点もとれていたのですが、あの酷暑と8月1か月で7試合という過密日程のせいでなかなかチームとして修正する時間がなかった事により、ちょっとしたミスや集中の欠如により安い失点を繰り返して勝ち点を失う事が続きました。台風により8月末に延期されたアウェイ横浜FM戦で何とか勝って連敗を止めたものの、続くアウェイ仙台戦でまたも終了間際の失点により敗れ、気がつけば降格圏のチームとそれほど勝ち点差がない状態となってしまいました。

 という感じで、いつの間にか残留争いに足を突っ込みかけた状態で9月を迎えましたが、暑さも和らぎ試合間隔もある程度確保できるようになると、チームは少しずつリーグ戦が再開した時の調子を取り戻し始めます。キャプテンの竹内が復帰したアウェイ柏戦で内容もある程度伴った勝利をあげ、続くホームG大阪戦では敗れたものの、その次のアウェイF東戦ではドウグラス、北川の2トップの活躍により勝利。そうして迎えたホーム磐田戦、エスパは攻守ともに磐田を圧倒し、5-1で完勝。これで完全に自信を得たチームは、その後の5試合を無敗で終え、2013年以来となる一けた順位の8位でフィニッシュしました。

 この間の成績は以下の通りです。

 リーグ戦 9勝6敗4分け 37得点27失点
 天皇杯 3回戦敗退

 こうして書いてみると、やはりW杯中断明けに一気にチーム力を上げてきたというのがはっきりわかります。ただ中断期間中に何かを変えたというわけではなく、チーム始動から地道に練習で積み重ねてきた事が、ドウグラスという起爆剤も得て花開いたといえると思います。

 では今年のチームは昨季と比べて何が良くなったのか、逆に今後に向けての課題は何かといったところを書きたいと思いますが、それは次回、という事で。

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