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2018年11月25日 (日)

いろいろあり過ぎたホーム最終戦(11/24 神戸戦)

 さて、改めて昨日(11/24)の試合の感想です。チケットが早々に完売して、二万人もの観客がアイスタ日本平を訪れたこの試合。僕もイニエスタ、ポドルスキというビッグネームを生で観られるという事で、楽しみにしていました。

 それがあんな試合になってしまうとは。AT20分近く、両チーム合わせて3人の負傷退場者という事で、非常に後味の悪い試合となってしまいました。試合後のセレモニーでの左伴社長、ヨンソン監督、竹内、兵働の言葉に救われたし、神戸サポの一部が選手達の場内一周まで残ってくれて兵働コールをしてくれた事も嬉しかったですね。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

  清水エスパルス 3ー3 ヴィッセル神戸

 試合は開始当初からいろいろな思いを背負ったエスパの選手達が積極的に前へ出て攻勢をかけますが、神戸もリージョ監督仕込みのポゼッションで対抗します。そして26分、イニエスタの絶妙な浮き球のパスに反応した藤田にゴールを奪われ、エスパが久々に先制を許します。しかしエスパも怯む事なく反撃し、39分、相手DFのパスミスをかっさらった河井がゴール前に持ち出した後右へはたきます。金子がそのボールをダイレクトで折り返すと、ゴール前に侵入した河井がスライディングでボールを押し込み、エスパが同点に追いつきます。その後もどちらかというとエスパが優勢に試合を進めますが勝ち越すまでは至らず、1-1で折り返しました。

 後半も開始からエスパが攻勢を仕掛けますが、逆に神戸は52分、ゴール前のFKのこぼれ球の折り返しを古橋がヘッドで押し込み、勝ち越しに成功します。六反は西日でボールが見えていないようでした。さらに神戸は62分、こちらの右のハーフスペースに侵入した三田がクロスを入れると、それが六反の頭を超えてゴールに吸い込まれ、エスパが2点のビハインドを背負う事になりました。その後必死に反撃して1点は返したものの、90分を超えてアディショナルタイムに入り、追いつくのは難しい情勢でした。しかし河井、立田が相次いで負傷して担架でピッチの外に出される事態になった後の90+14(!)、CKを相手ゴール前に上がっていた六反が見事に決めて同点に追いつきました。ただおさまらないのは神戸の方で、さらにプレーが続けられた際に途中出場のウェリントンがラフなタックルでイエローを受け、さらにエスパベンチに乱入するという愚挙を犯して退場。何とも後味の悪い状態で3-3のドローとなりました。

 まず責められるべきは審判団でしょうね。特に主審の柿沼氏は、試合開始からジャッジの基準が定まらず、さらには選手とコミュニケーションをとりながらゲームをコントロールする能力が決定的に欠けていました。中でも河井と橋本が頭部をぶつけて倒れ込んだのを全く見ておらずにゲームを進めようとしたのは許しがたいです(その前の神戸DFの立田に乗りかかってのヘッドがそもそもファウルだと思いますし)。この柿沼氏に限らずJリーグの審判については疑問に思う事が多かったので、これは稿を改めて書きたいと思っています。

 ただいくら主審の能力に問題があったとはいえ、それで何でもやっていいという事にはなりません。その意味で神戸の一部の選手達のプレーは荒過ぎたと思っています。退場になった藤田の二枚目の警告につながるプレーは、ボールと関係ないところでやっているので退場が妥当だと思うし、ウェリントンはもう論外。ただそれ以上に腹が立つのがポドルスキ。試合開始3分で松原にアフターチャージを仕掛けて悪びれる事なく挑発を繰り返し、アディショナルタイムには立田に肘打ちをかまして病院送りに。あげくにウェリントンと一緒にエスパベンチに乱入して暴力行為。本当にプロフットボーラーにあるまじき行為で、心の底から失望しました。彼が所属している間は神戸のホームゲームには行かないし、日本平にも来て欲しくありません。

 という事で、どうしてもジャッジメント等の話に目がいきがちなのですが、このようなバカ試合にした要因はウチにもあるんですよね。久々に非常に安い失点をしてしまったな、という気がします。1失点目はイニエスタのラストパスがスーパーなのでどうしようもないですが、2失点目はそもそも松原がボールの落下点に素早く入って古橋にヘッドを許さなければ済んだ話なんですよね。走り込む古橋を見てなかったみたいだし、あまりに軽率だったと思います。3失点目も飯田と立田のポジションのギャップを使われてのもので、そこを閉めていれば問題ありませんでした。前半にも同じように飯田と立田のギャップを突かれて危ないシーンを作られたし、ここ数試合見られた堅守からはほど遠かったですね。この日は練習中にフレイレが負傷したため今まで組んだ事のない最終ラインとなったため、連携の面で問題が出るのは仕方がないところがありますが、こういう事は今後も起こり得るので、それに対処できるような体制にする必要があるなと思いました。

 という事で、なかば自滅により2点ビハインドとなってしまったわけですが、全く諦める事なく攻め続け、ATの取り方に問題があったとはいえ土壇場で同点に追いつく事が出来たのは大いに評価できます。昨季だったら3失点目を喫した時点でアウトだったと思うのですが、その時のような諦めるとかそういう姿勢を微塵も見せず、ヨンソン監督の言う通り「正々堂々と」戦い抜いた事を誇りに思います。兵働の引退試合、そして久米さんの追悼試合がこのような形になってしまったのは本当に残念ですが、それでも選手達の最後まであきらめずに戦い抜いてくれた事で、多少は救われたように思います。

 という事でホーム最終戦は終了。残すはアウェイの長崎戦を残すのみです。今年のチームは本当にまとまりがあって良いなあと思っているので、あと1試合しか彼らを観られないのは残念です。ただ来季につなげる意味でも勝って欲しいし、そんな彼らの戦いを長崎の地でしっかり見届けたいと思います。

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