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2018年10月 2日 (火)

空気を読まずに快勝(9/29 FC東京戦)

 感想を書くのがつい遅くなってしまいましたが、一昨日はアウェイのFC東京戦に行って来ました。この日はFC東京のクラブ創設20周年記念試合と銘打って様々なイベントが行われ、そのせいか雨天にも関わらず3万3千人もの観客が集まりました。中でもクラブのOBが集まって行われたOB戦には、F東サポからするとよだれが出そうなメンバーが集まり、10分ハーフとはいえ大いに盛り上がっていました。

 で、こういう相手の何かを記念しての試合とか何かがかかっての試合となると途端に空気を読んでしまうのが我らがクラブの悪いクセだと認識しています。ましてF東には'12年4月のあの試合からずっと勝ってなかったわけで、正直「勝ち点1でもOKかな」と思ってました。それがそうした空気を全く読まない快勝劇。「やっぱこのチームは読めないな」と思ってしまいました。

<明治安田生命J1リーグ 於 味の素スタジアム>

    清水エスパルス 2ー0 FC東京

 前半は、記念試合を勝利で飾りたいF東と、勝って残留争いから抜け出したいエスパの意地がぶつかり合う中盤でのつぶし合いになりました。立ち上がりからお互いに主導権を握ろうとしてあちこちで当たり合う場面が出ますが、ここのところ得点力不足に悩むF東はアタッキングサードの場面で詰まる事が多く、ここ数試合よりも守備に軸足を置いたというエスパの方もそれが足かせになったかサイドでの押し上げがいまひとつ上手くいかず、どちらもシュートチャンスまで持ち込めません。それでも30分過ぎくらいからエスパが中盤の主導権争いで少しずつ優位を立ち始め、どちらかというとペースを握った状態で前半を終えます。

 後半になると前半の終わり頃に感触をつかんだエスパが一気にペースを掴み、F東を押し込んで立て続けにチャンスを作ります。F東も何とか主導権を奪い返そうとしますが、エスパ守備ブロックを前にサイドに追いやられ、単発な攻撃しかできなくなります。ただエスパも相手守備陣の粘りの前になかなかゴールを割れませんでしたが、65分、自陣深くで奪ったボールをドウグラスに送り、河井、白崎とのパス交換からドウグラスが相手の右SBのウラへ抜け出して、そこからロングシュート。低い弾道のボールは相手GKに防がれますが、そのこぼれ球を北川がゴールへ押し込み、エスパが待望の先取点を奪います。ここ7試合勝ちのないF東も必死に反撃しますが、焦りからかエスパ守備陣を慌てさせる事が出来ず、唯一の決定機も六反がファインセーブ。その直後、再び相手右SBのウラをとったドウグラスが相手CBに倒されてPKを獲得。これをしっかり決めて2点差とすると、反撃の機会をほとんど与えず、2-0で勝ち点3を手にしました。

 試合開始前は不安視された守備面でほとんどミスなく乗り切ったことが勝因だと思います。ここのところの失点の多さを受けて、より守備面を重視して戦ったとの事ですが、その言葉通りここ数試合に比べて全体のブロックがコンパクトに保たれて、そこが緩んでバイタルのあたりで相手を自由にさせる事がほとんどありませんでした。また全体を高く保って前からチェックをかけるのを基本にしつつ、時間帯や状況に応じてリトリートして守るところとの使い分けというか意思統一がされているな、というのも見ていて感じました。だからこそ30分くらいからパスコースをしっかり読んでインターセプトする場面を再三作れたのだと思います。とはいえここ数試合は良い守りをしていてもどこかで集中を切らしてつまらないミスから失点する場面が頻出したわけですが、この日に関してはそういう場面が殆どありませんでした。雨の中の試合という事でミスはおきがちだという事を考えると、この日に関しては集中を維持してくれていたなと感じます。相手が得点力不足に悩んでいた事を差し引いたとしても、そこは評価したいですね。

 こういう良い守りをしている時に良い攻撃が出来るというのが今季のウチの良い時の姿だと思いますが、この日もまさにそんな感じでしたね。奪ったボールを素早く前へ付けてそれを起点に早い攻撃を仕掛けたり、攻めを遅らせられた時でも竹内、河井らを起点にじっくりサイドにポイントを作って仕掛けるバリエーションのある攻めが出来ていました。DAZNの解説の都並氏が「清水は攻めの形をいくつも仕込んでいる」というような事を仰ってましたが、まさにその通りで、特にW杯中断明け以降の攻撃面にそれを感じています。この日も2トップと金子、白崎の両サイドハーフが少ないタッチでボールを回し、そうして相手を中へ寄せておいて外へ開いたり、外で起点を作ったと思ったら中へ切り込んだりと幅の広い攻撃を見せてくれました。個人的にはこういうオートマチックでかつテンポの良いパス回しを軸にした攻撃というのは大好物で、それだけに攻撃面でいいところがたくさん出ているにも関わらず結果が出ないというのがもどかしかったので、それがコンディションが良くなった事でそこそこ結果が出るようになったのは嬉しいですね。

 もちろん反省点はあります。セットプレーから2回決定機を作られたのは反省材料でしょう。特に前半のヤツに関してはニアにもフリーで入られているので、そこは見直して欲しいところです。とはいえ全体としては、前節までの反省点を活かしつつ、個の能力で上回る相手に対してチームの組織力を武器にして真っ向勝負を仕掛け、見事に勝ちをおさめられた事は大いに評価したいですね。今のチームで必要なのは攻撃の良い部分は損なわずにいかに守備を堅くできるかという攻守のバランスの落とし所を探る事だと思っていたので、この日の結果というのは回答の一つになったかもしれません。ただその点は引き続きチームとして考えていって、より良い形を残り6試合で見せて欲しいと思います。

 これで久しぶりに順位表の上半分に入る事が出来ました。次はホームでのダービーです。この試合に関してはチームとしての成長がどうとかいう綺麗事なしに勝ちが必要ですし、ましてや去年は悔しい思いをしてますからね。気を引き締めて最善の準備をして欲しいと思います。

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