5試合勝ち無し(8/25 札幌戦)
キックオフ時点で強い風が吹いていた中、前半は風上で戦う事を選択したエスパ。前半から早めに先制して主導権を握ろうとしたと思うのですが、主導権を握ったのは札幌でした。2トップにクサビのボールを入れて起点を作り、要所でサイドチェンジを入れてこちらの逆サイドのスペースが空きがちになるのを突こうとします。特に右サイドは徹底して狙われましたが、飯田が我慢強く対応する事で味方がスライドする時間を作ってくれたので、それほど大きなピンチにはならず、奪ったボールをドウグラスに入れてロングカウンターを行う事で対応し、21分、決定機の後のCKでオウンゴールを誘い、エスパが先制します。しかし札幌もペースを変えずに対応し、36分、得意のセットプレーから同点に。その後は札幌がペースを掴み、そのまま1-1で折り返します。
後半も先にペースを掴んだのは札幌。最終ラインでのゆっくりしたつなぎからクサビのパスを合図に両サイドを使いながらエスパを攻めたてます。エスパは中々前からのプレスがはまらずに苦戦しますが、60分あたりから札幌のパスミスが目立つようになり、そこからの15分くらいは逆にエスパペースとなり、何度か惜しいチャンスを作ります。しかし74分、両チームが選手交代を行った直後、その時入った小野のラストパスを都倉に決められ、エスパは逆転を許します。その後エスパは長谷川まで投入して逆転を狙いますが、シュートがことごとくGKの正面を突いてしまい、結局1-2で敗れてしまいました。
まず札幌がウチをよく研究してましたね。ウチの自慢の両サイドハーフには厳しいマークでほとんど自由にさせず、真ん中も相手のボランチにふさがれて、自由に攻撃させてくれませんでしたし、攻めに入った時はこちらのブロックがボールサイドに寄る事を意識してサイドチェンジを多用し、特に守備に不安のある飯田のサイドを執拗に突いていました。あとチームが変わっていたというか、3月に対戦した時は新監督のキャラが出過ぎていた感じがしたのですが、昨日は去年までのいやらしいチームカラー(札幌サポさん、ゴメンなさい)が復活していたというか、とにかくスローモーな展開と要所での激しい肉弾戦に持ち込むというウチにとってはやりにくい感じのチームに戻っていたのが、ウチにとっては誤算でしたね。
ただそういう相手の戦いにお付き合いしてしまったのがウチの反省点でしょう。特に前半はつなげられるところで蹴っちゃう場面が多くてその度に回収されてしまったし、また前節に比べてつまらないパスミスが多かったため、みすみす相手にペースを渡す結果になってしまいました。またなかなか前でのプレスがはまらずに簡単に相手の2トップへのタテパスを許していた事も反省点ですね。ただ前からのプレスがはまらなくても自陣に4-4のブロックを作ればそう簡単には崩されない守りが今のエスパは出来るし、相手に多少ボールを握られても耐えて跳ね返していけば、どこかでペースを奪い返す事ができるはず。実際、前述の通り60分以降札幌がミスを頻発させた事でいったんウチに流れが来たんですよね。そこでペースを握り切れなかったのが、ここ数試合頻発させている決定力不足と一瞬の守備の集中力の欠如。ウチには得点場面以外にもたくさんチャンスはあったし、札幌に与えて決定機は失点場面の2回だけなんです。そこで決められずに一瞬集中力を切らして失点してしまう。何度も何度も何度も書いてますが、ディテールの詰めが甘いがために勝ち点を失っているんですよね。戦い方自体は全く間違ってないのに詰めが甘いために負けるというのは観てる方としては本当に歯がゆいです。連戦の上のこの酷暑なのできついのはわかりますが、そこはもっと選手一人一人が突き詰めて考えて欲しいです。
これで5試合勝ちなし。気がつけば16位のチームとの勝ち点差はわずか2となったそうです。ただ、昨年や’14年、’15年のようにチーム状態がボロボロというわけでもないし、やりたいサッカーのベースは固まってきているので、慌てる必要は全然ないと思ってます。むしろここでブレて戦い方を変に変える事の方が絶対危険です。そこは選手達は自信を持っていいし、今はディテールの詰めに専念すべきでしょう。ただ、過去何回か書いてますが、どんなにいいサッカーをしていても結果が出なければチームはおかしくなるというのは全世界的にある事なので、心配するのはそこだけです。そうしたメンタルのケアとスカッドの充実(要は使えるリザーブ選手を増やす事)に関しては、ヨンソン監督と篠田コーチの手腕が問われるところです。
次は水曜に延期分の横浜FM戦。この酷暑の中で中3日で戦わないといけないのは本当にきついですが、何とか頑張って少しでも勝ち点を積み上げて欲しいですね。
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