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2018年8月17日 (金)

負けるべくして負けた(8/15 C大阪戦)

 昨日(8/15)はアウェイでのC大阪戦でした。お盆休みと重なった事で、現地へ観戦に行ったエスパサポは多かったのではないかと思います。僕も考えなくはなかったのですが、逆に「人が多いだろうな」と思って行きませんでした。

 エスパは98年を最後にC大阪のホームで勝った事がないそうです(J1のみのカウントですが)。98年はちょうど向こうに住んでいたので、その試合は生で観た記憶がありますが、それ以来勝ってないのかよ、とか思ってしまいます。今回こそ呪縛から解き放たれたかったのですが、記録は継続する事になってしまいました。

<明治安田生命J1リーグ 於 キンチョウスタジアム>

     清水エスパルス 1ー3 セレッソ大阪

 「負けるべくして負けた試合」だと思います。この言葉がこれだけぴったりくる試合も珍しいでしょう。

 試合開始直後はC大阪がペースを握りますが、エスパも久々にクリスランのポストプレーを軸にしながら反撃を開始し、やがて堅い守備ブロックをベースにしながらカウンターでチャンスを作るいつもの試合展開に持ち込み、何度か決定機を作ります。しかしそこでチャンスを逃していると、37分、松原がボール処理を誤って清武の突破を許し、清武のクロスを杉本に綺麗に合わされてよもやの失点を許します。ただエスパも気を落とす事なく反撃し、40分、石毛からのフィードに反応したクリスランが相手DFをうまく抑え、利き足で見事なコントロールショットを放って同点に追いつきます。前半はこのまま1-1で終了しました。

 後半はC大阪の攻撃陣の動きが良くなり、立ち上がりにいくつか危ないシーンを作られますが、エスパも負けじと反撃し、やがて前半と同様に自分達のペースに持ち込みます。しかしそこでいくつかあったチャンスをフイにすると、64分、サイドでボールをキープされ、そのサイドとCBの間のスペースへの侵入を許して再び勝ち越し点を奪われます。さらに68分、CKからニアで合わされて最後に高木に押し込まれて3失点目。これで心身両面でガックリ来たエスパはその後の時間帯はやられたい放題となり、反撃らしい反撃を殆ど出来ずに1-3で敗戦を喫しました。

 前半と後半に2失点目を喫するまではむしろ良い部類に入る出来の試合だったと思います。きっちり4-4の守備ブロックを作って、サイドチェンジにもきっちりスライドして対応する事で、C大阪をブロックの前で回させる展開に持ち込む事が出来ていましたし、攻撃でもきっちりとショートパスをつなぐところとウラへ長いボールを入れるところの判断もしっかり出来ていて、そこからチャンスを作る事が出来ていました。ではなぜ負けてしまったかといえば、やはり決めるべきところで決められなかった事に尽きると思います。9分のシーンを筆頭に決定機は何度か作れましたし、それ以外にもラストパスの精度が悪くて決定機には至らなかった場面もありました。そのどれかを決めていれば、このところ勝てていないC大阪は絶対焦ったと思うし、試合を優位に運ぶ事が出来たはずなんですよね。ですのでどうしても戦犯を探すとなると北川に目が行ってしまいますね。相手のマークがきつくなっている事もありますが、ちょっとゴール前での落ち着きがなくなっているような気がします。本人も辛いでしょうが、チームとしても彼が調子を落とす事はよろしくないので、何とか立ち直って欲しいところです。また周りもいかに2トップに楽な形でボールを渡す事をもっと意識する必要があるでしょうね。

 守備に関しても2失点目を喫するまでは大きな破綻はなかったのですが、1失点目の場面はミスが重なってしまいました。松原の対応ミスもさる事ながら、飯田の対応もまずいですね。目の前の杉本をあんなに離してたらダメでしょ。アジア大会で立田が離脱中のためにスタメン復帰したわけですが、あれではこの先不安なのでもうちょっと頑張って欲しいところ。それと2失点目に関しては、確かにC大阪の人数のかけ方が上手かったのですが、前節に続いてまたも二列目以降の選手のペナへの侵入を許したのは気になるところです。またこのシーン以外でもいわゆるハーフラインのペナ横のスペースへの侵入を何度か許しているので、そうなった場合にどう対処するかをきちんとチーム内で話し合って修正して欲しいところです。

 ちなみに3失点目のシーンを見直しましたが、確かに高木のポジションはオフサイドですね。木本がヘッドですらした時点で六反よりゴール寄りにいましたから。明らかにプレーにも関与してますから、あれはオフサイドにすべきだったと思います。ただ、こちらが決めるべきところで決めていれば何の問題もなかったわけですから、言ってもしょうがないです。言わば自ら運を手放したようなものですから。やはり決定機の場面にしてもこちらの失点シーンにしても、より早く優位なポジションを取るとか、相手よりも一歩前に出るとか、そういった細かいディテールのところがやはりまだまだ甘いし、J1再開直後と比べると少し緩くなっている気がします。連戦で体力の消耗が激しいゆえかもしれませんが、それは相手も一緒なので、ディテールの部分の詰めを練習からしっかりやって取り戻して欲しいと思います。(ただ、それにしても選手層の薄さを感じますね。テセ、竹内あたりには早く帰って来て欲しいところです。)

 これで三連敗。また後ろが気になる感じになってきました。次に対戦するのは調子を取り戻しつつある浦和という事で、また厳しい戦いが予想されますが、少なくとも連敗だけは何とか止めて欲しいですね。

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