まだまだ道のりは険しい(8/11 川崎戦)
昨日(8/11)は久々にアイスタ日本平へ行きました。お盆休みの時期と重なったためにどこの駅も人が多かったし、アイスタには人が大勢訪れたし、なのにゲリラ豪雨に襲われたりと、大変でしたが、5月のアウェイ川崎戦以来の生観戦は楽しかったです。やはり自分の目でプレーを見てスタジアムの雰囲気を感じる事が出来るのはいいですね。
アウェイでの試合が今季ワーストの出来だった分リベンジを期待する向きは多かったのですが、結果は完敗。ホームの連勝が途切れた事以上に、「まだまだ道のりは長いな」と思わされたのが僕の中ではきつかったですかね。
<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 1ー2 川崎フロンターレ
試合開始直後にいきなり小林にウラを抜けられる場面から始まったこの試合。「先が思いやられる」と思わされましたが、エスパも負けじと殴り返し、5分、相手のパスミスをカットした河井がサイドへ展開。それをデュークが中へ返すとドウグラスが絶妙のトラップでウラへ抜け出してゴールをゲット。エスパが待望の先制点をあげます。これでエスパが主導権を握れるかと思ったのですが、川崎も落ち着いて反撃を開始。緩急をつけたパス回しとポジショニングによりエスパの守備ブロックを崩しにかかります。そして32分、サイドチェンジでスライドさせられたところからの左サイドからのクロスを小林に合わされて失点。さらに43分、接触プレーで頭を打ったドウグラスがプレー続行不可能となり、重要なストライカーを失った状態で折り返す事になりました。
前半のうちに怪我のドウグラスに代えて石毛をアンカーに入れて中央の守備を強化したエスパですが、試合の流れは変わりません。むしろ後半の最初はつなぎのミスが多く、川崎に主導権を譲り渡してしまいます。そして64分、真ん中を見事に崩されて勝ち越しを許します。その後エスパは何とか取り返そうと反撃し、75分あたりの5分くらいは相手を自陣に押し込みましたが、川崎の守備も堅くて決定機を作るには至らず、結局1-2で今季初の逆転負けを食らってしまいました。
毎度感じる事ですが、川崎は強かったです。パスの一つ一つに意図があって、それを周りが汲んで動き出すから、なかなかボールを奪えませんでした。それに対してエスパもここ4試合で堅い守備組織を見せていたので、それがどの程度通用するのかが楽しみだったわけですが、まだまだ戦術が浸透しきれていないというのを強く感じました。まず守備に関しては、いつもに比べるとブロックがコンパクトではなかったです。その空いたところで川崎の選手を自由にさせてしまうから、これまでのように真ん中ではね返す事が全くできませんでした。また中盤の守備の強度も低くて、ボールを取れそうなところでかわされてタテパスを許す場面が何度もありました。複数人で囲もうとしてあっさり前を向かれる場面もあったし、あれは頭を抱えました。あれじゃ簡単に最終ラインを晒す事になるし、失点するのは当たり前です。これまではブロックをコンパクトにして真ん中で自由にさせないというのが徹底できていたのですが、この日に関しては何とか前でひっかけたい中盤と相手のウラ抜けが怖くてラインを上げられない最終ラインって感じで、両者の意図がかみ合ってないと思いました。
繰り返しになりますが、確かに川崎は上手かったです。それに対抗するには守備をより堅くするしかなかったと思うのですが、その肝心要の守備ブロックのコンパクトさが欠けてしまってはどうしようもないですよ。ゾーンディフェンスをやる上に置いては最終ラインと中盤の意思をしっかり合わせて、選手一人一人が周りの味方の動きとボールを見ながらポジションをとらないといけないのに、この日に関してはそういう守り方が出来なかった。だいぶチームの戦い方がチーム内で共有されてきたと思っていましたが、全然甘かったですね。もっと今の戦いをする上での鉄則のようなものをきっちり理解していかないとダメなんだなというのを、川崎に高い授業料を払って教えてもらった気分です。
そういった戦術面の問題以前に残念に思ったのが、結局選手がビビってしまった事。いく時はもっと相手に厳しくいかないといけないのに、前半の途中からかわされるのを恐れて厳しくいけなくなっているように感じました。どんなに立派な戦術を持っていたとしても、選手一人一人が一体一で負けないという強い意思を持って戦わないと勝てるわけないです。そういう部分でまたも腰がひけたような戦いをしてしまったのが残念でした。ツイッターとか他のブログを読む限り「まあしょうがない」とか「アウェイの時よりもやれていた」という意見が多かったのですが、僕は「いや、お前らもっと出来たでしょ?」って思うから、全然満足できてないです。もっと一人一人が猛省して日々の練習に取り組んで欲しいな、と思いました。
とはいえ僕も「まあしょうがない」という気持ちはありますよ。川崎も数年かけて今の形を浸透させてタイトルもとって、その中で自信をつけてきて今があると思うので、その意味で我々も数年単位での長いスパンで見守る必要があるのでしょうね。
これで連敗。次はアウェーでC大阪戦です。これも厳しい戦いになるでしょうが、さすがにリーグ戦三連敗はよろしくないので、何とか踏みとどまって欲しいところです。
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