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2018年7月24日 (火)

五分の星で折り返し(7/22 G大阪戦)

 昨日(7/22)はアウェイでのG大阪戦でした。吹田には昨年行って、その見やすさに感心したので(帰りのモノレールの駅の混雑ぶりには辟易しましたが)、日程があえば行きたいと思っていました。日曜のナイトゲームでなければ行きたかったんですけどね。もっとも関西は関東以上に尋常じゃない暑さのようですが・・・。

 相手は予想外に苦しんでいるG大阪。とはいえアウェイだし連戦である事を考えると厳しい戦いになると思っていました。その通り最後の方は苦しみましたが、何とか逃げ切って勝ち点3.苦手の関西勢に連勝という望外の結果となりました。

<明治安田生命J1リーグ 於 パナソニックスタジアム吹田>

   清水エスパルス 2ー1 ガンバ大阪

 試合開始直後は何とかホームで勝利を、と意気込むG大阪が勢いよく攻め込み、セットプレーからの三浦のヘッドなどの場面を作りました。10分ほどは自陣に押し込められたエスパですが、次第に落ち着きを取り戻すと自分達の守備ブロックにより相手の前線の三人とその後ろとの間を分断し、奪ったボールを大事につないでいく事で、じわりじわりと主導権を奪い取ります。そして27分、バイタルエリアでの石毛のダイレクトパスに反応した北川が相手DFに倒されてPKを獲得。北川自身がおちついてこれを決めて、先制点を奪います。その後はG大阪の攻撃を苦もなくいなしたエスパが1点リードで折り返します。

 後半、G大阪は3ボランチの一人を下げて藤本を入れ、より攻撃に重心を置いてきます。それにより見た目の主導権はG大阪に移りましたが、エスパにとってもカウンターをかけやすい形となり、しばらくはG大阪がボールを握って攻め込み、それに対してエスパがカウンターで応戦する形になりました。しかし65分、倉田から奪われたボールを再び奪い取った金子がサイドにパスを送り、これに反応した北川がゴール前へクロス。これを途中出場のドウグラスが見事に合わせて追加点。理想的な形でエスパがリードを広げます。この後は攻撃の枚数を増やしたG大阪に攻め込まれ、75分に1点を返されて、アディショナルタイムには冷や汗モノの場面も作られましたが、どうにか凌ぎきったエスパがアウェイで久々の勝利をあげました。

 勝因はやはり安定した守備ですね。中三日の連戦である事や酷暑の中での試合という事で前節ほどのアグレッシブな守備はできませんでしたが、それでもコンパクトな守備ブロックを敷いた上で相手をサイドに追い込む守備を徹底させてました。それが効果を見せたのが前半で、ブロックを作って真ん中を締める事で相手の前線の3人にパスを通させず、試合開始直後のG大阪の攻撃の勢いを見事に削いでいきました。後半、G大阪にボールを握られましたけど、それでも途中まではバイタルエリアで相手を自由にさせませんでしたからね。さすがに酷暑で運動量が落ちた70分あたりからは、思うように真ん中を締められなくなって相手の侵入を許しましたが、1失点した場面以外は最後まで集中を切らさず守り切る事ができました。こうしたベースとなる守り方を再び取り戻してきたのは非常に良い材料だと思います。

 攻撃に関しても、前節ほどのインパクトは残せなかった印象ではありますが、前半は落ち着いてボールを握る時間を長くする事で自分達に流れを引き寄せ、G大阪にペースを握られた後半は逆に効率的なカウンターをかけて相手を揺さぶるというような感じで、その時の状況に応じて攻め方を変える事が出来たのが印象が良かったですね。これまでは真正直に同じペースで戦うという印象があったので。カウンター自体も鋭いもので、2点目の場面以外でも何度か決定的な場面があったし、そうしたカウンターと遅攻とをより精度の高い形で使い分ける事ができれば、相手にとってさらに脅威になると思います。そういう意味でも先が楽しみですね。

 もちろん課題はあります。攻撃面は、特に後半に決定的な場面を作りながら決めきれなかった事。守備面は疲れからとはいえ75分以降にはバイタルエリアへの相手の侵入を許した事とサイドからのクロスの対応。特に後者に関しては2点差で勝っていたのをドローに持ち込まれる危険性があったので、どこに問題があったのかを検証する必要があるでしょう。ただそうした修正点を少しずつ潰していく事でさらに上を目指す事が出来るし、ベースとなる戦い方を持てているのは強みです。そこをしっかり磨く事でチーム力を地道に上げていってくれれば、と思います。

 これで17試合を終了して、7勝7敗3分けの五分の星をあげました。開幕前とか中断前とかを考えると予想以上に良い感じです。ただここで手綱を緩めると簡単にチームがおかしくなる事を昨季とかで身に染みて体験していますから、油断は禁物です。まずはノルマとなる残留に近付くために、アウェイでの横浜FM戦に向けてしっかり準備して欲しいです。

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