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2018年7月20日 (金)

上々のリスタート(7/18 C大阪戦)

 盛況のうちに幕を閉じたW杯からわずか数日後の昨日(7/18)、J1リーグが再開しました。エスパルスは中断前は4位のC大阪をホーム・アイスタ日本平に迎えました。

 なにせ我々エスパファンには先週の天皇杯のショックが残っており、内容的にもあまりいい話を聞かなかったので、リーグ戦再開を戦々恐々とした気分で迎えた方も少なかったかと思います。それが速報メールが届くたびにエスパの得点が知らされ、ツイッターのTLは絶賛の嵐という事で、少なくとも僕は「嬉しさ半分、戸惑い半分」って感じでした(苦笑)。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

  清水エスパルス 3ー0 セレッソ大阪

 

 内容的に文句のつけようがない試合でした。「よくぞこの試合に向けてコンディションを整えてくれた!」とスタッフ、選手に感謝するばかりです。

 立ち上がり数分はどっちつかずの展開でしたが、次第にエスパがC大阪を押し込み始めます。そして11分、CKから弾かれたボールを松原が拾ってファン ソッコに預け、ファン ソッコがそのボールをワールドクラスのシュートでゴールに叩き込み、エスパがあっさり先制します。これで気を良くしたエスパは前半戦のいい時に見せた戦い、コンパクトなブロックを敷いた上で前からプレスをかけるサッカーを展開し、C大阪を圧倒。28分には、左サイドからのパスを白崎が良い動き出しを見せたデュークに絶妙のダイレクトパス。デュークがこれをダイレクトで折り返すと、北川が落ち着いて相手ゴールに沈め、2-0とします。その後の10分ほどはC大阪に攻め込まれ、何本か危険なクロスを入れられましたが、六反を中心に何とか凌ぎ切り、2点リードで前半を折り返します。

 後半から20分ほどはユン ジョンファン監督に気合を入れられたC大阪に押し込まれる展開になりますが、自陣で2ラインのブロックを敷いたエスパが落ち着いて対応し、C大阪にペナの中への侵入を許しません。次第にC大阪が攻め疲れを起こし始めた67分、エスパはカウンターから久々に相手陣へ攻め込むと、立田のシュート性のボールを上手くウラへ持ち出した金子がGKもかわして逆サイドへクロス。どフリーで待っていたクリスランがこれをきっちり押し込んで3点目。その直前にフォーメーションを4-1-4-1にしていたエスパはその後のC大阪の反撃を落ち着いていなし、途中投入の兵働、長谷川の両ベテランがさらにチームを活性化させるというおまけまで付けて3-0のまま勝利しました。

 良かったのは何といっても守備面ですね。中断前は連戦の疲れからかなかなかコンパクトなブロックを維持できず、クロス対応の稚拙さもあいまって失点を重ねてしまっていましたが、この日は開幕直後の数試合で見せたコンパクトなブロックが復活し、それを起点にボールホルダーを前から追い込んでサイドへ追いやってボールを絡め取る守備を見せました。後半など自陣に押し込められる時間帯もありましたが、とにかく真ん中は強固でバイタルエリアは明け渡さず、サイドにボールが回ってもSBとSHで連携して対応し、特に後半は殆ど効果的なクロスを上げさせませんでした。これだけでも「あ、戻ってきたな。」と満足するところなのですが、この日は前半戦と比べて切り替えの部分、特に攻から守への切り替えが非常に早く、C大阪が自陣でボールを奪って攻め込もうとしても、すぐさまボールを刈り取って二次、三次攻撃につなげる場面が何度もありました。このへんは河井、白崎の両センターハーフが出色の出来だったし、金子、デュークの両SHも見事な働きで、「やはり今季のウチは中盤の4人がどれだけ機能するかがキモだな」と思わされました。

 こういう良い守備が出来る時は攻撃も良くなるもので、この日は攻撃面も良かったですね。特に前半戦と比べて向上したと感じたのは遅攻の時ですね。前半の最初の30分はウチがボールを握る時間帯が長かったのですが、中断前は相手にブロックを敷かれると攻め手を失って単調なクロスを上げるばかりになる事が多かったと思うのですが、この日は両センターハーフを中心にしながら落ち着いてサイドと連携してボールを出し入れし、時にサイドチェンジを織り交ぜながら相手のスキをうかがう戦いが出来ていました。それが成果として現れたのが2点目のシーンで、まさに狙い通りの形だったんじゃないかと思います。一方後半は相手にボールを握られましたが、そこでボールを奪った後のカウンターも健在で、何度かC大阪を混乱に陥れてましたね。このように前半戦の武器だったカウンターの威力を残しながらボールを握った時の攻め方が向上しているのは良い事だと思います。遅攻の精度についてはまだまだ向上の余地がありますが、先が楽しみになってきました。

 などといろいろ書きましたが、何よりお見事と思ったのは身体とメンタルのピークをきっちりJ1再開初日に合わせてきた事ですね。中断中に16日間ものオフを与えるのはまずいんじゃないかという意見は多かったし、先週の天皇杯の結果に対して不安な気持ちを抱いた方は多かったと思うのですが、そういったネガティブな反応を見事に抑えたこの日の戦いぶりには脱帽せざるを得ません。ヨンソン監督以下のスタッフがお見事だったと思います。もっともまだ1試合戦っただけですし、前半を見る限りクロス対応にはまだ改善の余地ありと感じましたが、「これなら何とかなるかも。」と思わせてくれる試合でした。

 次は週末の日曜にアウェイでG大阪との対戦です。この尋常でない暑さの中、中三日で戦うのは非常にきついでしょうし、暑さがより厳しいであろう関西の試合となるとなおさらなので、まあ勝ち点1でもOKと思いがちなのですが、残留争いの直接対決と捉える事も出来るので、この試合の捉え方は難しいですね。僕などは「まあ勝ち点差を縮められなければいいや」と思っちゃうのですが、そこをヨンソン監督がどう選手達をこの試合に臨ませるのか、非常に興味深いですね。

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