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2017年11月27日 (月)

悪夢のような敗戦(11/26 新潟戦)

 昨日(11/26)はホーム最終戦となる新潟戦でした。久しぶりに良い天気に恵まれて、風が強いのは気になったものの、気持ち良く見る事ができました。途中までは・・・。

 前半、予想外にチームの出来が良くて2点先行する事ができ、2点差が危険な点差というのは知っていたものの「この調子なら何とか。」と思っていたのが、後半残り20分で立て続けに3点を奪われ、悪夢の逆転負け。試合後のエンディングセレモニーや浩太の引退セレモニーは何と言うか「どっちらけ」って感じで見てました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー3 アルビレックス新潟

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 まあチーム状態が悪い時はこういうものだよな、という感じですかね。ことこの試合に関しては「サッカーの神様に見捨てられた」としか言えないです。なぜ見捨てられたかは明白ですが。

 前半は今季でも五指に入る出来でした。試合の入りが非常に良くて全員の前へ出る気持ちがよく出ていたし、テセという前での預け所が出来た事で、そこへ早めに当ててそこに北川や金子が積極的に絡む事でチャンスを広げて最後はサイドから勝負という形が出来て、それにより新潟を自陣に押し込む事に成功します。得点の獲りかたも、1点目は松原の絶妙なクロスにテセが真ん中で潰れ、その後ろに飛び込んだ金子が合わせるという見事な形だし、2点目も中盤で引っ掛けたボールをコンビネーションで前へ持ち出した金子が北川へラストパスを送り、北川も見事な個人技でゴールへ流し込むというもので、どちらもとてもきれいなゴールでした。一方、守備も前から新潟を嵌めにいき、押し込まれても一人一人が体を張って対応する事で、新潟にチャンスらしいチャンスを与えません。3点目をとれそうでとれなかったのが気になるところでしたが、前半は久しぶりに見ていて楽しい試合でした。

 後半、まずは堅く入ろうとしたのか、エスパは前半ほどには前に積極的に出る事はなくなり、それにより主導権は次第に新潟の方に移っていきました。前半に比べて危険な形のシュートを浴びる事が増えました。ただこちらの左サイドにいたホニのドリブル突破しか攻め手がないような感じだったのでさほど怖いとは思いませんでしたし、エスパもカウンターから何度かチャンスを作るなど、ある程度ゲームをコントロールできていました。それが暗転したのは、鎌田が怪我でピッチの外に出たスキを突かれて失点してから。その後はオーバーペースで疲れの見え始めたエスパを勢いの出た新潟が押し込む展開に。何とかしのいでいましたが、85分にペナ前で不用意なファウルをして与えた直接FKをねじ込まれて同点に。さらに89分にはこちらの左サイドからのクロスを誰も処理する事が出来ずに逆転を許してしまいます。何とか同点にだけは追いつこうと反撃しようとしますが、その頃にはチームがバラバラになってしまってろくな攻撃を出来ず、2-3で悪夢のような逆転負けとなりました。

 前半が非常に良かっただけに、受け入れがたいとしか言いようのない結果なのですが、試合後真っ先に思ったのは「脆すぎる!」という点ですね。1失点しただけなのですからあんなにバタバタする事はなかったのに、と思います。特に直接FKを与えた場面は、どうしても二見を責める声がおこりがちですが、むしろバイタルエリアで同じ選手に三人が集まって、ホニと同じく危険なドリブラーの山崎の前を開けてしまった方が問題です。具体的に山崎をフリーにしたのは竹内なのですが、彼のこのプレーに象徴されるようにみんながバタバタしてしまってましたね。同点にされてからはもっとひどかったです。またメンタルの面以前に、プロの選手に言うべき事ではないですが、「サッカー知らないんじゃないの?」と思うプレーが多かったな、と思います。後半ある程度受け身になるのはまあ仕方がないとはいえ、もう少し丁寧につないで自分達がボールを持つ時間を増やす事ができれば、試合終了間際にあそこまで運動量が落ちる事はなかったのではないかと思います。2点のリードがあったわけですから、その分時間を上手く進められればいいのですからね。それと1失点目は、直接的な原因は二見がボールをバウンドさせた上に目測を誤ってかぶってしまったのが原因ですが、そもそもこのプレーは鎌田が治療でピッチを出た直後のプレーで、しかも主審が六反にボールを渡したところから始まってるんです。あろう事か六反はそのボールを味方が誰もいないところに蹴ってしまって、それを貰った新潟の選手がエスパの最終ラインのウラに難なくボールを入れ、それが二見のミスに直接つながってるんです。それを考えると、六反の安直なプレーも二見と同じくらい重罪です。同点ゴールの時は壁の作り方も間違ってるし、「経験あるGKとして獲ったんだから、もうちょっとちゃんとやってよ。」と言いたいです。他にも同じような安直なプレーが散見されたし、チームとしても個人としても経験値が足りない事を痛感しました。このへんは猛省して欲しいです。

 ただそれ以上にお粗末だったのが、試合中の選手交代でしたね。まず鎌田を左のサイドハーフに置いたのは、ホニが気になったためのものでしょうが、数日練習させただけの状態でぶっつけ本番でやらせたのはリスキーだったかな、と。また下げた選手が北川だったのも拙かったですよね。新潟にとってカウンターの脅威が薄れましたから。さらに負傷した鎌田に代えて長谷川を入れたのも疑問です。カウンターの起点が完全になくなりましたから。また既に疲弊していたテセと足の遅い長谷川が前に張る事で、最終ラインにプレッシャーをかける事が全くできなくなったのも失敗ですよね。疲弊していたテセを86分くらいまで引っ張ったのも問題です。何というか、ここのところの小林監督の選手起用に関しては、もう自信をなくして迷いまくっているのがバレバレで、それが試合中の選手交代だけならともかくスタメン選考にも及んでしまっているので、正直今の小林監督に安心してチームを預ける事が出来ないです。来季の監督をどうするかについてはここでは言わないでおきますが、「最後の一試合くらいちゃんとやってよ!」と強く言いたいです。もっとも鎌田を下げるか否かについてはメディカルスタッフが小林監督を迷わせる事を言っていたらしい事は付記しておきます。鎌田が実はじん帯を痛めていたと聞くに至っては、「この場にいたメディカルスタッフは全員クビ!」と言いたいです。

 これで15位転落。16位甲府との勝ち点差はわずか2となり、自力で残留を果たすには最終戦で神戸に勝つしかなくなりました。神戸は今季に向けてのモチベーションはそれほどないでしょうが、それでも選手個々の能力はウチよりも上です。ましてやこの日の体たらくを見た後では楽観的な物言いはできません。ただ今後のクラブ運営・強化の事を考えると、「J2に落ちて鍛え直してもらった方がいい」とは口が裂けても言いたくないので、可能性がある限りはどんな事をしてでもしがみついて欲しいと願うばかりです。

 という事で、最終戦はアウェイでの神戸戦です。まずは明日(11/28)ゆっくり休養して、その後の三日間で最善の準備をして欲しいと思います。

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