« 男子代表サウジアラビア戦 | トップページ | ホームで蹂躙された試合(9/16 川崎戦) »

2017年9月11日 (月)

This is Football(9/9 甲府戦)

 昨日(9/9)はアウェイの甲府戦を見に、二年ぶりに甲府へ行って来ました。二年前に行った時はリーグ戦の最終節で、既に降格が決まっていたので、「今度はいつ来れるかな?」と少々感傷的な気分にもなったものですが、そこからわずか一年のブランクで再び訪れる事が出来て良かったなと思いました。

 試合は1-0で勝利。降格圏の16位のチームに再び勝ち点8の差をつける事ができました。試合内容は後述するように褒められたものではなかったですが、大きな勝ち点3を手にした事には変わりありません。アウェイでの勝利も久々だったし、満足のいく甲府遠征となりました。

<明治安田生命J1リーグ 於 山梨中銀スタジアム>

 清水エスパルス 1ー0 ヴァンフォーレ甲府

Cimg1367_small

 内容的には記事のタイトル通りの試合だったかな。特に甲府サポからするとそういう試合だったのではないでしょうか。これがサッカーの怖さであり面白さだよな、と思いました。

 白崎が先発復帰を果たした一方で、竹内が練習中に負傷したため枝村がボランチに入り、サイドには移籍後初先発の清水を起用したエスパですが、そうしたメンバー変更の影響か、前半は苦戦を強いられる事になりました。とにかく真ん中でボールが収まらず、また最終ラインやボランチがボールを持っても、本来攻撃のスイッチを入れる役の竹内がいないせいか、タテへのパスを入れられずにサイドへ預けるばかりとなり、守備時は5バックを敷く甲府相手に有効な攻めが出来ません。一方甲府は基本的には両サイドのウラに2トップを走らせて、そこを起点として攻めてきましたが、そこへの対応でバタバタしてしまい、そこから相手に押し上げられて攻め込まれるという時間帯が続きました。何とかクリアしてもすぐ相手に拾われるし、そもそも繋ぎのところでボールを浮かせたままにする事が多くて、そこでのボール回収でも相手に取られてしまうため、なかなかボールを保持する事が出来ませんでした。ただ真ん中のところは両CBとボランチが体を張って守ってくれていたので、ボールを持たれているわりにはそれほど「ヤバい!」と思った場面はなかったので、後半もう少しボールを落ち着かせて、カウンターかセットプレーで仕留められればと思っていました。

 後半も基本的には流れは変わらず、それに加えて甲府が最終ラインの前のスペースも使ってくるようになったので対応しなければならない事が増えたのですが、エスパも前半よりは後ろからしっかり繋いでいく意識が高まってきたためボール保持率は互角に近くなります。ただ甲府の守備も堅かったためにチャンスを作るところまでは至らず、甲府も次第にミスが増えてきて、試合は完全に膠着状態に。しかし71分、わずかなスキを見逃さなかった北川が抜け出してGKのニアをぶち抜くシュートを決め、エスパが先制に成功します。その後は交代選手を入れてより攻撃に人数をかけてきた甲府に攻め込まれましたが、エスパも最後まで集中を切らす事なく凌ぎ切り、1-0で勝利を収めました。

 とにかく守備で集中を切らす事がなかったのが一番の勝因ですね。甲府の攻撃時の狙いは明確だったし、2トップの二人は終始イヤらしい動きとボールキープによってウチを苦しめました。またパス回しも上手かったので、後手を踏む場面が多かったのですが、とにかく集中を切らさずに、誰かがやられてもすぐ誰かがカバーするという意識が高かったので、押し込まれているわりには決定的なチャンスはそれほど与えませんでした。特に両CBの角田、二見が頑張ってましたね。ボランチの六平、枝村もよくサポートできていたし、六反も落ち着いたセーブを見せてくれました。ここ6試合ずっと複数失点を重ねてきたのが久々にクリーンシートを達成したわけですが、それに恥じない働きをしてくれたと思います。

 一方の攻撃に関しては、この日は見るべきところが少なかったですね。やはり期待された長谷川、白崎の2トップが機能しなかった事と、前述したように攻撃のスイッチを入れる役である竹内がいなかったのが影響したのでしょう。なかなかスムーズな攻撃ができませんでした。正直前半を見る限りでは点が入る気がしなかったですし、後半もチャンスは少ないだろうなと思っていましたが、そのわずかなチャンスを北川が見事にモノにしてくれました。あの場面も一瞬時が止まったような感じがあったのですが、インタビューによるとそのわずかな時間の中でも北川はデュークにボールを要求していたみたいですし、またそのボールを見事な反転で受けてゴールを決めるあたりは、彼の非凡なセンスを感じさせてくれました。また接触があって痛い中でもラストパスを出したデュークもお見事でした。この日のような堅い試合ではああいうわずかなスキを突けるか否かが勝敗を分けるので、そのスキを活かした北川は本当に見事でした。ただそれ以外は帰陣の早い甲府の前にほとんどチャンスを作れなかったので、もう少し丁寧にボールを繋ぐ事と、その中でパスコースを増やすように動く意識を高める事を、もっと普段の練習から意識して欲しいですね。

 前述したように、これで16位のチームに勝ち点8差をつける事ができました。少しホッとした気分ですが、残留争いをしているチームとの直接対決はまだまだ続きます。この日のような戦いをしていては、守備はともかく攻撃は問題ありだと思うので、そこはもっとチームとして高める必要があります。一方でこの日白崎が90分近くプレーして、前半のデュークへのラストパスとか時折らしいプレーを見せてくれた事は収穫ですし、チアゴ アウベスやテセの全体練習への復帰も間近と聞きます。そういう明るい材料もあるので、そうしたプラス要素を上手く加えていってくれればと思います。

 次節はホームに川崎を迎えての一戦。正直荷が重い相手ですし、松原はサスペンションで出場できないというのも痛いです。苦しい試合になる事は間違いないですが、何とか粘って少しでも勝ち点を積み上げてくれる事を期待したいです。

※ブログランキング参加中です。

にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
にほんブログ村

|

« 男子代表サウジアラビア戦 | トップページ | ホームで蹂躙された試合(9/16 川崎戦) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: This is Football(9/9 甲府戦):

« 男子代表サウジアラビア戦 | トップページ | ホームで蹂躙された試合(9/16 川崎戦) »