必然の敗戦(8/5 鳥栖戦)
昨日(8/5)はアウェイの鳥栖戦を見に、九州まで行って来ました。
前々から航空券等は準備していたものの、台風5号が来るかも、という事で、直前まで行くかどうか悩みました。が、翌日の午前中のうちに発てば大丈夫だろうと判断して、帰りの航空券の便だけ変えて、行ってきました。やっぱりここのスタジアムは好きなんですよね。すごく武骨な作りだけど見やすいし、J1ではなかなか味わえないアウェイサポーターへのおもてなし精神にあふれているところなので。試合前にアウェイサポーターに対して立ち上がって拍手してくれるとこなんて、ここしかないですからね。まあ今回は負けちゃったんで、試合後のDJの煽りに対して「ウゼェ。」って思っちゃいましたけど(苦笑)。
<明治安田生命J1リーグ 於 ベストアメニティスタジアム>
清水エスパルス 1ー2 サガン鳥栖
タイトルの通りで、負けるべくして負けた試合ですね。チーム力に差があったとは思いませんが、あれだけ安い失点を繰り返し、あれだけあったチャンスをふいにしてたらそりゃ負けるでしょ、という意味で、必然の敗戦だったと思います。
試合の入りは悪くなかったと思いますが、5分にあっさり失点。直接FKで相手が変化をつけてきたのに対してのケアが非常に甘い、本当にもったいない失点でした。その後、エスパもじっくりとパスを回してチャンスを伺い、この日スタメンに入った金子のシュートなど、いくつか惜しいシーンを作りましたが、逆に20分に2失点目。まあ相手のパスワークは見事でしたが、こちらも人は揃っていただけに、あれだけ自由にやらせちゃダメですね。その後しばらくはエスパがボールを支配し、デュークの二度のシュートなどがありましたが、いずれも権田に防がれ、逆に相手のセンターFWのイバルボのキープ力と田川の突破力に苦しめられ、完全に流れをつかみきるところまでいきません。それでも前半終了間際に松原の見事な突破から長谷川にクロスが渡りますが、長谷川がこれを合わせきれず、無得点で前半を終える事になってしまいました。
後半、何とか先に1点を返したいエスパは、早めに村田を入れて攻撃に人数をかけてきます。それが実ったのか、竹内のクロスを長谷川がバックヘッドでゴールにねじ込み、1点差にします。その後エスパはさらに攻勢をかけるべく鎌田に代えて北川を入れ、六平を右SBに回しての4-1-4-1のような形にして同点を狙います。しかし鳥栖もFWの選手に代えてDFを入れて3バックにしてきたため、1トップの長谷川が3人のDFを相手にしなければならなくなり、なかなか真ん中でボールを収める事が出来なくなってしまいました。結局システムをより攻撃的にしたにも関わらず、その後の決定機は真ん中での崩しから北川が抜け出した1回だけ。終盤にはカヌをトップに上げてパワープレーを敢行しますが、有効な攻め手にはならず、結局エスパがベアスタで初めて敗戦を喫する事になってしまいました。
反省点はいろいろありますが、とにかく守備面ですね。特に1失点目はあまりにも安過ぎます。ゴールを決めた福田へのケアが全くなくて、ボールが渡った時に初めてシュートブロックにいくんじゃ遅すぎです。それにシュートコースに近いところに二人選手がいましたが、二人とも六反に任せてしまったのも気に入らないですね。シュートブロックにいった選手と同じように体を張って欲しかったところです。そういう甘さがモロに出た失点ですね。2失点目については、相手の3トップのケアで最終ラインがいっぱいいっぱいになってしまった分、後ろから入ってきた選手を捕まえきれなかったというのが大きいと思うのですが、その分中盤の4人が相手の中盤の3人をきっちり見なければならないのに、前半に関してはそれが終始曖昧だったように思います。それで後手を踏んでしまったかな、と。このへんは事前準備が甘かったのと、中盤の4人の意識もちょっと甘かったのが原因でしょうね。あとはこの日センターFWに入ったイバルボの予想以上のキープ力の高さに引っ張られて混乱したところもあったかもしれません。その意味では2失点目は相手を褒めるべきかとは思うので、やはり1失点目ですね。6~7月に苦しみながらも勝ち点を積み重ねてきたのは、粘り強く守って失点を最小限にしてきたからです。それがここ2試合で4失点もしています。特にどちらの試合も1失点目に安すぎる失点をしている。こういうのをなくしていかないとJ1で勝ち点を積み重ねていくのは難しいと思うので、もう1度ネジを閉め直して欲しいです。
攻撃に関しては、テセがアクシデントで出れなかったにも関わらずチャンスは作れていました。それだけに最後のフィニッシュが決まらなかったのが痛かったですね。特に金子、デュークはどうにもシュートコースが甘いところにしかいかないので、もっと練習して欲しいです。長谷川も後半のヘッドは見事だっただけに、同じ集中力を前半終了間際のチャンスで見せてくれていれば、と思うと残念でならず、あれがある分とても及第点はあげられません。あそこで1点返していれば、相手によりプレッシャーを与える事ができたはずですから。この日に関してはチャンスは作れていたので、とにかくフィニッシュやラストパスの精度をもっとあげて欲しいです。
ここで勝てれば目標としてた9位フィニッシュに近付けたはずなのですが、逆に広がってしまいました。しかもテセがアクシデントでこの日試合に出ず、次節以降も出られるかは不明です。おまけに六平がイエローカードをもらってしまって次節出場停止。この状態で、水曜に首位C大阪を迎えるという事で、何か今季最大のピンチが来たという感じです。ただ安い失点の多さとフィニッシュの甘さを除けば決して悲観する内容ではなかったですし、これに近いピンチは今シーズン何度かあったのをどうにか乗り越えてきたので、そこは小林監督の手腕と選手の火事場のバカ力に期待したいです。次の試合まで日がないですが、できる限りの準備をして欲しいですね。
ただ今は、テセの怪我が軽症である事を祈るばかりです。
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