何もさせてもらえなかった試合(8/19 鹿島戦)
昨日(8/19)はアウェイでの鹿島戦でした。関東圏での試合ではあったのですが、夜の試合となると行きはともかく帰りがきついので、家でおとなしくDAZNで観戦しました。
結果は完敗。前節以上に何もさせてもらえなかった感じが強かったので、見終わった後はかなりへこみました。
<明治安田生命J1リーグ 於 県立カシマサッカースタジアム>
清水エスパルス 0ー2 鹿島アントラーズ
とにかく何もさせてもらえなかった試合でした。これほど力の差を感じたのは、今季では初めてですね。
この日、エスパは前節からスタメンをいじってきました。増田をボランチで起用し、六平は右SBへ。そして長谷川の相方には、カウンター攻撃を意図して北川を起用しました。そして基本的にはリトリートして守り、奪ったボールを素早く前線につなぐというやり方を徹底させ、最初のうちはデュークのシュートなど惜しい場面を作りました。しかしそこは百戦錬磨の鹿島。次第にボールをキープする時間を増やし、SBが中盤の位置まで上がってサイドハーフは中と絡んだり外に開いたりして、エスパ守備陣を幻惑しにかかります。そして17分、ワンツーでど真ん中を割られて、レアンドロにゴールに流し込まれて失点。その後も鹿島はサイドハーフが綱に中途半端な位置取りをする事でエスパ守備陣を幻惑させ、ボールの奪いどころを絞らせません。こちらはただブロックを作って跳ね返す事しかできなくなり、ボールすらほとんど触れない状態となって、そのまま前半終了。「どうしたものか。」と頭を抱えるような状態で後半を迎えました。
後半に向けてボールの奪い所を少しでも整理できればと思っていたのですが、後半も状況は同じで、鹿島がほとんとボールをキープしている状態。こちらがブロックを作っていた事で、崩される事はありませんでしたが、鹿島の方が無理せずボールをキープする事を優先させたように見え、そのために相手がミスした時しかボールを奪えませんでした。またボールを奪ってもその位置が低いため、相手陣へボールを運ぶのに時間がかかり、さらに有効なフリーランニングも少なかったため、相手にブロックを作る時間を与えてしまい、まともに決定機を作る事が出来ません。村田、清水を投入してサイド攻撃に活路を見出そうとしますが、そもそもボールを渡す事もままならない状態。さらに金子を投入して攻撃に厚みをもたせようとしますが、その金子がフィジカルの弱さを突かれてボールロストしたところからカウンターを食らい、2失点目。結局、そのままタイムアップとなり、「お約束かよ」と思わせるような5試合連続の複数失点を喫しての完敗となってしまいました。
まあ鹿島が強かったです。悔しいですけど。試合運びやボールの動かし方、要所の場面での球際の強さ、全てがワンランク上でした。ただ、そうした相手に勝つには組織で戦うしかなかったと思うのですが、そもそもどうやって守るつもりだったのか、どこでボールを奪うつもりだったのかが見えてきませんでした。まあ基本的にリトリートして守るのは理解できましたし、それに対する鹿島の対応の上手さに対して苦労していたのもわかります。が、ここのところのエスパの守り方としては、CBとボランチの四人がしっかり締めて相手に自由に入らせず、外に追い出して奪うやり方であると理解していますが、この日に関しては真ん中へのタテパスを自由に入れさせたり、その受け手を自由にさせる事が多すぎました。象徴が1失点目の場面ですよね。確かにサイドハーフがイヤらしい位置にいて、中盤で数的不利になる事が多かったので、なかなか締めるのが難しかったのはわかるのですが、それにしても自由にさせ過ぎだったかなと。こういう戦い方はこの後の相手もやって来ると思うので、今一度整理する必要があると思います。それとともに反省すべきなのが、相手のボランチを自由にさせ過ぎた事。本来トップの選手がケアすべきだったはずですが、リトリートする事を意識し過ぎたのか、非常に前からのアプローチが甘かったですね。特に北川。このへんも見直す必要があると思います。とにかくそういう状態だったので、この日エスパが行った守り方は、ただブロックを作って跳ね返す事「だけ」。それではパス回しに長けた鹿島の思うツボでしょう。攻撃に関しては、そもそも相手のミスを待つしかボールを奪う手段がなかったので、機会自体が少なく、論評のしようがないです。ただ、カウンター攻撃をするために起用された北川が、攻撃においても「空気」だった事は記しておきます。
などと批判めいた事を書きましたが、この日の鹿島は、前節敗戦を喫した事を受けてチームを締め直し、ほとんどスキのないサッカーを見せてきました。そういう意味では、この日は「相手が悪かった」と思うしかないかな、とも思っています。ただ、見直して欲しい事が2つあります。1つはCB。相手の高さを考慮してこの日もカヌ、二見をスタメンで起用しましたが、またも限界を露呈した感があります。カヌは1失点目の時に二見のカバーをするポジションに入れていないという致命的なミスを犯しているし、二見も1失点目の金崎へのチャレンジが緩いし、2失点目の応対も軽いです。二人とも前から来るボールを跳ね返す能力は高いのですが、後ろを向かせられると途端に脆さを見せてしまいます。その二人が揃ってスタメンというのはさすがにもうまずいと思うので、次節かその次にはスタメンの見直しを考えて欲しいです(ただ、角田はどうも今季はトップフォームじゃないし、フレイレも5月の浦和戦や横浜FM戦を見る限りではちょっと不安ですけどね)。2つ目は、試合後のコメントを見る限り、この日の戦い方がどこまでチーム内で共有されていたのかが疑問に思いましたので、そこをもっと徹底して欲しいという事です。守備陣は守りを重視したい、攻撃陣は攻めたい、というのでは、特にウチのようなチームは立ちどころにおかしくなるので、ゲームプランの徹底というのはもっとしっかりして欲しいです。
次はホームで浦和戦。調子を取り戻している上にシステム上ミスマッチがおこる相手との対戦です。厳しい戦いになる事は必至ですが、何とかここは踏ん張って欲しいと思います。
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