貫禄勝ち(7/12 天皇杯いわきFC戦)
今週は火曜から風邪でずっと寝込んでいたため、試合の感想を書くのがいつもより遅れてしまいました。ただ会社もずっと休んでいた分、天皇杯の試合もしっかりTVで見る事ができたので、試合の印象が薄れないうちに感想を書きたいと思います。
前日(?)にはTVでも特集が組まれたくらいに注目を集めていたいわきFCとの一戦。こういう相手との試合はどうも負ける印象があったのですが、この日はしっかり勝つ事が出来ました。試合後には両チームの選手達が相手のサポーター席に挨拶しに行ったり、サポーター同士のエールの交換がありましたが、こういうところは天皇杯の良さだなと思いました。
<第97回天皇杯全日本サッカー選手権3回戦 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 2ー0 いわきFC
まず、いわきFCは予想以上の好チームでした。フィジカルの強さと走力は評判通りだったし、一方でフィジカル頼みではなくしっかりボールをつなぐサッカーをしていました。タテパスがビシビシ入るし、ボールホルダーを追い越す動きもあるし、で、特に前半は苦労させられました。ただウチが2点目を決めたあたりから段々ミスが目立つようになり、走力でも落ち込んでくるあたりは、劣勢のゲームを経験していないがゆえのメンタル面の弱さというか試合経験の少なさを感じました。実力的にはJFLでも十分やっていける力はあると思うので、まずはできるだけ早いタイミングでそこまで上がって試合経験を積んでいけば、将来恐いチームになるかも、と思いました。(狙ってるでしょうが、今年の全社で地域リーグ決勝大会への出場権を勝ち取って、そこで一気にJFL昇格を勝ち取るなんて手もありますけどね。まあそんなに甘くはないでしょうが。)
それに対するエスパですが、前半開始早々に二見のロングスローを長谷川がすらす形で先制点をとり、その後もテセ、長谷川、デュークの長身を利した攻撃で主導権を握ったまでは良かったのですが、攻撃がそれ一本になってしまったのでいわきFCにアジャストされてしまい、次第に主導権を握られてしまいました。いわきFCはまずボランチとかから2シャドーにボールを持たせ、そこからサイドへ開くかトップとのコンビネーションで崩す事をやって来たのですが、この2シャドーに対してボランチが見るのかCBが見るのかが曖昧で、さらにボランチに対するケアも同じく曖昧になってしまったため、なかなかボールを奪う事が出来ません。いわきFCのラストパスやフィニッシュの精度が低くてそれほど決定機は与えませんでしたが、それでも一度目は六反の二度にわたるビッグセーブで難を逃れた形だし、二度目も枠をそれたとはいえ完全に相手をどフリーにしていました。ここで失点してたら試合は全くわからなかったでしょうね。
後半、さすがにまずいと思ったのか小林監督が2トップのどちらかが相手のボランチを見るように指示を出します。これによって竹内、六平がより相手の2シャドーをケアできるようになり、真ん中を締める事につながりました。さらに50分にテセがサイドで粘ってフォローした枝村に預け、その枝村が落としたボールを竹内が見事なミドルシュートで相手ゴールに沈め、点差を2点にします。その後も怯む事なくいわきFCが攻めかかりますが、エスパは中央をしっかり締めて相手の1トップ2シャドーを自由にさせません。ならばとサイドから攻めようとするいわきFCでしたが、エスパは角田、カヌ、途中から二見がきっちり跳ね返し、またサイドからのクロスの精度が低かった事もあって、決定機を作らせません。逆にデュークと途中投入の村田がカウンターから両サイドを攻め上がり、いくつか惜しいシーンを作ります。追加点はあげられませんでしたが、後半はほぼ相手の攻撃を封殺したエスパの貫禄勝ちとなりました。
まあシステムのミスマッチはわかっていたはずなのに前半はそれで苦労したっていうのは反省点かな、と思います。スタメンでは今季初めて組んだテセと長谷川の2トップも、機能したとは言い難いですね。ただG大阪戦の時の良い流れを上手く活かせていた印象はありますね。攻撃陣は長谷川、デュークが良い仕事をしたし、竹内もいつになく積極的にシュートを打っていたのも好印象です。また最終ラインがコンディションの問題で結構メンバーが変わったのですが、どの並びでも問題なくやれていたのは収穫だと思います。また、結構話題性とかの関係でやりにくさが多少なりともあったと思うのですが、それを見せずにきちっと相手をリスペクトした上で勝てたというのも、大きな収穫ですね。ここで負けていたらG大阪戦の流れが途切れちゃいますから。選手達は昨日から良いオフを送れているのではないでしょうか。
次のリーグ戦は月末近く。チームは日曜までオフで、月曜から練習再開です。ようやく良い流れを掴み始めているので、その流れを壊さないよう万全の準備をして欲しいと思います。
※ブログランキング参加中です。
にほんブログ村
| 固定リンク
コメント