12試合ぶりの公式戦勝利(5/31 ルヴァン杯FC東京戦)
昨日(5/31)はルヴァン杯のFC東京戦がアイスタ日本平で行われました。あまり見るつもりはなかったのですが、仕事が早く終わったので、スカパーでリアルタイムで見てました。
結果は2-1で勝利。今季初のホームでの勝利、さらには4月のアウェイでの柏戦以来12試合ぶりの公式戦勝利となりました。またも先制を許してどうなる事かと思いましたが、最終的にはいいものを見せてもらったな、という気分になりました。
<Jリーグルヴァン杯予選グループ第7節 於 IAIスタジアム日本平>
清水エスパルス 2ー1 FC東京
全員が自分の役割をまっとうしたのが勝因かな、と思います。遅きに失した感はありますが、ルヴァン杯の最終戦で意地を見せてくれたのは良かったですね。
リーグ戦とルヴァン杯で選手を分けて起用してきたもののそれが上手く機能しなかった反省からか、この日は先週土曜の横浜FM戦のうち4人をスタメンで起用してきました。そして戦術面でも、中盤のラインを少し下げて全体のゾーンをコンパクトにし、まず守備から入るという形をとりました。そのせいで攻撃面は少し物足りなさが出たものの、F東にも途中までは主導権を握らせず、どっちつかずの展開が続きました。しかし中島にサイドを崩されて危ないシュートを打たれたあたりから少しずつチェックが遅れ始め、F東にペースを握られてしまいます。そしてまたもお約束のようにセットプレーから失点。難しいボールではありましたが、あそこは何とか鎌田に触って欲しかったですね。この時点までエスパの決定機は一度だけで、なかなか攻め手が見いだせない状態だったので、「こりゃまた厳しいかな。」と思ったのですが、42分頃に北川がF東のウラをとってクロスバー直撃のシュートを打ったあたりから攻撃陣に躍動感が出始め、そして45分に北川がGK林のニアサイドを抜くコンtロールショットを決め、同点に追いつきます。シュートが上手かったのはもちろん、鎌田、枝村、北川と、相手のブロックの間に入り込んだ選手間で綺麗にパスをつないだ見事な崩しでした。前半0-1のままではまた雰囲気が悪くなるだけに、貴重な同点ゴールだったと思います。
後半は、最初はF東が流れをつかむかな、という感じだったのですが、50分頃に野津田に代えてテセへ入れ、金子をボランチの位置に据えた事により真ん中の守備がより強化され、全くの互角の展開に持ち込みます。F東がそれほどしゃかりきに攻めてこなかったのもありますが、テセが前線でしっかり守備をし、金子も要所でF東の攻撃の芽を摘み、さらに攻撃でも良いアクセントになり、次第にペースはエスパに移っていきました。70分にアクシデントによりテセが負傷交代になってしまいますが、代わりに出場したチアゴ アウベスがFKから絶妙なボールを入れ、それに村松があわせて、エスパが逆転に成功します。その後はウタカを入れて来たF東に攻めたてられ、二度ほど中央を崩されてしまいますが、相手のシュートミスにも助けられ、エスパがルヴァン杯グループリーグ最終戦で意地の勝利をあげました。
まず守備面で選手達がきっちりと役割をこなしたのが勝因かな、と思います。前半の半ば以降など危ない時間帯もありましたが、基本的には、まず中盤がちゃんとフィルターになって相手に自由にボール回しさせる事を許さず、最終ラインも中盤が限定してくれたコースに来た選手を落ち着いてはね返す事が出来ていました。特に、失礼な言い方ですが、この日CBを務めた村松、カヌが予想外に良かったのが印象的でしたね。カヌはやはり強さがあるし、村松はカヌが漏らした相手のカバーを確実にこなしてくれました。二人はルヴァン杯の前節では散々な出来だったと聞きますが、その失態をある程度挽回できたのではないでしょうか。一方の攻撃に関しては、まず守備に重心をおいたため、前半の途中まではなかなか攻め手を見出せませんでしたが、北川がウラをとったあたりから上手く相手のウラやブロックの間を使えるようになり、さらに後半金子がボランチに入って攻撃にアクセントがつけられるようになるなど、時間を追う毎に良くなっていった印象があります。ここで印象に残ったのは北川と金子ですかね。北川はボールの貰い方やその後の反転の速さでエスパの攻撃のスピードを上げてくれたし、金子はトップにいた時は前向けるのに後ろに返すのが多い印象だったのですが、ボランチに入ってからは彼本来の突破力と攻撃センスを上手く出していました。この他、デュークの献身性や鎌田の攻守にわたる奮闘ぶりなど、繰り返しになりますけど、各選手が持ち味を出しつつも自分の仕事をきちんとまっとうしたからこそ今回の勝利につながったと思います。
反省点はまたセットプレーで失点してしまった事ですかね。まあボールも良かったので致し方ないかな、とも思うのですが、次のリーグ戦ではより精度の高いボールが来るので、どうすべきだったかはきっちり検証する必要があると思います。あと勝ち越した後の時間帯で二度真ん中を崩されてしまったのも、あわせて確認すべきでしょうね。二度ともチェックが後手後手になってしまったので。ただベストメンバー相手でなかったとはいえ、F東相手に勝てたのは自信になるでしょうし、やっとホームで勝ててホッとした面もあるでしょう。これを機にアイスタでものびのびと戦ってくれれば、と思います。
これでルヴァン杯は終了。次はリーグ戦で再びF東と対戦します。この日アクシデントで負傷交代したテセがやはり脳震盪になっていたようで、次節のF東戦は出場できません。チームにとっては大きな痛手です。ただ北川、金子などこの日インパクトを残した選手もいるので、この日のように全員が自分の役割をまっとうして、今度こそリーグ戦でのホーム初勝利をして欲しいと思います。
※ブログランキング参加中です
| 固定リンク
コメント