また鬼門突破(4/8 柏戦)
柏は好チームでした。攻めている時のポジションのバランスが良く、その選手達をつなぐ役割をボランチの大谷と手塚がしっかりこなしていました。ここまでのリーグ戦の戦績が同じとはちょっと思えなかったですね。そんな柏相手に前半は完全に押し込まれる展開となりました。両SHをサイドに張らせ、そこにロングボールを入れる事で、こちらのSBとSHを守りにまわらせ、それを起点にこちらを崩そうとしてきました。そうやってこちらのブロックが横に広がると今度はタテにボールを付けてくるので、エスパとしてはどうしても守備が後手に回らざるを得ませんでした。何とかCBやボランチからのボール供給を抑えるべく金子が走り回りましたが、手塚や大谷のポジション取りが上手いのであっさりはがされるし、やっとボールを奪ってもポジションが低いし、柏がすぐプレッシャーに来るので結局苦し紛れのパスしか出せず、前半の後半は防戦一方でした。ただ終始押し込まれたわりにはこちらのブロックはなかなか崩れなかったし、犬飼、二見が真ん中で粘ってサイドからのボールを撥ね返し続けた事で、相手の決定機を中川のシュートしそこないなど三度程度に抑える事が出来、どうにか無失点で抑える事が出来ました。これが大きな勝因だったなと思います。
後半、メンバー交代はありませんでしたが、いきなりテセがウラへ抜け出してニアの上を狙うシュートを放つなど、前半よりは攻撃にまわれる時間が多くなりました。全体的に全体のブロックを少し前に上げ、その上でポジションのバランスを修正した事で、勇気を持ってタテに付けられるようになったかなと思います。こうして柏がボールを持ちつつもエスパも時折カウンターを狙えるようになったのを受けて、小林監督は次の一手として村田を入れてきました。これが効きましたね。村田の投入から数分後、サイドへのパスを鎌田がカットして、そこから村田が相手のSBのウラのスペースを突き、そこから一度中に入ってから上げたクロスがDFに当たってテセの前に落ち、テセが冷静に押し込んでエスパが先制します。攻め込まれている時の相手のSBのウラを突くという小林監督の狙いが見事に当たっての得点でした。その後は攻めのカードを次々切ってくる柏に対し、守備陣が集中した守りを見せて柏に決定機を一度しか与えず(あれはやられたと思いました)、逆にアディショナルタイムにカウンターからデュークがGKとの一対一を落ち着いて制して追加点。エスパが苦しみながら勝ち点3を奪取しました。
まあ反省点は多いですね。特に前半は選手個々の出足で明らかに負けていたし、そのせいでセカンドボールもほとんど取れませんでした。また前節に続いてつまらないボールロストが多かったのも反省点かと。確かに柏のプレッシャーは早かったしきつかったですが、フリーの場面でもパスがズレる場面が散見されました。ここは個々の技量の問題だと思うので、練習から意識していって欲しいかなと思います。あと、特に前半がそうなんですが、ボランチのボールの引き出し方にかなりの差を感じました。もちろん柏の方が圧倒的に優勢だったので仕方ないところもあるのですが、ボールを奪った時にもう少し早く切り替えてボールを引き出して欲しかったなと思います。六平も野津田もそういう力がないわけではないし、実際後半は多少マシになったので、そこも普段の練習から意識して欲しいです。
などと反省点を書きましたが、そういった部分の修正をポジティブな気分で出来るのは大きいですよね。それにリーグ戦で三連敗してしまうとメンタル的にもやられ始めると思うので、不器用ながらも勝てたというのは大きいと思います。それにこの日は最終ラインの選手達が頑張っていました。最後のところでは自由にやらせないようにすべく頑張っていたし、一番の課題だったセットプレーで殆ど相手を自由にさせなかったのも自信になるでしょう。本当にこの日は守備陣の踏ん張りがあってこその勝利でしたね。攻撃面では村田、デュークといった交代出場の選手達が結果を残したのが収穫かと思います。特にデュークは、前節のダービーでも良かったのですが、この日も攻守にわたって頑張っていました。特に二点目はテセと二人のコンビネーションだけで取った点なので、対戦相手によっては金子じゃなくディークをスタメンで使うという選択肢もアリなんじゃないかと思いました。
これで広島、新潟に続き、鬼門となっていた地で勝利をおさめる事ができました。連敗も止める事が出来てホッと一息といったところでしょうか。ただ、静岡県内でまだ勝ててないんですよね。この後はルヴァンカップも含めてアイスタでの試合が二試合続きますので、まずはルヴァンカップに向けて良い準備をして欲しいと思います。
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