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2017年4月23日 (日)

勝ち点2を落とさせた試合(4/21 川崎戦)

 今節、エスパの試合は先週金曜に行われました。川崎がACLのアウェーでの試合を控えている事を配慮したためのものでした。等々力は職場から遠くないところにあるので「どうしようかな」と思っていたのですが、結局仕事が19時までかかってしまったため、家に帰って後半からDAZNで観戦しました。

 結果はチアゴ アウベスの見事な同点弾によるドロー。前半の方は見ていなかった分、本当にやられたい放題だったので、正直よく引き分けに持ち込めたものだな、と思います。川崎にとったら「強引に勝ち点2を奪い取られた試合」という感じではないでしょうか。

<明治安田生命J1リーグ 於 等々力陸上競技場>

 清水エスパルス 2ー2 川崎フロンターレ

 前半から主導権を握っていたのは川崎でした。持ち味のショートパスをつなぎながら動きまわるサッカーで、エスパ守備陣を攻略しにかかります。それに対しエスパは、最終ラインを高く保ち全体のブロックをコンパクトにした上で前からボールを奪いにいき、奪えなかったとしても入ってくるボールと選手をきっちりつかまえてボールをひっかけて、そうやってボールを奪ったところからカウンターを仕掛けるという策で対抗し、前半はある程度狙い通りにいっていました。相手の最終ラインプラスボランチのエドアルド ネットにプレッシャーをかけて何度かはボールを奪えていたし、くさびのボールにもしっかり対応して、相手の好きなようにはさせていませんでした。先制点はそうした狙いがズバリ当たってのもので、鎌田のパスカットからの持ち出しで相手を裏返す事が出来、それを受けたテセの絶妙なラストパス、鎌田の飛び出し、そして最後に詰めた金子と、良い要素がいくつも詰まったものでした。その後も川崎の執拗なパスによる揺さぶりにも落ち着いて対応し、30分過ぎからボランチと最終ラインの間に何度か入られて、一度完全に崩されましたが事なきを得て、前半はリードで折り返す事が出来ました。まあエスパにとったら狙い通りの展開だったと思うのですが、前半の川崎がまだ半分寝ていたような状態だった事を、後半に思い知る事になります。

 後半、川崎は既に警告をもらっていたエドアルド ネットに代えて森谷を入れ、これにより中村憲剛が最終ラインからボールを貰って前半以上にゲームメイクに関わるようになりました。これが効きましたね。中村が両サイドにボールを散らしていった事でエスパ守備陣はボールの取り所を失ってブロックを下げざるを得なくなり、さらに中村以外の川崎の選手が前半はあまりなかったワンタッチツータッチのパスでどんどんボールを動かすようになったので、次第に守備が綻びをみせるようになりました。それでもボールを奪った時に前半のように相手を裏返す攻めが出来れば良かったのですが、攻守の切り替えの部分でも完全に川崎に上回られたため、ボールを相手陣に入れる事すらままならなくなってしまいました。同点弾はそうしたこちらの窒息したような状態の中で生まれたもので、鎌田が相手を捕まえていればというのはあったものの、あそこを防いでいたとしてもどこかでやられていたように思います。同点にされて、エスパとしたら攻めに出ないといけなくなったわけですが、その分川崎にスペースを与える事になるわけで、あの流れの中では逆転ゴールは必然のものでした。小林にボールが入った時に六平と野津田が両方いってしまったのはちょっとなぁとは思いますが、まあしてやられたというしかないですね。その後はチアゴ アウベス、デュークと攻撃のカードを次々と切って攻めに出ようとするものの決定機と呼べるものはせいぜいデュークのヘッドくらいだったのですが、ラストプレーで白崎のスルーパスを受けたチアゴ アウベスが右からカットインして左足でシュート。これが相手GKのニアをぶち抜き、土壇場でエスパがドローに持ち込みました。

 敗色濃厚だったのをドローに持ち込めたのですから、ウチにとっては十分OKな結果なのですが、やはり「なんであそこまで押し込まれたのかなぁ」という思いはぬぐえないですね。それについて考えた時、一番にあげないといけないのは、川崎のパスサッカーの精度の高さですね。一人一人の技量が非常に高く、さらに1つ1つのパスに意図が見え、すごいなと思いました。特に後半は中村がその中心に座った事で凄みが増し、きりきり舞いさせられるばかりでした。ウチも昨季はJ2でボールを支配してパスで崩していくサッカーをしていましたが、J1の、その中でも優れたパスサッカーをする川崎を前にすると、間違っても「ウチもパスサッカーをしている」なんて恥ずかしくて言えないな、と思いました。さらにすごかったのは攻から守への切り替えの早さ。こちらがボールを奪った瞬間にすぐそばにいた選手がチェックに入るので、殆ど攻める事が出来ませんでした。ただ、川崎も確かに素晴らしかったのですが、ウチが逆に守から攻への切り替えが遅すぎたというのもありますね。攻守の切り替えの早いサッカーをする、というのが今年の重要なテーマの一つだったはずなので、そこで完全に上回られたというのは、やはりよろしくないなと思います。まあ後半あそこまで押し込まれてしまうと、ボールを持った瞬間に相手が数人に傍にいる状態になるので、その囲みを抜け出すのは簡単ではないんですけどね。グアルディオラが監督をしていた時のバルサがそんな感じですよね。だからあそこまで押し込まれる状況を作られるのは、いくら中村に上手くゲームメイクしていたとしても、よろしくなかったです。。実際に同点に追いつかれた後、何度か相手陣に攻め込んで、松原のクロスから決定機を作る寸前までいった場面も作っているので、あの同点に追いつかれる前の時間帯でもできない事はなかったはずなんですよね。その意味では、どこかで勇気を持って全体を押し上げる事もしないといけなかったな、とは思います。

 などといろいろ書きましたが、正直自分の中で「どうすればよかったのかな。」という問いに対する答えは整理できてないです。ただ、やはりJ1で昨年チャンピオンシップまでいったチームと、今年J1に復帰したウチとでは、まだかなりの差があるな、というのはきっちり自覚しないといけないかな、と思います。それを考えれば前半はそこそこやろうとしていた事が出来たわけだし、そんな相手に対しアウェイで勝ち点1をあげられたのは評価しないといけないでしょう。またチアゴ アウベスが得点シーン以外でもコンディションを戻しているな、というのが見えてきたのも好材料でしょう。まだまだフィットしたとは言い難いでしょうから、これからも試合経験を積ませるのが大事だと思いますが、上手く戦力化できればチーム力を上げる事ができるでしょう。何よりこの日は選手一人一人がまだまだJ1上位とはかなり差がある事を思い知ったと思うので、これを機に一人一人が上位との差を詰める努力を始めるきっかけになれば、それこそ大きな収穫になると思います。

 この後はルヴァン杯、リーグ戦と二戦連続で仙台と当たります。正直やりにくいですが、そろそろリーグ戦での勝ち点3が欲しいところですから、ますはルヴァン杯に向けて良い準備をして欲しいと思います。

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