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2017年3月20日 (月)

逆転負け(3/18 鹿島戦)

 昨日(3/18)はアイスタでの鹿島戦でした。2連勝中というのが好影響を与えたのかこの日もチケットの売れ行きが良く、1万7千人近い観客が訪れました。

 しかし結果は2点リードしながらの逆転負け。なんというか、いい気持ちで眠っていたのを思いっきり平手打ちでたたき起こされたような気分で、トップカテゴリーの厳しさを思い知らされた試合となってしまいました。

<明治安田生命J1リーグ 於 IAIスタジアム日本平>

 清水エスパルス 2ー3 鹿島アントラーズ

 試合が終わって一番に思ったのは「もったいないなぁ」という思いです。結構苦しめていましたから、鹿島が強かったというのもありますが、それ以上に「もったいない」という思いが強かったですね。

 前半は30分までは膠着した状態でした。エスパはいつものようにボールをとられたらまずプレスをかけ、それで取れなければ4-4-2のブロックを作って入ってくる相手に自由にやらせないという守り方を徹底。鹿島も同じようにブロックを作りつつ局面では激しいプレスでエスパの攻撃を封殺、という感じで、お互い攻め手が見いだせない感じでした。が、30分くらいから鹿島がウラへのロングボールを多用し、ウチのブロックを広げようとします。それでウチのバイタルエリアが空いたところへ今度はタテパスを入れてきて、それを起点にスピートアップしてサイドを使ってくるという攻めを徹底してきて、それに対して守備ブロックを崩されかけるシーンが目立つようになります。「このままだとまずいな。」と思っていたのですが、金子の執拗なプレスが効いて相手DFがミスをし、それでボールを拾った金子がGKとの1対1を制して先制ゴール。その後の大ピンチも六反のファインセーブで凌ぎ、何とか1-0で前半を終える事ができました。ただ前半終わり際の鹿島の攻撃に翻弄されかけたところがあったため、それをいかに修正できるかがカギと思っていました。

 後半は立ち上がりから鹿島が来るのかなと思っていましたが、前半の最初の頃のような膠着状態に戻りました。鹿島は相変わらずウラへのボールを多用していましたが、犬飼、角田が落ち着いて対応し、また鹿島の方も攻めの方でミスが目立ってなかなかリズムにのれません。逆にウチが前の方でボールを奪ってカウンターを仕掛ける場面が目立つようになり、65分くらいから決定機を何度か作り出します。「ここで点を決めておかないと。」と思っていた矢先、前で奪ったボールを素早く展開し、最後は金子のスルーパスに反応した白崎が落ち着いてゴールへ流し込み、待望の2点目を奪います。正直これで「もらった。」と思いました。が、その3分後、松原の不用意なファウルからのフリーキックで、ファーサイドへのボールに対して飛び出した六反が触れずに失点。その後は息を吹き返した鹿島が猛攻を仕掛け、CKのクリアによるスローインからのクロスボールに対し、ファーサイドの鈴木をフリーにしてしまって同点。それですっかり慌ててしまったのか守備で相手を捕まえる事が出来なくなり、またもセットプレー崩れから金崎をフリーにしてしまって逆転。その後、攻撃のカードを次々に切って何とか追いつこうとしますが鹿島の守備を崩す事は出来ず、残念な敗戦となってしまいました。

 まず悔やまれるのが1失点目の対応ですね。飛び出した以上は触らないと駄目ですから、六反の痛恨のミス、といえるでしょう。あの時間帯は鹿島の攻撃がそれほど上手くいっていたわけではなかったので、あのミスがなければなあ、という思いはぬぐえません。「もったいない」と思ったのはそれが理由です。ただ、それだけで片付けては駄目でしょうね。思えば鹿島は前半途中からギアを上げ、執拗にエスパの守備ブロックに揺さぶりをかけてきました。戦い方として、そこで点をとれれば良し、とれなくてもどこかで出来たスキを狙えばいい、というのが確立されていたな、と思います。それに対してウチは最初からトップギアでいったわけですが、それは「鹿島相手にはこれくらいやらないと勝てない」という思いがあったからで、言ってしまえば戦い方の幅というか選択肢が限られていたわけですね。で、鹿島は1点返した時点で「ここだ!」と思って全員が前から厳しくプレスをかけてきて、それに対してウチは前半から揺さぶられ続けていたわけで、鹿島が攻めかかってきた時には息切れしかかっていた。それがゆえの逆転負けというわけで、これまでチームで積み重ねてきた戦い方の差みたいなものを感じました。まあ認めるのは悔しいですけどね。

 とはいえ、あまりネガティブに考える必要はない、とも思っています。何せ1失点するまでは十分戦えていたのですから。修正点としてまず1失点目があげられますが、あれは六反の個人的なミスなので、次回以降にやらないようにしてくれればいいし、2、3失点目についてもこれまでずっと課題としてあがっていたセットプレーの守備が改めて問題となっただけなので、これも継続課題として日々の練習で修正してくれればいいでしょう。それ以外の守備に関してはある程度やれていたと思うので、その精度を上げていけばいいし、攻めに関しても後半は狙いとしている形がいくつか出ていたので、これも続けていけばいいでしょう。「チームとしての蓄積」云々をいつまでも嘆いていてもしょうがないですし、これから「エスパルスの戦い方」を作っていけばいいのです。だから変にネガティブにならず、「ここまでは通用したけど、ここは通用しなかった」というのをしっかり整理した上で通用しなかったところをしっかり潰していく事で、「エスパルスの戦い方」を磨いていって欲しいです。

 この後W杯最終予選があるので、J1は1週休み。再来週にエコパでのダービーがあります。ここはあまり悠長な事は言っていられない試合なので、まずは疲労をしっかりとってもらった上で、最善の準備をして欲しいと思います。

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